地産地消

マツダが昨日（8/30）、ベトナム向け「デミオ」の生産を同国に移管する方針を発表しました。
とりあえずは完成車組み立てだけとのことですが…
日産が部品調達の現地化を推進する方針を発表した後だけになおさら、自動車産業の脱・日本の加速が強く感じられるところです。

一方でその日産は、タイ生産に移行した「マーチ」の不人気を受けて、国内向けの新コンパクトカーを投入する方針。
こちらはさすがに、国内生産となるでしょう。
海外生産でコストダウンして国内に持ってくる、というビジネスモデルは、今回については失敗と言えそうです。他メーカーもこれを見た以上、しばらくは、同じ“手”には出にくいでしょう。

自動車という産業において、世界的な“地産地消”化が、より明確な形で進むことになりそうです。

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Noda Shock, again

《昨日の日経平均》
前日終値：8,797.78円
寄付き　：8,808.91円( +11.13円 )
前引け　：8,845.19円( +47.41円 )
後場寄付：8,874.25円( +76.47円 )
大引け　：8,851.35円( +53.57円 )

朝イチの叩き合いで↓方向に向いた日経平均は、先物大口売りで更に落とされたものの、8,750円を底に上昇に転じました。
現物・先物平行して、あれよあれよと上げていき、後場寄付きでさらにハネ上げ。
しかし後場に野田財務相が総理に決定と伝わると一気に下げ。財務省路線の増税による景気後退が懸念されたものと思われます。
まぁ、いかな財務省でも、今の経済状態で増税を実施するほど経済音痴ではないことを期待したいところではありますが…
確かに心配ですょね。

《今日の予想》
ゆうべは欧州・米国ともに大きな上げ。
米国の個人消費支出の伸びが、ポジティブ・サプライズとなったとされています。米国の景気減速懸念が足下の株式市場不調の大きな要因の一つでしたから、おそらくはそうなのでしょう。
ただし、中古住宅仮契約指数が市場予想より大きく減少したことから、まだ景気減速懸念が拭い去れる状況ではないということも言えるでしょう。

先物は8,950円とGU気配で板は売り↑厚め。玉も昨日よりは多いかな？（8:45時点）。
日足チャートは、転換線に当たった形の陽線。ボリバン-2σが上向きとなり、口を閉じに行く形になりました。

素直に↑と予想しておきましょう。

《昨日の予想検証》
当たり（予想：↑／結果：↑）。
前場から後場寄付きの上昇は予想以上でしたが、その後のノダ・ショックも予想外。
海江田総理で小沢院政による財政出動というシナリオをメインに考えていましたから、個人的にも驚きでした。

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狩りに行こうぜ！米国版？

《先週末の日経平均》
前日終値：8,772.36円
寄付き　：8,747.77円( -24.59円 )
前引け　：8,766.54円( -5.82円 )
後場寄付：8,776.28円( +3.92円 )
大引け　：8,797.78円( +25.42円 )

前日終値近辺を、上へふらふら、下へふらふらと、前日以上に方向性の無い展開となりました。
完全にジャクソン・ホール待ちの態勢でしたね。
で、引けにかけての上げは、期待というよりも「万が一にもQE3となったらヤバい（儲け損ねる）」という恐怖感からではないでしょうか。

《今日の予想》
先週末の欧州は総じてマイナス、米国は大きくプラス、と。
大方の予想通り、ジャクソン・ホールでのバーナンキ講演は、直接QE3を示唆する内容は無いものの、今後の緩和拡大を否定もせずという、玉虫色のものでした。
それを受けて株価は、一旦下げた後に急騰という酷い展開。このタイミングで相場を張っていたヒトたちは、買い方も売り方もヤられちゃったでしょう。日本でもたまに見られる、大人の個人狩りが、米国でもあったのかな？と推測してみたり。
いずれにせよ、少なくとも次回のFOMCまでは、QE3ネタで株価が上下する展開も見られるでしょう。

先物気配は8,800円と先週末引値とほぼ変わらず、板も売り買い拮抗。若干売り↑が厚めかな？という感じですが、気配値近辺では買い↓の方が厚いですね。玉は少ないです（8:45時点）。
日足チャートは、5dMAが上向いた（といっても6営業日の間、狭いレンジで揉み合い）ところで髭無し陽線。

読みづらいところで、今日も方向性の無い展開が懸念されるところですが、期待も込めて↑と見ておきましょう。

《先週末の予想検証》
はずれ（予想：↓／結果：↑）。
QE3期待が予想より強かった、というところでしょう。

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様子見気配強まる

《昨日の日経平均》
前日終値：8,639.61円
寄付き　：8,745.22円( +105.61円 )
前引け　：8,763.16円( +123.55円 )
後場寄付：8,793.46円( +153.85円 )
大引け　：8,772.36円( +132.75円 )

