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p3ぶろぐ おかわり : 糸井正和経済経営研究所

金融・経済・経営の幅広い分析をお届けします。身近な路地裏経済から陰謀渦巻く国際戦略まで、様々なハナシをお楽しみ下さい。

財務省のパーパス

2023-07-10 01:01:01 | 金融市場・経済全般
2023年も"後半戦"に入って一週間。
通勤ラッシュはすっかり"コロナ前"と同等以上に回復。毎日どこかで遅延や停止が生じているような状況です。
街を見回すと人通りが回復する中でガイジンさんもまた数多く見掛けるようになっており、インバウンドの回復も納得なトコロです。
2023年第1四半期(1-3月期)に好況だった日本経済(改訂では個人消費を除いて上方修正でしたが…)は、第2四半期もいいセン行くんじゃないの?と期待できると思われます。

…となると、我々下級国民にとって怖いのは増税です。
今までもアベノミクス下での二度の消費税増税をはじめ、ちょっと好況になると増税で締め付け、の繰り返しでしたからねぇ。
直近でも今春からの社会保険料引上げがあったのに続き、我々には直撃となる基礎控除圧縮に向けた動きがみられます。
いずれは"本丸"の消費税増税のハナシが本格的に浮上してくるでしょう。

こうした引き締め一辺倒の経済政策において"悪者"とされるのが財務省です。
曰く「増税が出世の"鍵"」曰く「そもそも経済が分かってない」…
直近で話題の書籍のハナシをはじめ、陰謀論的には面白いネタもいっぱいですが…

ワタシ自身のステータスが"失業者"だった頃、財務省ではありませんが、中央官庁の中途採用に応募してみたことがあります。が、試験範囲の幅広さに「コリゃダメだわw」となってしまいました(汗
専門分野違いといえ日本の最高学府を出て、アレだけ幅広い分野の試験を乗り越えた極めて優秀なヒト達ですから、経済の基本くらいは分かってるでしょう。
なので巷間言われる"理由"の少なくとも一部は、そうではなかろうと思われます。

ただ、そもそも財務省の組織としてのパーパスが、ソレなんですョねぇ。
財務省設置法第三条に書かれている彼らの"任務"は財政の健全化とか課税とか、まさに彼らがやって"庶民の敵"扱いされているコト。
もちろんその任務と国民経済を両立する"解"はアメリカのクリントノミクスなどいくつか示されているワケではありますが、ソレをしないのは、経済成長とか国民生活の改善とかが目的として示されていないから、というのが大きな理由になっているのではないかと思うワケです。

…なので、ソコの変更が日本経済にとっては効果大ではないかなぁ、と。
中国の軍事的脅威が高まる中で自衛隊を合憲化する憲法改正を進めるのも重要だとは思いますが、その前にこの財務省設置法第三条のアタマのところ(図の矢印のトコロ)に「日本経済の成長と国民生活の改善のために」とかの一言を付け加える改正をしてもらえませんかね?

ソレが彼らが国民経済のタメに仕事ができる状況に繋がるのではないかと思うワケです。
どこかの政党さん、ソレをマニフェストに掲げてもらえないもんでしょうかネ?

あと、経済知識の不足を不安視されるのも出身学部(法学部)から仕方ないトコロといえるでしょう。
トップクラスのヒトにはマクロ経済学の博士号か少なくとも修士を必要条件にしてくれると、そうした不安も改善されるんじゃないですかネ?
如何でしょう?

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ユニコーンが駆け上がれる“仕組み”を

2018-05-21 01:23:45 | 金融市場・経済全般
今週の資本市場における注目度が高かったニュースの一つが、メルカリの上場承認です。
ネットサービスではアメリカ企業に大きく水を空けられている我が国の中で、数少ない“ユニコーン”企業だけに、期待も高まろうというものです。

急拡大するスマホによるネットフリマ市場(リンク先p.5)ですが、個人消費の“主役”にまで成り上がるコトは想定できません。
現行のサービスだけでは、既に行っている海外進出以外に同社の急成長が長期的に継続するというシナリオは描きづらい、というのが正直なトコロです。

ココで同社がユニークなのは、Amazonよろしく研究開発主導で新たなサービスを模索しているトコロです。
ただ、コレがうまくイクには、日本の“仕組み”が大きく変わる必要があるでしょう。

