トヨタ車のリコール騒動が拡がりを見せています。
米国で始まったリコールは、欧州や中国にもその対象を拡大しました。
今回のリコールの原因をトヨタでは米CTS社製のアクセル・ペダルに帰する方向で考えているようです。
CTSに対して保障を請求する一方で、CTS社製以外のアクセル・ペダル部品を使う日本や韓国向け車種はリコール対象に含まれません。
こうした動きを受け、やはりCTS社製アクセル・ペダルを採用している米Fordは、中国工場で一部車種の製造をストップしました。
これに対してCTS側は、「トヨタの仕様に完璧に従ったものだ(=トヨタの設計ミスだ)」「トヨタとの取引は2005年からであって、2002年以降のモデルを対象とした(2009年11月の)リコールとは関係ない」と、自社の責任を否定しています。
…後者については、“カーペット”を理由として行われたリコールと、2008~2010年モデルを対象とした今回のリコールは別モノと考えれば、説明になっていませんが。
国内でもトヨタ車のリコールは少なからずありますし、今回の症状に近い事例も報告されています。
トヨタとCTS、いずれの言い分が正しいかは、現時点では分かりません。
但し今回の問題は、自動車という産業ピラミッドの一つの頂点として影響を及ぼす範囲が広い産業における、単体としては世界一のメーカーの製品に生じた、生命に関わるレベルの信用問題です。
展開次第では、企業の国際化・巨大化や産業の“グローバリゼーション”自体に対する疑問が投げかけられるコトになりかねません。既にそれに近い論調も出ています。
COP15やダボス会議といった国際経済会合の不調と同様、世界経済が“多極化”する中で、象徴的なものと成り得る“事件”と言えるでしょう。
ランクアップにご協力下さい。貴方の1日1クリックを是非。
米国で始まったリコールは、欧州や中国にもその対象を拡大しました。
今回のリコールの原因をトヨタでは米CTS社製のアクセル・ペダルに帰する方向で考えているようです。
CTSに対して保障を請求する一方で、CTS社製以外のアクセル・ペダル部品を使う日本や韓国向け車種はリコール対象に含まれません。
こうした動きを受け、やはりCTS社製アクセル・ペダルを採用している米Fordは、中国工場で一部車種の製造をストップしました。
これに対してCTS側は、「トヨタの仕様に完璧に従ったものだ(=トヨタの設計ミスだ)」「トヨタとの取引は2005年からであって、2002年以降のモデルを対象とした(2009年11月の)リコールとは関係ない」と、自社の責任を否定しています。
…後者については、“カーペット”を理由として行われたリコールと、2008~2010年モデルを対象とした今回のリコールは別モノと考えれば、説明になっていませんが。
国内でもトヨタ車のリコールは少なからずありますし、今回の症状に近い事例も報告されています。
トヨタとCTS、いずれの言い分が正しいかは、現時点では分かりません。
但し今回の問題は、自動車という産業ピラミッドの一つの頂点として影響を及ぼす範囲が広い産業における、単体としては世界一のメーカーの製品に生じた、生命に関わるレベルの信用問題です。
展開次第では、企業の国際化・巨大化や産業の“グローバリゼーション”自体に対する疑問が投げかけられるコトになりかねません。既にそれに近い論調も出ています。
COP15やダボス会議といった国際経済会合の不調と同様、世界経済が“多極化”する中で、象徴的なものと成り得る“事件”と言えるでしょう。
ランクアップにご協力下さい。貴方の1日1クリックを是非。