前場はふらふらしながらジリ上げ基調も、終了近くなって叩き落とされ。
後場寄付きで逆に跳ね上げられるも、その後はアタマが抑えられる形のジリ下げ。
一日を通して、方向性の無い展開となりました。ジャクソン・ホール待ちの雰囲気が高まってきましたかね？

《今日の予想》
ゆうべは欧州・米国ともに下げ。
ジャクソン・ホール待ちですが、QE3期待は剥げ落ちた形と言えるでしょう。
確かに、現在の物価水準では、いきなりQE3は難しいでしょうし、妥当なセンかな？と。

先物は8,730円とGD気配で、板は買い↓厚め（8:45時点）。
日足チャートは、また転換線下で跳ね返された形の、上髭陽線。

週末ですし、様子見がより強く出るものと思われる状況で、予想は↓ですね。

《昨日の予想検証》
形としては当たり（予想：↑／結果：↑）。
とはいえ、予想以上に方向性の無い展開でしたね。

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Jobless(ではない) Jobs

情報機器大手の米Appleのカリスマ経営者であるSteve JobsのCEO職からの引退が、大きな話題になっています。
主力商品である「iPhone」がAndroid機との競争が激化する状況に晒される中、この秋に新機種投入を控えたこの時期のことですから、緊急度は高いと言えるでしょう。
体の方が、相当悪くなっているのでしょうね。
会長職として引き続きAppleに在籍は続けるとのことですが、新製品発表のプレゼンを出来るかどうか、疑問に感じられるところです。

現在の主力商品である「iPhone」や「iPad」は、既に商品と関連サービスそれ自体の魅力が広く知られていますから、当分の間は市場においてかなりのシェアを維持できるでしょう。
ただし、“その次”が問題です。
同社の成長継続には、それら商品に続く、新たなカテゴリの製品投入（映像コンテンツ配信関係ではないかと、ワタシは推測しているワケですが）が必要です。
それを、ユーザーに強く愛されるカリスマ経営者抜きで行わざるを得ない状況に、同社は追い込まれるワケです。
それが同社にとっての“剣が峰”となるでしょう。

場合によっては、ソニーあたりには“チャンス”が訪れるかもしれませんね。

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国債格下げ、株式も？

《昨日の日経平均》
前日終値：8,733.01円
寄付き　：8,799.52円( +66.51円 )
前引け　：8,716.76円( -16.25円 )
後場寄付：8,696.11円( -36.90円 )
大引け　：8,639.61円( -93.40円 )

朝イチの叩き合いから上値を追う展開も、8,800円↑でアタマを抑えられた後は、ダラ安へ。
後場寄付きから介入かとも思える上昇がありましたが、引けにかけて更に下落へ。
「予想通り」と評される日本国債格下げですが、欧州ファンドによる日本株売り観測があったことから、株式市場には影響をもたらしたものと思われます。

《今日の予想》
ゆうべは欧州・米国とも上昇。
米国の金融政策期待と説明されていますが、どうなんでしょう？
金が下落しましたし、一旦上昇した原油も同様に下落。「何もなかった」ことから、全体にリスクオンの雰囲気が高まったのであろうと推測されます。

先物は8,740円とGU気配。板は売買ほぼ拮抗…とはいっても玉が入り始めたばかりで、どうなるか分かりません（8:00時点）。
日足チャートは、転換線に達することなく跳ね返された形の陰線包み足ですが、安値圏なので関係ないでしょう。

日本市場が先導して下げる要因は、今日はありませんし、予想は↑としておきましょう。

《昨日の予想検証》
はずれ（予想：↑／結果：↓）。
日本国債格下げの影響は読めませんでした。先月までと一転、海外勢は売りモードが強くなっているようですね。
それがまた反転するのは、首相交代以降、来月からかな？

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Palmの終焉

HPが事業打ち切りを決定したタブレット「TouchPad」が在庫処分の安売りに出ているそうで。
一瞬物欲が鎌首をもたげましたが…
「今後もソフトウェアの開発を続ける構え」「WebOSを他の電子メーカーにライセンス提供する可能性」とあるものの、とても有望とは思えません。
いずれそれらもフェードアウト、というコトになる可能性の方が高いでしょう。

PDA全盛の頃、時代を築いたPalmの系譜が、ここで終焉を迎えることになりそうです。
ソニー製PalmOS機を使っていた身としては、少々寂しい気もしますが、これも時代の流れ。仕方のないところでしょう。

