滞在最初の週末を迎えようとしながら、何もかもが進まずにうずうずしていた金曜日…。堰を切ったように物事が流れ出しました。
まずは、契約がほぼ整って仕事に支障がなくなったこと。もうね、出勤してしばらくしたら、社長のSLさんがベルを鳴らしながら出勤してきまして、契約成立を祝福していました。次に、一気に滞っていた荷物が到着したこと。税関で引っかかっていた荷物が夜中に何の前触れもなく解放されまして、そのまま怒濤の如く届けられました。さらに、後追いで発送されたサンプル入りの荷物まで、前の荷物を追い越して届く始末…。これで一気に準備が整ったのです。早速、サンプルは冷凍庫にしまい、待ち焦がれた実験道具を出して、準備万端整いました。ま、本格始動は週明けになったんですけどね。
んでもって、夕方4時からは契約成立のお祝いがありまして、同じスクエアの中で唯一入ったことのなかったパブで乾杯。いろいろと話したのですが、如何せんまだ英語リハビリ真っ最中でして、なかなか完全にはついて行けません。もっと大変なのはAKさんでして、ただでさえ海外初体験な上に、英語がそんなに話せるわけではない状態で、いきなり飲み会の機関銃のような英会話の中に飲み込まれて、全く何も話せずにじっと絶えていた様子…。そういえば、自分もつくばでPCちゃんに連れられて外人パーティーに参加したときには、どうにもこうにもただ戸惑うだけだったなぁ…などと思った次第です。すると、三々五々に皆さんご帰宅のご様子…。さすがに秋の入り口の三連休なので、皆さん外出されるようでして、さくっとお帰りになりまして、最後はなし崩し的にお開きとなりました。ここでものをいうのがUS的支払い方法でして、既に支払い済みなので途中で帰ろうが何をしようが問題なし。先払いの良さを初めて知ったのでした。ということで、この日は終了。ただただ何も話せずにショックを受けるAKさんをアパートメントへ送り届けまして、自分は再度外出してなくなりそうな牛乳やらヨーグルトやらを買い足してきたのでした。
さて、翌土曜日、三連休の初日です。前日にDuck tourに行くことに決めていたのですが、その出発地点が三カ所ほどあるらしく、そのうちの一カ所が、前回も二度ほど行ったMuseum of Scienceの中なんだとか…。そんなのあったかなぁ…などと考えつつも、せっかくMOSへ行くならということで、一般展示などのチケットをオンラインで購入しておきました。ここでもAKさんとしんさんとの違いが出ておもしろかったのですが、AKさんは根っからの生き物好きということで、Butterfly gardenとOMNI theater「Amazon」を選びました。プラネタリウムはいいのか確認すると「寝てしまいそうだからいい」のだそうでして、真っ先にプラネタリウムを予約したしんさんの時とは大違いでした。で、朝一番のDuck tourチケットを買おうと、チケット売り場開店の8:30よりずいぶん前に到着しまして、開店を待って購入。無事に朝一番の9:00からのツアーチケットをゲットしました。Duck tourというのは、第二次世界大戦で使用された上陸艇を元に作られた水陸両用のツアーバスでして、ボストン市内観光とチャールズ川の乗船観光が同時に出来るというお得なツアーです。MOSからのツアーは正味80分ほどでして、まずはボストン市内をぐるぐると走りまして、MOS近くまで戻ってきたら、近くにあるDuck tour専用上陸道路から川におりまして、ロングフェロー橋をくぐってグルッと一周してきます。たまたま乗り合わせた初回のドライバーが、驚くほどおしゃべりな方でして、ほぼ80分間喋り詰めでした。