我が国の産業の“仕組み”を許認可という観点から見ると、“お上”が民間企業に対して「コレはやってイイ」と指導する“ホワイトリスト”方式です。
例えば我々金融業。新たな金融商品を開発し、投入しようとする場合、ソレ毎に金融庁や総務省の認可を頂くコトが必要です。
かつてその許認可権限を握っていた大蔵省との折衝を行う、いわゆる“MOF担”が金融機関にとって重要な役目であったコトは、小説やドラマ等でも取り上げられましたから、御存知の方も多いでしょう。
コレに対して欧米諸国の多くは、「コレはやっちゃダメ」というコトを規定し、ソレに抵触した企業を処罰する“ブラックリスト”方式です。
企業が新サービスを提供するのに、どちらがやり易いかは、言うまでもありませんネ。
…コレが日本のデジタルサービス市場がアメリカ企業に多くのシェアを握られている要因の一つにもなっていると、ワタシは思います。

経団連が“デジタル省”の創設による国のデジタルサービス戦略の一本化を求めていますが…
ソレを実現する際には、↑の許認可制度の“仕組み”の転換も期待したいトコロです。
…さもないと、メルカリの新サービスは常に米国発、なんてコトになりかねないでしょう。

Googleが明日(5/22)開始する新たな音楽ストリーミングサービスの「YouTube Music」も、我が国は“蚊帳の外”ですしねぇ…

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ロシアより(ギリシャへ)愛をこめて ~ ほぼ週刊相場展望20150420版

2015-04-20 09:11:00 | 金融市場・経済全般
先々週の上値は軽かったです m(_ _)m
新年度の公的資金への期待が高まったのに加えて、レパトリの反動で円買い需要が無くなったコトが効き、アメリカ景気への不安を押し流したのでしょう。
その分、浜田センセの円安行き過ぎ発言ギリシャデフォルト危機が注目を集めた先週は伸び悩んだ、といったところでしょう。

後者に関して、ロシアがギリシャ救済に乗り出すとの“噂”を、ロシア当局は否定したようですが…
今回のコレは、「火の無いところに何とやら」なような気がするんですょねぇ…
これまでの西側との暖衝地であったウクライナに手を突っ込まれた“意趣返し”の機会を、ロシアが無駄にするハズ無いだろうと思えるんです。
ただ、相場の下支え要因としてのソレは、未確定になってしまったワケです。

指標的にも今週は目立ったモノがありません。強いて言えば中国の製造業PMIとアメリカの住宅販売くらいですかねぇ。
一方チャートでは、先週末に+1σを割り込んで25dMA絡みまで落ち込んだ状況。前回25dMA絡みまで落ち込んだ3月末は、新年度マネーの力でソコを底に盛り返しましたが、今回はタイミング的に、ニューマネーに期待できそうもありません。
今週はパッとしない展開を予想しておきましょう。

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雇用統計ショック! ~ ほぼ週刊相場展望20150406版

2015-04-06 09:00:00 | 金融市場・経済全般
年度末は利確先行で調整になってしまいました m(_ _)m
一方で新年度入り後の反発も大きかったものの、その分、米雇用統計の酷い結果で大きく調整
…ではあるものの、NY市場がイースターでお休みだった分、救われた感がある水準です。

週明けはその分の調整をにらんで、↓方向へのモメンタムが働き易い状況だろうと思えます。
明日の日銀金融政策決定会合は“何も無し”と思われる状況ですから、支えにはならないでしょう。
一方で、週央のFOMC議事録で利上げ先送り方向への含みを持たせる記述があれば、市場にはプラスだろうと思います。…というか、その期待が高まるんじゃないかな?

ただ今回の調整の要因が、これまで株式市場を牽引してきた一つの大きな要因であるアメリカ景気回復の一段落ですからねぇ。
この先への期待感の盛り上がりに欠ける状況となる可能性が高いのではないかと思います。

というコトで、調整は週央にかけて止まるものの、週を通じて上値の重い展開を、今のところは予想しておきましょう。

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レパトリ終わらず ~ ほぼ週刊相場展望20150330版

2015-03-30 09:00:00 | 金融市場・経済全般
先週初時点ではレパトリ終わってなかったようで m(_ _)m、中東情勢の緊迫化も併せて、円高展開が見られました。
一方で、ここまでの相場の活況を反映して、権利落ちも結構大きかったですネ。