次はBlackBerryかな？

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弱く底打ち

《昨日の日経平均》
前日終値：8,628.13円
寄付き　：8,704.90円( +76.77円 )
前引け　：8,636.78円( +8.65円 )
後場寄付：8,635.92円( +7.79円 )
大引け　：8,733.01円( +104.88円 )

前場は8,700円にアタマを抑えられて下を試しましたが、後場に入って急騰。
窓を開けて上がったところがあったりして、介入くさいのですが、日銀さんとは違うようで。
一昨日にコレといった理由無く下げた分を、戻したところはあるかもしれません。アジア全般が、一昨日とは逆に上げていますし。

《今日の予想》
ゆうべの欧州は高安まちまちで、上がった市場が多いのですが、場中は下落基調。
一方米国は、新築住宅販売件数にリッチモンド連銀製造業指数と、予想を下回る結果であったにもかかわらず、大きく上昇。というか、ジャクソン・ホールに注目が集まる中、景気指数の悪化が株上げ材料として指摘されています。ココで上げちゃったら、QE3の可能性はさらに低くなるでしょ？とか思うのですがｗ

いずれにせよ、それを受けて先物は8,820円とGU気配。板は売り↑が厚くなっています（8:50時点）。
日足チャートは、一昨日の上髭長めの陰線に続いて下髭長めの陽線。反発が表れた形ですね。

今日の予想は、素直に↑としておきましょう。

《昨日の予想検証》
はずれ（予想：↓／結果：↑）。
不参加でよかったところです。前場の下げも単発だったようですし、“買いたい弱気”が復活してきたかな？

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見かけは悪いが

昨年から試作車を開発している電気自動車ベンチャーのシムドライブが、一つの“答え”を出しました。
試作車「SIM-LI」が、1回の充電で航続距離333kmを実現したとのことです。デザインは格好悪いですが、空力を考慮したものでしょう。

バッテリー大量に積んで充電時間が大変だろうなとか、インホイールモータの根本的問題は解決してないんだろうなとか、考えられる問題点は色々とありますが、まがりなりにも実用的な航続距離を出してきたのは、たいしたものです。
既に製品として電気自動車を供給している大手メーカーではなく、ベンチャー企業がそれを実現したというのが、なおいいと思います。

既存の大手企業が、本社機能も含めて“脱・日本”を加速する中、雇用の受け皿としてベンチャー企業を育成することの重要性が高まりつつあると言えるでしょう。
特にこうした、これから普及する新分野の企業を育成することが、効果が高いであろうと考えられます。
その際には、これまでの補助金政策ではなく、資金と同時に仕事も振るスキームを進めて頂きたいところです。

もう少ししたら決まるハズの新しい首相や経済閣僚の方々には、そのような、日本経済に成長をもたらす産業シフト政策を考えて頂きたいところですね。

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自戒

今日（日付としては昨日）は、とある会社さんにお邪魔して、お話を伺ってきました。

業種としては某証券系シンクタンクで未上場企業調査を担当していた頃にカバーしていた分野なのですが、なにせ最後にソコでレポートを書いたのが5年ほど前。
その間、技術は大きく進歩しているワケです。

ネットで情報収集したりして、それなりに知識をアップデートして臨んだつもりだったのですが…
勉強不足を実感してきました orz

やっぱり、分かってるヒトに直接話を聞いた方が、分かり易いし、より多くの知識を得ることができますね。
重要なコトが何か、ピンポイントで明確に説明して頂けるんですょね。

ワタシ自身、前職では、講師を務めたセミナーや業界レポートへの反応を見た限り、ソレがそれなりに出来ていたと自負はしています。
今の仕事でも、レポートをご覧下さる投資家のみなさんにそう思って頂けるよう、頑張らねばならんなぁと思うところです。

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休みぼけ？

《昨日の日経平均》
前日終値：8,719.24円
寄付き　：8,680.65円( -38.59円 )
前引け　：8,735.57円( +16.33円 )
後場寄付：8,730.83円( +11.59円 )
大引け　：8,628.13円( -91.11円 )

お盆週明け、円安傾向（といっても76円台でしたが）を好感したか、寄付き前の板の方向性とは逆に、前場の日経平均は上げました。
朝イチから行って来いの後、再度上昇。それが前引けまで続いたのですが、勢いはそこまで。
後場に入るとジリ下げに転じ、徐々に下げ幅を広げていきました。
明確にコレと言えるような下げ要因があったワケではないのですが、アジア全体が連れ安した形です。

