p3ぶろぐ おかわり : 糸井正和経済経営研究所

金融・経済・経営の幅広い分析をお届けします。身近な路地裏経済から陰謀渦巻く国際戦略まで、様々なハナシをお楽しみ下さい。

期待先取り?

2013-07-16 06:30:00 | 金融市場・経済全般
この2週間で、日経平均はだいぶ戻しましたね。

バーナンキ議長の緩和継続発言ECBによる低金利の維持方針表明といった要因で、金融引締めへの懸念が後退した面はあるでしょう。
でも日経平均が上がった時間を見ると、上海の“2,000元防衛隊”出動と思しき上げに提灯を付けた先物買いに持ち上げられた部分が、より大きいように感じられます。

昨日も東京時間にあたる時間帯の値動きを見ると、それが繰り返されたように見えます。
ただゆうべについてはそれ以上に、夕場時間帯に入ってからの円安進行と共に切りあがった分が大きいですね。
アメリカの小売指標がコンセンサス以下であったのにこうした状況になったということは、週明けの日本市場で参院選での自民党勝利への期待が高まると見て、それを先取りしようとの思惑が少なからず働いているのではないでしょうか。

そうなると、仮に今日の相場でまた上海の“2,000元防衛隊”出動があったとしても、それによって持ち上げられる分以上に既に騰がってしまっていて、ここまでのように上海の株価上昇を受けた日経平均の上昇が見られないということになる可能性があるだろうと思います。
まあ、美味しいお小遣いは、そうそう繰り返しは頂けないだろう、ということですねw

それでも“ねじれ”解消後の景気刺激策への期待もあって、今週は堅調な相場が期待できるだろうと思います。
ゆうべの分の利確も、選挙結果が出るまでは待つでしょうしね。

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折り返し

2013-07-01 09:00:00 | 金融市場・経済全般
2013年も半ばを過ぎました。
前半戦の最後は大幅高で終わり。
6月末決算のファンドによるマネーの出入りと、半期決算に対する意識のどちらが優勢になるか読み難いと思ったのですが、バーナンキ・ショックからの立ち直りの流れの中で、後者が優位になったようです。

さて7月相場の立ち上がりですが、相変わらず読み難い状況が続いています。
先月末の“出”が少なかった分、ファンドマネーの戻り効果は期待できないでしょう。
緩和自体は継続ですが、相場はアメリカの緩和絞り込みに対する懸念を常に意識せざるを得ません。今週末の雇用統計は、かなり強く意識されるでしょう。
日銀はその代わりになるほど、緩和に対して腰が据わってませんしね。短観が改善していますから、なおさらです。
ヨーロッパの危機感は薄れつつあるようですが、これから夏休みモードに向かう時期です。
国内は自民党が参院選に勝てば多少は“御祝儀”があるかもしれませんが、ほぼ織り込み済みではないでしょうか。

とりあえず今週は、方向性が見え難い状況になるんではないかな~、と踏んでいます。

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株価予想について

※当ブログで2011年4月~2012年1月に開示していた株価予想は、日経平均株価の当日大引け値が、前営業日比で高くなるか安くなるかを、ワタシの独断と偏見で予想したものです。また、それ以外の株価に関するコメントについても、同様のものです。 投資判断は、あくまでも自己責任でなさって下さい。その上で、参考になれば幸いです m(_ _)m

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