その後、今度はMOSの一般展示へ。地階から順に回っていったのですが、これまたやはり時間がかかることに違いはありませんでして、地階を回りきるかどうかというところで、早めの昼食…。さらに、その後も一般展示を見続けました。で、2:00pmからのチケットを買ってあったButterfly gardenへ。いったいどんな感じなのかと心配しつつ中に入ると、さらに窓側に温室の入り口が…。そこに入ると、各種植物が植わっている温室の中で、いろんな種類の蝶が乱舞しているではありませんか!なかでもCommon morpho蝶が飛んでいるときには、留まっているときには見えない上面の見る角度によって輝きの異なる青い色彩が鮮やかに輝いています。それ以外にも大小入り乱れてかなりの数の蝶が飛び回っていました。二人とも時間のたつのを忘れたかのように、蝶を眺めつつ写真を撮っていましたが、やはり飛んでいる蝶の写真は難しく、あまりうまく撮れませんでした。Butterfly gardenを出た後はさらに一般展示を回りつつ、今度はLightening showへ。前回もしんさんと三階から見た巨大静電気発生装置による放電実験の実演なのですが、今回は15分も早めにいって舞台前のいい場所を取りまして、これまた迫力満点の放電実験を堪能してきました。最後は、OMNIシアターの「Amazon」…。AKさんは野生動物だらけのムービーを期待していたようですが、薬ハンティングのような新機化学物質探索のお話でした。残念ながら、時差ボケのせいで途中何度が瞬間的に気を失っておりまして、完全にストーリーを把握出来ておりません。OMNIシアターの上映後、さすがに残りの一般展示は次回に残しまして、そのまま夕食へ。これまた前回しんさんと訪れたイタリア料理の早くて安いExpressへ。今回はロブスターラビオリではなく、各々適当にパスタを注文しましたが、やはり美味しかったです。AKさんにとっては、渡米後、どこで食べてもほぼ必要量の倍量が出てくることに変わりはなく、ここでは持ち帰るのも何なので、私が残さず戴きました。
食事時のこのイタリア料理店が並ぶ界隈は、前回来たときには想像もつかないほどの人出でして、その中をかき分けながらの帰り道…。Haymarketを抜けてFaneuil hall前まで来ると、なんだか人だかり…。中ではジャマイカ人のグループが路上パフォーマンス中でして、何となく眺めてしまいました。さすが本場の路上パフォーマンスというか、身軽に飛ぶわ跳ねるわ…結局最後まで見てしまいました。
さっきまで日の暮れかかっていた通りはもう暗くなってきておりまして、Faneuil hallを後にして、Boston commonまで歩いて行きました。で、たどり着いて気づいたこと…観光案内所がない!…フェンスで囲まれた中には重機が鎮座在しておりまして、観光案内所は跡形もなく消え去っておりました…。ショックを受けつつ、そのままPark Street駅に降りていきまして、Red Lineに乗って帰宅したのでした。朝、歩いてMOSへ行ってから帰り着くまで、ぐるりと一周してきた感じです。
翌日曜日は、前回冬には一度も訪れなかったHarvard大学へ。博物館巡りをしてきました。この日は、前日の8時出発よりも遅めの9時出発。ガラガラのRed Lineに乗って二駅先のHarvard Squareへ。駅を降りると、既にかなりの人通りになっていましたが、大学構内はそれほどでもなく、今がチャンスだとばかりにJohn Harvard像へ行きまして、幸運が訪れるという銅像の脚をなでつつ、人がいなくなった頃合いを見計らって、人のいない像を撮影しました。その後、まだちょっと早いだろうということでMemorial hallには入れないか見に行ったりしてからHarvard Museum of Natural Historyへ。ここには四つの博物館が繋がって入っているのですが、最初に入った鉱物地学博物館で、これでもかといわんばかりの鉱物コレクションを見せつけられまして、これを高校時代に見ていたら人生が変わったんじゃないかと思うほどの衝撃を覚えました。で、ここで相当な時間を費やしまして、一旦外へ出て昼食。その後、近くのHarvard COOPへ行って土産物を物色してきました。でもって、再度博物館へ。