p3ぶろぐ おかわり : 糸井正和経済経営研究所

金融・経済・経営の幅広い分析をお届けします。身近な路地裏経済から陰謀渦巻く国際戦略まで、様々なハナシをお楽しみ下さい。

財務省のパーパス

2023-07-10 01:01:01 | 金融市場・経済全般
2023年も"後半戦"に入って一週間。
通勤ラッシュはすっかり"コロナ前"と同等以上に回復。毎日どこかで遅延や停止が生じているような状況です。
街を見回すと人通りが回復する中でガイジンさんもまた数多く見掛けるようになっており、インバウンドの回復も納得なトコロです。
2023年第1四半期(1-3月期)に好況だった日本経済(改訂では個人消費を除いて上方修正でしたが…)は、第2四半期もいいセン行くんじゃないの?と期待できると思われます。

…となると、我々下級国民にとって怖いのは増税です。
今までもアベノミクス下での二度の消費税増税をはじめ、ちょっと好況になると増税で締め付け、の繰り返しでしたからねぇ。
直近でも今春からの社会保険料引上げがあったのに続き、我々には直撃となる基礎控除圧縮に向けた動きがみられます。
いずれは"本丸"の消費税増税のハナシが本格的に浮上してくるでしょう。

こうした引き締め一辺倒の経済政策において"悪者"とされるのが財務省です。
曰く「増税が出世の"鍵"」曰く「そもそも経済が分かってない」…
直近で話題の書籍のハナシをはじめ、陰謀論的には面白いネタもいっぱいですが…

ワタシ自身のステータスが"失業者"だった頃、財務省ではありませんが、中央官庁の中途採用に応募してみたことがあります。が、試験範囲の幅広さに「コリゃダメだわw」となってしまいました(汗
専門分野違いといえ日本の最高学府を出て、アレだけ幅広い分野の試験を乗り越えた極めて優秀なヒト達ですから、経済の基本くらいは分かってるでしょう。
なので巷間言われる"理由"の少なくとも一部は、そうではなかろうと思われます。

ただ、そもそも財務省の組織としてのパーパスが、ソレなんですョねぇ。
財務省設置法第三条に書かれている彼らの"任務"は財政の健全化とか課税とか、まさに彼らがやって"庶民の敵"扱いされているコト。
もちろんその任務と国民経済を両立する"解"はアメリカのクリントノミクスなどいくつか示されているワケではありますが、ソレをしないのは、経済成長とか国民生活の改善とかが目的として示されていないから、というのが大きな理由になっているのではないかと思うワケです。

…なので、ソコの変更が日本経済にとっては効果大ではないかなぁ、と。
中国の軍事的脅威が高まる中で自衛隊を合憲化する憲法改正を進めるのも重要だとは思いますが、その前にこの財務省設置法第三条のアタマのところ(図の矢印のトコロ)に「日本経済の成長と国民生活の改善のために」とかの一言を付け加える改正をしてもらえませんかね?

ソレが彼らが国民経済のタメに仕事ができる状況に繋がるのではないかと思うワケです。
どこかの政党さん、ソレをマニフェストに掲げてもらえないもんでしょうかネ?

あと、経済知識の不足を不安視されるのも出身学部(法学部)から仕方ないトコロといえるでしょう。
トップクラスのヒトにはマクロ経済学の博士号か少なくとも修士を必要条件にしてくれると、そうした不安も改善されるんじゃないですかネ?
如何でしょう?

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