ちかちゃんの・・前を向いて行こう!

39歳、まさかの乳がん発覚。その時の自分の気持ち、そして戻って来た普通の日々・・思いつくまま書き記しておこうと思います。

変わったこと色々・・。

2008-05-16 | 放射線治療
この病気になって自分の中でいろんなことが変わった・。

まずは「普通」であること・・・以前は退屈でつまらないことだと思っていたが、この上ないシアワセ・・になった。

手術が終わってすぐに、HANAさんの掲示板に「幸せのハードルが下がった」という書き込みをみつけたが、その表現は私の気持ちにぴったり

朝、青い空が見られただけで、もう「シアワセ」
しょうもないことで笑っている・・「シアワセ」
久しぶりに作ったロールキャベツがとてもおいしく出来た・・・「シアワセ」


そして・・食べることへの価値観。


以前は一日に3度の食事のが面倒くさくてならなかった。
もちろん支度をするのも面倒・・。
なんとか手抜きしてお腹がいっぱいにならないかと思っていた。
なんで一日に3回食べなくてはならないのか・・とまで思っていた。

でも食ほど大切なものはない!と気がついた。
「医食同源」とはまさにその通り!
食べるという事だけで病気をやっつけてくれることもあるのだから、ありがたいありがたい



それから・・遠い将来の事を考えて不安に思うのをやめた。

とりあえず、明日一日笑って過ごせればそれでいいや・・




悪いことがあると、自分だけ「損した」気持ちになっていたのが、今は「何かのメッセージ」だと思うようになった。
この病気になってから失うことも多かったが、いろんなことに気がつけて得した・・とも思う。


告知直後は、幸せそうに町を歩く人が憎らしかった。
だけど、人は顔で笑っていても、何かしら「辛さ」を抱えている・・ことを知った。
みんな「辛い」んだ・・。


今までは、しんどくても一人で頑張るのが美徳と思っていた。
だけど、ほんとにしんどい時は傍で助けてくれる人の力を借りてもいいんだ・・。
助けてくれる人の気持ちを聞いてみると、そうやって助けることで、また自分も救われる・・と言ってくれた。
自分がもし助ける側に立った時も、そうかもしれない。
申し訳ないから・・と突っぱねないで、その気持ちを素直に喜んで受け入れよう・・そう思えるようになった。



楽しい時間、以前は「こんなことしてていいんか?」と自問自答していた。
でも今は・・楽しい時間は思いっきり「楽しい~幸せ」と心から思うようにしている。


以前は「また今度」「いつかそのうち」と思うことが多かった。
だけど「今」を大切にしなくては・・。
やらなければいけないこと・・やってみたいこと・・も先延ばししないで、今やってみよう・・。

命に限りがあることを知って、本能的にそうしているのかもしれないな

そんなこんなで、自分の中で変わったこといっぱい

思いついたら、また書いてみようと思う。



さぁ~今度の日曜は嵐のライブ

これも行きたいなら我慢しないで行っちゃえ~ってノリでやってることの1つで~す



放射線治療と思わぬ癒し効果

2008-02-29 | 放射線治療
一緒に頑張る仲間、コスモスさんちから我が家へやってきてくれたくまちゃんです。
ちょうどぴったりのベットがありました。(これは子供のお人形用に・・と幼稚園のバザーで購入したものです)
くまちゃんのおうちになりました。

コスモスさん、どうもありがとう。
大切にしますね




さてさて、また去年のお話です・・。


体力的にも精神的にもヘロヘロになりながらも、なんとか6回の抗がん剤終了。
最後のタキソテールの副作用は意外にも、とても軽く済んだ。
気力も体力も徐々に回復。

3週間経って白血球値が戻ったのを確認してから、放射線治療に入る。

まずは、CTを撮って、その結果から放射線を当てる正確な位置を決める。

技師さんに囲まれて胸の真ん中、左右にマーキング。

何でしるしをつけているのかな~っとちらっとのぞいてみると・・・

なんと日ごろよく見かける「?」マークのラッションペン

その上

「お風呂でごしごしやったり、湯船に長く浸かるとすぐに落ちちゃうから気をつけて下さい・・・」

ですと

放射線を受けた人はみんな思っただろうが、この医学の発達した時代に、放射線のマーキング用のペン(治療中は落ちないけど、治療が終わったらきれいにとれるような・・)の開発がされていないのは驚き

誰も荷物と同じようにペンで体にしるしを書かれる患者の気持ちなんて考えてくれなかったのかなあ
何とも悲しい気分になった。

お陰で、治療中のお風呂にはほんとに気を遣った。
(普段決してごしごし洗ってるわけではないけど、「してはいけない」と言われると人間そうしたくなるもんで
その衝動を抑えるのも結構必死


放射線・・というので、なんだかスペシウム光線みたいなのを予想して恐れていたが、実際は全く目にも見えず、痛くも熱くもなかった。
「ジジジジ・・・」と鈍い音が聞こえるだけ。


ただその10分間のために毎日毎日同じ時間に病院へ通う。
(近所の人は私がお勤めに出ていると思ったに違いない

副作用と言えば午後からやたらと眠くなること、いつもよりちょこっと疲れやすいかな?ぐらいで、抗がん剤の副作用と比べると余裕
とても普通に生活出来た。


1週間に1回放射線の先生の診察があった。
毎回特に変わったこともないので、何にも話すことはないのだが、
放射線科の先生は、外科の「うまいことキッたるで~!」的な体育会系ではなく、
ゆったりと話を聞いてくれる文化部系。
何でも「うん、うん・・」と話を聞いてくれる癒しの効果で、何でも話したくなり、つい家庭内の問題とか治療に全く関係の無いことまで相談しそうになった自分・・・かなり危なかった(実際は思い留まりました

思えば技師さんもみんな穏やかで癒し系。
放射線科の先生を旦那さんに持つ友人も、そういえば知人の先生は皆「文化部系」だと・・。
(統計を採ったらどのくらいの確率でこれがあてはまるのかな?)


後半照射した部分がちょっと赤くなったりしたが、処方してもらった軟膏を塗ればすぐに良くなったし、他に大変な副作用もなく、25回の照射を終えた。

終わった時は、すごい達成感だったなあ

その癒し系の医師や技師さんと毎日顔を合わせなくなるのは、なんだかとても寂しかったけど