ちかちゃんの・・前を向いて行こう!

39歳、まさかの乳がん発覚。その時の自分の気持ち、そして戻って来た普通の日々・・思いつくまま書き記しておこうと思います。

私にも・・できるかな?

2008-10-03 | 治療中のこと色々
今日は月一回の診察日だった。

いつものように、太~いゾラの注射をお腹にえいっと刺しながら、主治医がぼそっとつぶやいた。

「最近増えたわ・・」

「え?何が?」

って思わず聞いたら、この病気の患者数のことらしい。

それも以前はお年を召した方が大半で、40歳の私なんか、もっとも若い部類だったのに、このごろは同じ年くらいの方が急に増えたとか・・。

原因はなんなんだろう?

やっぱり、食生活の変化?ストレス社会のせい?

これはこれからもずっと謎だけど・・。

この前も、しこりがあるわけでも無く、ただの検診に来たらしっかり悪性が出て、MRIでもはっきりそうだとわかって、かなりのショックを受けた方がいらっしゃったとか・・。

あまりの慌てふためき様だったので、昨日もう一回来てもらったと。

そりゃそうでしょ・・

私だってそうだった。

絶対違うけど、安心するために受けておこう・・そんなつもりの検診だったから。

「たぶん悪性ですね。おそらく抗がん剤もいるでしょう・・髪は抜けるけど。また生えてくるから・・なぁに、乳がんは一番お薬が効くがんだから大丈夫ですよ


そんなこと言われて、すぐに受け入れられる患者がいるわけない・・。


今月は言わずと知れたピンクリボン月間。

早めに検診を受けましょう・・

と言われて受けにいったら、悪性がみつかった・・。

さて、その後の精神的なフォローは?

少なくともうちの病院には皆無だ。

今日思い切って、自分が思ってることを伝えた。



先生のそんなフォローも告知直後の患者には全く響かないこと。

告知されてしばらくは、なんだか世の中の荒波にひとりぼっちで投げ出されたようで、ほんとにほんとに心細いこと。

その後これから頑張って治療を受けていこうという力になるのは、同じ病気になりながらも、治療を受けて現在とても元気に暮らしている方の存在、そして一緒に頑張る仲間であること・・等々・・。


今現在も告知を受けて、誰にも話すことも出来ずに聞いてもらうこともできずに、ひとりで耐えている方がいっぱいいらっしゃると思うと・・・胸が痛い。

ほんとはすぐにでも傍に行ってお話を聞いて差し上げたい気持ちもあるけど・・それも難しいことだ。

主治医はこれから精神的なフォローの事もしっかり考えると言ってくれた。

(自分にもまだまだ過去形ではない。今後、もしなんかあった時には何かしらのフォローをしっかりしてもらわんと・・・

もちろん今の私なんかで、もし役に立つことがあれば・・・と伝えて病室を後にした。


マスコミで、ピンクリボン活動としてしきりに早期発見を呼びかけるけど、果たしてそれだけでいいのかな?
早くに発見されて良かった良かった・・そんな簡単なことでは済まされないような・・。



今の私なんかには・・・ではなく、今の私にも出来る何かがあるはずだ・・と思う今日この頃です。