《今日の予想》
リビアで反政府勢力が優勢になり、収束期待で原油が下がったことを受けて、ゆうべの欧州・米国の株式市場は総じてプラスであったのですが…
米国市場の場中は下げ基調。ジャクソン・ホール待ちのムードが強いのかもしれません。

先物は8,680円とGU気配。板は売り↑がやや厚いかな、という感じですが、やはり玉は少ないですね（8:45時点）。
日足チャートは、前日から更に下で上髭長めの陰線。

反発してもいい形ではあるのは確かですが、週末のジャクソン・ホールに向けて様子見ムードが徐々に強まることが想定されるので、読みづらいですね。
昨日と同様のエネルギーの無さから、↓と見ておきましょうか。

《昨日の予想検証》
当たり（予想：↓／結果：↓）。
ただ、前場の強さは意外でした。それだけ円高が株式市場でも嫌気されていたのでしょう。

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総悲観ムードへ

《先週末の日経平均》
前日終値：8.943.76円
寄付き　：8,771.02円( -172.74円 )
前引け　：8,751.67円( -192.09円 )
後場寄付：8,754.68円( -189.08円 )
大引け　：8,719.24円( -224.52円 )

寄付きから板の方向に従って上昇、8,800円↓で跳ね返されるも8,750円↓で反発。
日銀介入期待からかジリ上げの後、後場に入って期待通りの介入でハネ上げ。
あとはヨコヨコで、引けにかけては日銀介入で上がった分、週末の手仕舞い売りは早目で大き目、と。
久々な感じの、非常にやり易い相場でした^^
毎日こんなんならイイんですけどねぇ。

《今日の予想》
先週末、欧州は水準としては大きくマイナスですが場中は回復傾向。一方、米国はダラ下げでマイナス。
やはり、週末を持ち越す勇者が少なかったのではないでしょうか。
となれば、週明けにはマネー回帰に期待したいところですが、株式ファンドからのマネー離れが指摘されており、それが事実なら、週明けの戻りは期待薄。
また、今夜（日本時間）発表されるシカゴ連銀全米活動指数はマイナスが予想されますから、それを見定めないと動きづらいところもあるでしょう。

先物気配は8,630円とGDになりそうな様子。板は買い↓が厚くなっていますし、玉は少ない（8:45時点）。
日足チャートは、三角持合を大きく下離れた陰線。

大きく上げる要素はほとんど見当たりませんから、予想は↓ということになります。

《先週末の予想検証》
当たり（予想：↓／結果：↓）。
上げ局面でもう少し上げるかと思ったのですが、欲のかき過ぎはよくありませんね。

さて、今週から来週にかけてワタシは、相場張ってる余裕が無くなります。
…となると、面白い展開になる可能性が考えられますから、みなさん頑張って下さい。

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くたくた火力発電

配管故障で停止中であった、秋田火力発電所2号機が再稼動したそうで。
電力不足に対応するための老朽設備の運転やメンテナンス無しでの稼動が、火力発電所の故障が多発する状況を招いているようです。
ただ、「例年ならオープンにしないトラブルが公表される」とされる状況は、普段であれば情報公開の前進として高く評価されるべきなのでしょうが、広く国民に危機意識が高まっている現状では…
行政の容認を受けて営業運転を再開した泊原発3号機のように、停止中の原発を再稼動することを受け容れる動きを広げようとの“意図”があるのではないかと感じられてしまうところです。

今日からだいぶ涼しくなり、この夏の電力不足は乗り切れそうな感じです。痛んだ火力発電所も、メンテナンスに入ることができるでしょう。
しかし、上記秋田火力発電所で導入するガスタービン発電装置の稼動は来年7月。
それ以外にもガスタービン発電装置の納入が急がれているもようですが、間に合うかどうか。
この冬にはまた、火力発電所の故障多発で、節電が求められる事態になるかもしれませんね。
とはいえ、福島原発の事故によって首都圏でも一部で高濃度放射線汚染地点が散見される状況下、原発再開に対する国民の理解を得ることは、極めて困難でしょう。

エネルギー政策はいまや、国民的関心事となっています。
菅首相の原発依存見直し方針は、保身のための大衆迎合であろうと思われますが…
その後任候補の方々から、エネルギー政策に関する発言が聞かれないのは、気にかかるところです。