とはいえ、日経チャート的には、+2σから調整が入って25dMAで反発した形。上昇余地が十分に残されていてイイ感じに、ワタシには見えます。
価格帯別出来高を見ても、この水準(日経平均先物先週終値:19,300円前後)より↑で結構出来てるので、年度末に向けて引き上げたいオトナなヒト達も少なくないんじゃないかなぁ、とか思えたりw
ただ、アメリカの景気回復ペースの鈍化が見えている中で、週末の雇用統計については不安先行になるおそれもあるでしょう。

週央までは株価回復の勢いが続き、その後雇用統計に向けて伸び悩みな展開を、今週は予想しておきましょう。

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ソコはどこだ? ~ ほぼ週刊相場展望20150323版

2015-03-23 12:34:56 | 金融市場・経済全般
今週の東京市場も、一段↑で始まりました。
足下の株高における最大の要因は、賃上げがもたらす日本経済の伸びに対する期待でしょう。
それでも、アメリカの利上げの可能性に注目が集まることでこの1月半ばを底として進んだ円安ドル高が大きな一つの要因として寄与したであろうこともまた、推測されるところです。

その為替、年度末を迎えるこの3月は、レパトリエーションが注目されるポイントの一つです。
今年は輸出企業を中心に、日本企業の好決算とアメリカ企業の業績伸び悩みという対照的な状況を背景に、円高方向のレパトリが強めに出る可能性が懸念される状況です。
で、3月の円ドル推移をグラフ化してみると…

月内の為替の“底”がいつ出るか、という観点で見ても、毎年バラバラですねぇw
強いて言えば、やっぱり月央近くに出易いということと、月末週の営業日が2~3日程度だと比較的早く出易い、といったくらいでしょうか。

で、足下の動向がどうかというと、先週末米国時間に円高進行、週明け東京時間に入ってほぼ横這い、といった感じです。ここまでの月内ピーク(終値ベース)からは1円40銭ほどの円高ですネ。
ここのところの円高進行で、レパトリもほぼ一巡したのかもしれないなぁ、と思われるところです。

そうなると、円高要因が一つ無くなることで、権利確定日に向かって円安株高がもう一段進む可能性が見えてきているような気がします。
…その分、権利落ち後の調整は大きくなるかもしれないなぁ、と、今週については見ておきましょう。

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利上げ先送り?そんなはっきりしたことはイエレン(言えへん) ~ ほぼ週刊株価展望20150318版

2015-03-18 09:00:00 | 金融市場・経済全般
しばらく間が空いちゃいました。
主としてお金を頂く物書きの方をしていたのですが、その間も日本株の勢いは止まりませんねぇ。
ワタシの見方が基本的にはアメリカ指標をはじめとするグローバル・イベントを引鉄とした相場の動きに注目するやり方なので、足下のようなダウ↓も無視して日経age↑age↑な相場状況には適合しませんから、個人的に手出しできない状況は、却ってよかったかもw

日経一人勝ちなこの状況、背景には賃上げの動きが拡がったことで、日本の景気が良くなるコトに対する期待があるとみなされています。昨年(2014年)の景気後退が消費税増税のもたらしたものであることは明白ですから、その逆の要因が出てくれば、反動として景気回復になるのは自然な成行きですからねぇ。

とはいえ、原油価格下落によって世界同時株安となったゆうべ、日経も一段切り下げる展開となりました。
今朝の東京市場はこれを反映して始まることになります。
ついでに今夜は、FOMCの結果発表があります。
ワタクシ的見方からすれば、一旦利確な調整の動きが出易い環境にあると言えるワケです。
FOMC声明で利上げ先送りな雰囲気が出てくれば、円安一服で株価調整、な可能性が考えられますから。
で、ゆうべの世界同時株安を勘案すると、マーケットフレンドリーなコメントが出てくる可能性は、十分に考えられる、と。

ただ、アメリカ株にとってプラスな状況の多くは、日本株にとってもプラスなワケで。
結果として、軽い調整の後はまた上げ基調継続と、今日のところは予想しておきましょう。

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勢い継続 ~ ほぼ週刊相場展望20150302版

2015-03-02 09:11:00 | 金融市場・経済全般
先週のダウは100ドルちょい幅の行って来いと、まぁ当たりを主張しても悪くないっしょ?くらいな感じだったワケですが…
日経の方は+2σ押し上げモード継続。二週連続で大外ししちゃいました m(_ _)m
2月半ばから続くこの勢い、どこまで行くのでしょうか?

