( leave things ) up in the air

30代後半・既婚・ゲイ。仕事も家庭も人生も全てが中途半端な僕のろくでなしな日々。

おしおき・中篇

2006-10-29 | Weblog
ベッドルームに行き、ボクサー1枚になる。
おしおきってセックスか?

「まさるはさあ、男誘ってんだよ。全身で。」
Kさんは僕に馬乗りになって言う。
「何言ってんの?意味がわからないよ。」
ひょっとして嫉妬してるのか?
「気がついてないかもしれないけど、おまえすごいそそられるものがあるよ。」
「Kさんだけだよ、そんな風に感じるの。」
「いや、絶対そんなことない。だったら今度試す。」

そんなことを言いながらKさんが取り出したのは手ぬぐい。
「これ、どうするの?」
ちょっと不安になる。
「目をつむって。」
「えっ?」
僕は目隠しをされる。
「ちょ、ちょっとKさ・・」
「黙ってて。次は横になって。」
「ねぇ、これどういうこと?おしおきってどういうことだよ。」
「いいから。」
僕はうつぶせにされる。
ごそごそ、かちゃかちゃと音がする。
「膝折って。腕は後ろ手に。」

えっ?冷たい感触があって、動かすと手と脚が離れない。
軽くパニくってしまう。
「ちょっとなんだよ、これ、わけわかんないぞ!」
「うるせえな。黙れ淫乱野郎。」
Kさんは目隠しをはずし、僕のカラダを起こした。
ベッドルームの鏡で自分をみてようやく状況を飲み込む。
「あ・・・」