民主党政権が長期化する可能性が低いとはいえ、それでも中長期のエネルギー政策ビジョンを打ち出し、議論の俎上に乗せて頂きたいものです。

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DellはどうDell（出る）？

世界最大のPCメーカーである米Heulet-Paccardが、PC事業の分離を決めたとのこと。同時にタブレット事業を廃止する一方で、企業向けCMS（コンテンツ管理システム）ソフト大手の英Autonomyを買収する方向で動いているそうで。
ハード販売から、ソフトウェア・ビジネスに大きく舵を切ることになります。IBMが中国LenovoにPC事業を売却してから5年半。HPのPC事業売却が決まったわけではありませんが、おそらくはHPもIBMと同じ道を歩むことになるでしょう。

IDCにGarthnerと、調査機関によるPC市場成長鈍化予想が相次いでいます。
その理由としては、タブレット機の市場拡大を受けた旧型ノートPCの更新先送りなどが挙げられていますが、市場成長の主役が完全に新興国に移ったことも、その一つでしょう。
その中で、HPやDellといった先進国企業が、PCという高度に標準化された製品を扱うビジネスにおいて、LenovoやAcerといった新興国企業のコスト優位に対抗することは、極めて困難です。
それが今回のHPや先日のNECのPC事業撤退に向けた動きに繋がったものと考えられます。
今回の動きをきっかけに、日本企業も含めて、このセクタにおける再編が更に進む可能性も考えられるでしょう。

そうした中で気になるのは、HPに次ぐ世界2位、米国市場では首位のPCメーカーであるDellです。
同社は今週（8/16）、2012年度通期業績見通しを引き下げました。
それが、足下の株価下落過程においてハイテク・セクタが先行するきっかけにもなったワケです。マーケットからも、なんらかの“手”を打つことを求められることになる可能性が考えられます。
HPやIBMの後追いで企業向けソフトウェア・サービスを強化して脱・PCを図るか、逆に新興国シフトを進めて価格競争力を強化するか…

現在の状況をもたらした要因の最大のものは、PCという産業が高度に標準化したことで、コモディティ化が急速に進んだことであろうと思われます。
同社はその波に乗り、それを先導したことで成長を実現したワケですが、新興国メーカーを含めた他社がそれに追随したことで、優位性を失うに到りました。
価格競争を仕掛けて自らがそれにハマってしまったSamsungと、ある意味において同質な課題を抱えていると言えます。
さて、同社はそれにどう対応するのでしょうか。

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セリクラ無し

《昨日の日経平均》
前日終値：9,057.26円
寄付き　：9.036.81円( -20.45円 )
前引け　：9.019.52円( -37.74円 )
後場寄付：9.020.11円( -37.15円 )
大引け　：8.943.76円( -113.50円 )

前場は輸出銘柄中心に個別株主導でジリ下げ。先物に大口の買いが入っても上に反応せず、先行き↓感が漂うも、1ティック抜きしか狙えない値動きに、ワタシ自身は早々に撤退しちゃいました。
それが一転、後場に9,000円を割れると下げを一気に加速。一旦盛り返す展開も、再度急落して引けました。
残っていたら、最初の急落後のリカバリ時に慌てて変な買いを入れて損を出していたでしょうから、結果オーライかなｗ

ただ、この急落、その要因が見当たらないんですょねえ。
そのタイミングで円高が急伸したワケでもないし、先物の大口売りが集中したワケでもない。
ヘッジ・ファンドの換金売りと見る筋もありますが、それなら45日ルールの応答日（8/15）明けの8/16にセリング・クライマックスがあってしかるべきですし。
可能性としては、韓国の融資制限発令でアジアの経済成長に懸念が高まった、という位ですか。
市場のセンチメントがネガティブ要因に反応し易くなっている、とは言えそうです。

《今日の予想》
フィラデルフィア連銀製造業景気指数が事前予想の4.2を大きく割り込む-30.7となり、米国景気の後退懸念から、ゆうべの欧州・米国共に株価は大きく下落。
ただ、欧州はダラ下げでしたし、米国の場中は狭いレンジで上下していて、セリング・クライマックスという感じは無いんですょねえ。
ジャクソン・ホール待ち、という心理が、結構強いのではないかと思われます。

先物気配は8,740円。板は売り↑がやや厚目（8:45時点）。
日足チャートは転換線に跳ね返されて、5dMAに支えられた形。板の方向通りに上がった場合でも、今度は5dMAが壁となる可能性が考えられます。

大きく上げるモチベーションは感じられず、200円のGDを盛り返す可能性は、極めて低いでしょう。
予想は当然↓ですが、あまり意味はありませんね。

《昨日の予想検証》
当たり（予想：↓／結果：↓）。
ただ、下げ幅は予想を大きく越えました。来週以降、夏休み明けのマネーが動きだして、状況が変わればいいんですけどね。

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