前回大きく+2σを押し上げたのは、昨10月半ばから11月初までの大相場(日経14,700→16,800)。
このトキと比べると、上げ幅(日経17,500→18,900)はまだ小さいです。
それに、前回は10月末の跳ね騰げが効いたのに対して、今回は小幅な↑の連続。
出来高も、前回は突発的な大商いだったのに対して、今回期間の方は平均的。
相場のエネルギーの“残り”は、まだありそうな感じですネ。
ギリシャ不安の払拭がそれだけ大きかった、というトコロでしょうか。週末懸念の中国景況感指標もギリで50割れ連続とはいえ改善してましたし、新興国不安はだいぶ軽減したと言っていいでしょう。
もう一段↑を期待しても、よさそうな感じではあります。

そんな中、この週末は月に1度のビッグイベント、米雇用統計が控えています。
…ですが昨年に続いて大寒波の中、イマイチな結果が懸念されるトコロです。

一段↑の後、週央から週末にかけて一段落という展開を、今週は予想しておきましょうかね。

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ギリシャ問題一服 ~ ほぼ週刊株価展望20150223版

2015-02-23 09:00:00 | 金融市場・経済全般
先週、ダウは週後半にかけてダラける方向に動いていたのですが…週末直前にギリシャ救済延期合意で一気に↑。
その間、日経は為替の円安傾向を受けてage↑age↑。+2σに沿ってグイグイ押し上げる展開は、昨年10月末~11月上旬以来ですネ。
前回予想は、完全に外してしまいましたm(_ _)m

週初はソレに対して利益確定の調整があってもおかしくないでしょう。
ただ、どうせいつもの様に月末の期限までgdgdすんだろうと、おそらくは多くの投資家が思っていたであろうギリシャ問題の重しが外れたワケで。全体としての一安心感は、相場の支えになると思います。調整も限定的ではないかなぁ、と。
それでも、週央にはデフレな結果が懸念されるアメリカの物価指標が来ますし、週末にはやはり不安な中国景況感指標が控えています。
さすがに先週の勢いが続くのは、難しいだろうと思われるトコロです。

というワケで、今週は上値の重い、狭めのレンジな展開を予想しておきましょう。

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節分天井突破 ~ ほぼ週刊相場展望20150216版

2015-02-16 10:00:00 | 金融市場・経済全般
第3四半期決算発表は、先週で一段落しました。
今回は特定日に集中するコトがあって、こなした件数以上に疲れた感があります。
一番大変だった日は、ITサービス屋さんスモールミーティング→雑貨屋さん取材→ゲーム屋さん決算説明会→アパレル屋さんテレカンファレンスで、最後はアタマわやくちゃになっちゃいました(汗
まぁ、まだ個別取材が残っていますし、何より積み上がったレポートの課題が残っているワケで、自分の投資に集中できるのは、まだ当分先ですネ。

その間の相場は、2月入り以降、順調に↑傾向。
節分天井・彼岸底のアノマリーは、今年は当たらなかったようですネ。
でも、中東や東欧のgdgdが続いている中で、アメリカ指標の悪化も却ってポジティブ要因になってるのは、正直、意外な程です。
原油価格の下落に歯止めがかかったコトによるデフレ危機の減退が、足下の最大のエンジンと言ってよいでしょう。

週明けの今日も、東京市場は↑で始まりました。
ただ、週央に出てくるアメリカの物価指標は、まさに原油価格が下落している期間のモノ。市場心理を冷やす要因になりかねません。
また、週末に出てくるヨーロッパの景況感指標も、その結果が懸念されるところです。

今週は、先週から続く勢いが後半にかけて一段落、という流れを読んでおきましょう。

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雇用統計に期待 ~ ほぼ週刊相場展望20150202版

2015-02-02 09:11:00 | 金融市場・経済全般
いつもは日米の株価は連動して動くワケですが…
先週火曜日には、日経ageに対してダウsage。好調な日本企業の決算に対して、イマイチなアメリカ企業の業績が嫌気されたカタチになりました。
世界経済の成長が鈍化する中で、アメリカの景気回復が進んでいるのに、この状況。
国内の民間消費支出が順調に拡大を続ける中でのこの状況は、アメリカ企業の全体としてのグローバリゼイションが進んでいるコトの現れでしょう。
結果として、アメリカのGDP成長も鈍化してしまいました。
そんなワケでグローバル小売企業を中心に、ドル高に対する批判が高まっています
コレもまた、利上げ先送りへの圧力になるんでしょうねぇ。

