まーとんメモ

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大阪知事選・市長選ダブル選挙・・・とうとう明日ですね・・・

2011年11月26日 | その他

明日、大阪ダブル選挙の開票ですなあ・・・うーん、まあ、大阪市民でもないが、興味はあります。

何といっても都構想には興味津々!っていうか、組織改編の考えさせられるものがあって、面白い!

【メリデメで考えると・・・】

 大阪都構想は、大阪府下の広域行政の権限を、大阪都(=大阪府)に一元化し、都税制度によって、市税を大阪都の広域行政に活用できるよう財源を強化し、地下鉄などの行政ツールを大阪都の下に自由に活用できるようにするものです。そうして強化された大阪都によって、強力に大阪府全体の広域行政を推進しようとするものです。

 それに対して、そのためのコストは、特別区域の住民(大阪市民、堺市民)が負います。

 なにしろ大阪市民と視点でいうと、大阪都の財源強化の多くを負い、市を分割することによる行政コスト増や(下水道事業などでは)意思決定の一元化の喪失まで、負担するのですから。大阪市民は、このコストを、身近な行政サービスを削ることで対応することになります。(特別区の財政破綻も、十分ありそうです。)

 大阪市民、堺市民にとっては、自分の生まれ育った、市や区が無くなってしまう、心情的なコストも、決して小さくありません。

 大阪都構想は、権限、財源を集める都庁の住人か、そうでなければ、特別区域に入らず、できるだけ外野から、応援しているのが幸せです。何のコストも負わず、強化された大阪都のメリットのみを享受することができます。

 大阪府下の市長が、大阪都構想に賛成しながら、「でも、自分の市は含めないで。」「大阪府と大阪市だけでやればいい。」というのを聞きます。さすがです。

 ただし、特別区にならなくても、府下市町村が中核市並みの業務を受けられるように、強力に市町村合併が推進されるようなので、全くの他人事では済まないようです。

【僕なりの結論】

 一番いいのは、大阪府と大阪市が、いがみ合っている理由をきちんと検証して、協調して、やっていける体制を作ることなんだと思います。喧嘩している時点で、両方とも、ダメ。一方を潰して、おらが天下といったって、ダメなものは、ダメ。

 それでも、何がなんでも、大阪都なのでしょうから、2番目の話です。

 大阪市、堺市が、政令指定都市を返上し、大阪府が広域行政を一元化することには、一定意義があると思います。意思決定の一元化には、それだけの価値があります。

 ただ、長年、政令指定都市だった、大阪市民には、「こんなはずじゃなかった。」と言わせないためにも、どんな問題があるか明らかにして、サービス低下を招かない施策も明らかにして、市民の判断を仰ぐステップは、いるのだと思います。

 ちゃんと、「お願い」をしなきゃ、ダメ。

 同時に、大阪府は、なぜ、堺市が政令指定都市を目指したのか、(なぜ、大阪府の下にいるのを、イヤがったのか)、きちんと分析して反省しないと、また、逃げられますよ。

 大阪都制による、都税制度の導入や、大阪市、堺市の(特別区移行という名の)分割は、全然ダメです。

 そもそも、広域行政の一元化や二重行政の無駄の解消(本当に、二重行政の無駄が、言うほどのあったらですが。)は、政令指定都市の返上で片付くのですから。

 都税制度って、大阪都構想では、身近な行政を削って、府県の財源を豊かにしたいと言ってるだけです。(東京都は、それでも、市の業務の一部をするからと、理由をつけています。)大阪府の財源を強化する必要があるなら、府税の増税なり、国に働きかけるなり、正攻法でやるものです。大阪府の財源強化を、大阪市民・堺市民だけに押し付けるのは、筋が通りません。

 大阪市の分割なんて、わたしには、意味が分かりません。(特別区にするのも、分割と同じです。)確かに、大阪市が無くなれば、大阪府は、大阪NO.1になれるのでしょう。でも、そこで起こってくる、行政コストの増大、共同事業化の問題、府市ともに多額の負債を抱えている問題(府市ともに、財政非常事態宣言中だったのでは。)、などなど、どうするのでしょう。そもそも、こんな規模の「市」の、しかもほぼ一体の市街地を、8つなんて多数に、分割した事例なんて、あるのでしょうか。(東京都の成立は、戦時中で、あまり例になりません。)どんなリスク、問題があるか、きちんと検証して、提案しているのでしょうか。

 特別区へ移行すれば、大阪市役所が抱える様々な問題が解決するようなイメージを橋下知事は語られるようですが、それは、保証できるようなことなのでしょうか。「それができる区長を、区民自身が選んでね。」で、済むことだとは思いません。都税制度の導入や市の分割には、反対です。だから、大阪都構想にも、違和感を感じ、良いものとは思えません。


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