あぁホッとした

「お前ねぇ、ニートなんだから皿洗いでもしろよ」って言った翌日、
写真のTシャツを買って来て無言の抵抗をする息子。

大学を卒業して、２年間務めた会社を辞めた後の
おそらく２年間で一日も消化しなかった有休を使っていた時の出来事。
この頃は、まだ余裕が有った

面接の時は、土日祝日は休み。残業は殆ど無い。って話だったらしい。
それが初日からほぼ毎日残業
日曜と祝日はお休みだけど、土曜日は出勤。

なんか、話が違うよなぁ。

２回目の冬のボーナス時期。
「PS4を買おうと思うんだけど、いくら出す？」
「はぁ？何で社会人に成った息子にゲーム機を買ってやらないとイケないんだよ。」
「PS4が有れば、スターウォーズのゲームだって出来るよ。」
「もう、ジジィだから最近のゲームにはついていけないから嫌だ。
大体、ボーナスが出ただろう？それで買え。」
「ボーナス？１万５千円なんだけど。定期、買ったらなくなった。」

それを聞いていた、社会人１年生の娘が
「お兄ちゃん、可哀想すぎる。私の方が全然もらっているよ。」って
私も可哀想になって、ついついPS4の購入援助をしてしまった
因みに１年目は１万円だったような

これが決定打に成ったのかな？
で、更にダメ押しの人手が足りないのに事業を拡大、
それなのに営業所で一番機械に詳しい人と、
一番仕事が出来る人ってのが揃って辞める事になって、
もう、これ以上は居られない。って成ったみたい。

一日中車で動いていて、
昼休みは車の中でオニギリ２個を食べる時間だけ。
腰も悪くなった。

若い内は良いけど、
残業代が無いとやっていけない月給に
１万５千のボーナス。
結婚出来ないじゃん。
まぁ相手もいないけど

勿論、そんな状況だから引き止めが有ったようですが、
辞めるのを１年待ったから。って退職。

しかし、売り手市場って割には
全然、決まらない再就職先。

面接に行くけど・・・
「面接、どうだった？」
「返事待ち。」
この会話を何回繰り返したか？

このまま、本当にニートに成ったら
本人もちょっと焦って来たようで

ウチの病院で介護職・・・
また、腰悪くしそうだし、
何しろ、気が利かない
お宅の息子さん、全然使えないって言われそう。

家内の会社も職人さんが足りないって言っていたけど、
何しろ、不器用。
お宅の息子さん、全然使えないって言われそう。

ダメだこりゃ。って思っていたら、
内定を頂いただきました。

アニメ制作会社。

「労働条件は大丈夫なのか？」
「ウーン、微妙」
でも、好きな事だから、大変でも我慢できる。って言ってます。

全然決まらなかったのに、
迸るアニメ熱が認められたのかしら？

不器用なので、絵は書きません
制作進行って仕事らしい。


始業時間は１１時から
我が家から自転車で行けそうだし、
これなら、早目の昼食を食べたから出勤しても良いでしょう。

何より、この事が一番ホッとしている父であった。