そして週末のリスクオフは、予想を遥かに超えて進んじゃいました。
イスラム国にギリシャと、大きな不安要素が複数あれば、週末リスク回避も仕方ないですネ。

さて今週の相場の注目は、アメリカGDP成長までもが鈍化した中での雇用統計でしょう。
…とはいえ、国内民間消費支出は堅調ですし、1月末週の新規失業保険申請件数は14年ぶりの低水準
年末セール期より良い結果は望み難いとはいえ、悪くない結果への期待は高まるんじゃないですかネ?
ということで、週央のADP雇用統計、さらに金曜晩の雇用統計に向けて↑を期待したいトコロです。

先週に続いて3月決算企業の第3四半期決算発表が多いので、ワタシ自身は相場に向き合うコトはできませんが、みなさん頑張って下さい。

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QE発表直後の動きは、あかんわ。 ~ ほぼ週刊株価展望20150126版

2015-01-26 09:00:00 | 金融市場・経済全般
先週、ECBは量的緩和方針を発表したワケですが、その発表直後の株価は大きな下げ。
ユーロ安で株売りのアルゴに加えて、ロスカットの自動執行が下げ幅を拡げたものでしょう。巻き込まれた方も少なくないと思います(TT
その後の騰げで取り戻せても、気持ちのいい展開ではありませんでしたョね。
ロスカット指定せずにイベントに挑んだ蛮勇ある方々は、おめでとうございます。

週末のリスク・オフは予想通り。で、今週はその戻りから始まるワケですが…
この26-27日にはFOMCがありますから、ソコまでは様子見ムードが強いだろうと思います。
まぁ何か動きがあるワケではないとも思いますが、利上げに対する慎重姿勢を示すコメントが無かった場合、株安展開になるおそれは否定できませんから。
ソレに加えてギリシャの選挙で野党が勝利したコトが、ユーロ圏に対する不安を高めているでしょう。

…ただ、発表が佳境を迎えるアメリカ企業の決算は、好結果が多いコトが期待できますし、金曜に発表されるアメリカの景気・消費関連指数もいい結果でしょう。
結果として、週の前半は元気の無い相場が週後半に向けて回復する流れを、今週については予想しておきましょう。

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はじめの一歩(IPO) ~ IPO市場の盛り上がりに思う

2015-01-19 23:59:59 | 金融市場・経済全般
某証券会社から御案内を頂いたので、今日は某IPO予定企業の上場前説明会にお邪魔してきました。
…仮にカバーすることがあるとしても、当分先のコトになりそうだというのが、正直な感想ですねぇ(汗
とはいえ、無駄足だったというワケでもありません。

最初の会社でワタシが一番長くやってたのが、未上場企業調査です。
IPOを希望する企業が、ワタシが所属していた証券グループを介して上場するに十分な成長性があるかどうか評価する、というのが最大のタスクでした。
ワタシが評価した企業の中にも、上場を果たした企業は当然あるのですが…
実際に上場する段になると、既上場企業評価担当のアナリストが付くため、上場前説明会等には参席したコトって無かったんですョ。
自分が評価した企業を、成長ステージを一段階昇るまで見送るコトは無かったワケです。

そんなワケで今回の機会に、大昔にホンの少しやり残した仕事を終わらせた、という感じを味わうコトが出来ました。
もちろん今回の企業は、ワタシがかつて調査した未上場(当時)企業群とは、何の関わりも無いのですけどネ。

さて、今回の企業も含めて、足下でIPOに踏み切る企業が増えています。
リーマン・ショックから経済が立ち直り、アベノミクスで株価が大きく伸びた状況が背景にありますから、自然な流れではあります。
2015年は、その前年より大幅に増えた2014年より、更にIPO件数が増えそうだとか。

IPO件数は、これまでも株式市場の変動に応じて増減を繰り返してきました。
ただ、IPOが少ない時期にも新しい企業が成長していますし、証券会社のIPO対応部門は企業発掘を続けています。
従って、IPO件数が増え始める頃には、いい“玉”が積み上がってるんですね。
ソレが順次“掃けて”いくと、それ程良くもない企業へとIPO検討・推進対象が拡がって、だんだん玉石混交な状況へと変わっていきます。
そしてIPOブームが長引いちゃうと、残った“玉”はイマイチなのが多い、という状況になったりします。

で、足下どうかというと、既に玉石混交になっちゃってる感があります。
リーマン・ショック後の景気回復はあったものの、円高&株式市場不振の時期に、相当の“玉”が振り落されちゃったんじゃないでしょうか。
一方で、アベノミクスによる景気回復とスマホによるネット利用形態の変化が、広い範囲の企業に成長機会をもたらしています。
今回のIPO件数増加局面においては、玉石混交な状況が過去よりも長く続くような気がします。

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ヨーデル上げ放題 ~ ほぼ週刊株価展望20150119版

2015-01-19 09:30:00 | 金融市場・経済全般
世銀の予想引下げスイス中銀の貨幣上限撤廃と、株価を叩き落とした要因が大きかった割には、よく戻した先週の株式市場でした。
ただ、その牽引役はアルコアの好決算とかアメリカ消費関連指標の好結果とか、アメリカ依存な状況は相変わらずだなぁ、という感じではあります。
とりあえず、火曜日以降のレンジ予想は当たりを主張してもいいかな?w

これに対して今週の相場における注目は、とにもかくにもECBでしょう。
さすがに事ここに到って「何にも無し」は無しでしょうが、市場の期待を満たすだけの緩和政策が出てくるかというと、正直ちと不安です。
それでも木曜晩の本番までは、緩和期待で強いマーケットが望めるでしょう…と期待したいですネ。

ただ問題はその後。この週末には、ギリシャの選挙が控えています。
週後半に出てくるアメリカの住宅関連指標は、その前の期間分の雇用統計が良かったことから好結果が期待できると思うのですが、それでも不安を払拭するのは難しいでしょう。
週末のリスクオフは大きめになると、個人的には見ています。


マイナーなので御存知ない方が多いと思いますので、一応今週のお題の元ネタをば。


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パリは燃えているか ~ ほぼ週刊株価展望20150113版

2015-01-13 06:30:00 | 金融市場・経済全般
中国のサービスPMIは予想外に良かったものの、原油安に押されて先週前半に下落した株価は、FOMC議事要旨で利上げに対して慎重な姿勢が確認されたコトを機に後半に入って反転・上昇。
日経チャート的にも-2σで反発するカタチで、先週のワタシの予想と要因は異なるものの、方向性としては結果オーライかなー?と思った矢先に発生したパリにおけるテロで、週末はリスクオフになってしまいました m(_ _)m

週明けも上値が重い状況は変わらず。欧州時間に戻す展開はあったものの、直後の原油価格低下で再度下落。不安定な動きが続いています。
そうした中で、佳兆業集団のデフォルトを受けて、緩和期待を背景に底堅かった中国株も軟調。不安の拡がりを感じさせる状況です。

ただ、今週半ば以降に発表されるアメリカの消費関連指標は12月分。さすがにいい結果が期待できるでしょう。
日経チャート的にも-2σと75dMA、更には雲の上限のサポートが期待できそうな感じです(逆に言えば、ココを割り込んじゃうとかなりヤバい感じでもあるワケですが)。
一方で週末に発表される12月分欧州消費者物価は、デフレ陥落が懸念されるところです。相場に明るい兆しが見えていればECB緩和期待で↑の可能性が高いのでしょうが、不安が拡がっている状況が続いてしまうと、再度の週末リスクオフをもたらす要因になりかねません。

今週のところは、底堅い一方で不安が払拭できずに上値も重い、レンジな展開を予想しておきましょう。

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株価予想について

※当ブログで2011年4月~2012年1月に開示していた株価予想は、日経平均株価の当日大引け値が、前営業日比で高くなるか安くなるかを、ワタシの独断と偏見で予想したものです。また、それ以外の株価に関するコメントについても、同様のものです。 投資判断は、あくまでも自己責任でなさって下さい。その上で、参考になれば幸いです m(_ _)m

Disclaimer

当ブログは、私、糸井正和の個人的意見を記したものであり、現在・過去・未来における所属企業もしくは契約先企業の公式見解を表すものではございません。また、書かれた内容に関する完全性、適時性等を保証するものではありません。なお、投資にあたっては、自己の判断と責任において行って下さいますよう、お願い申し上げます。直接・間接に関わらず、投資に関する一切の結果について、責任を負うものではございません。