先ほどの続きで今度は、これまた衝撃的な植物のガラス標本展示へ。膨大な数の植物を色や形が変わることのないよう、ガラスで精巧に標本が作られており、実物大だけでなく、拡大標本や断面標本などまで用意されていて、その本物と見紛うばかりの精巧さにただただ驚嘆のため息が出るばかりでした。ここでも同じく、これを中学や高校時代に見ていたら、植物の道に進んでいたかも…などと真剣に思った次第です。さらに、奥には膨大な数の剥製標本や骨格標本…。数が半端じゃないです。これらを見終わってからPeabody Museumが繋がっているので、そちらへ。ここは打って変わって民族文化の博物館でして、特に太平洋の民族文化に関する展示でした。
ここを出て、さて残りの博物館は?と確認したところ、四つの博物館をいつの間にやら全て回っていたようです。この時点で既に午後3時過ぎ…。これからさらにHarvard内にある三つの美術館を回るのは無理と判断しまして、まずはCOOPでお茶しながら一休み。気がつけばものすごい距離を歩いたのか、脚が棒のようになっていました。なので、今日のところは引き上げようということになりまして、Red Lineに乗って無事帰宅しました。あとからNDSの歩数計を確認したところ、優に15,000歩は越えておりまして、二日合計で30,000歩を越えておりました…疲れるはずだ。
翌月曜日の祝日はさすがに11時頃まで数回起きたりしながらも寝倒しまして、食材の買い物やら飲料の買い出しに出かけた程度で終了。持参した陳麻婆豆腐の素で買ってきた豆腐や挽肉を使って、激辛の陳麻婆豆腐をつくって夕食に…。残念ながら片栗粉がなかったので、汁がさらさらになってしまいましたが、相変わらずの激辛具合で美味しく食べました。
こんな感じで、二度目のボストン滞在最初の週末は過ぎていったのでした。火曜日からは本格的に始動します。どうなることやら…。
まずは、契約がほぼ整って仕事に支障がなくなったこと。もうね、出勤してしばらくしたら、社長のSLさんがベルを鳴らしながら出勤してきまして、契約成立を祝福していました。次に、一気に滞っていた荷物が到着したこと。税関で引っかかっていた荷物が夜中に何の前触れもなく解放されまして、そのまま怒濤の如く届けられました。さらに、後追いで発送されたサンプル入りの荷物まで、前の荷物を追い越して届く始末…。これで一気に準備が整ったのです。早速、サンプルは冷凍庫にしまい、待ち焦がれた実験道具を出して、準備万端整いました。ま、本格始動は週明けになったんですけどね。
んでもって、夕方4時からは契約成立のお祝いがありまして、同じスクエアの中で唯一入ったことのなかったパブで乾杯。いろいろと話したのですが、如何せんまだ英語リハビリ真っ最中でして、なかなか完全にはついて行けません。もっと大変なのはAKさんでして、ただでさえ海外初体験な上に、英語がそんなに話せるわけではない状態で、いきなり飲み会の機関銃のような英会話の中に飲み込まれて、全く何も話せずにじっと絶えていた様子…。そういえば、自分もつくばでPCちゃんに連れられて外人パーティーに参加したときには、どうにもこうにもただ戸惑うだけだったなぁ…などと思った次第です。すると、三々五々に皆さんご帰宅のご様子…。さすがに秋の入り口の三連休なので、皆さん外出されるようでして、さくっとお帰りになりまして、最後はなし崩し的にお開きとなりました。ここでものをいうのがUS的支払い方法でして、既に支払い済みなので途中で帰ろうが何をしようが問題なし。先払いの良さを初めて知ったのでした。ということで、この日は終了。ただただ何も話せずにショックを受けるAKさんをアパートメントへ送り届けまして、自分は再度外出してなくなりそうな牛乳やらヨーグルトやらを買い足してきたのでした。
さて、翌土曜日、三連休の初日です。前日にDuck tourに行くことに決めていたのですが、その出発地点が三カ所ほどあるらしく、そのうちの一カ所が、前回も二度ほど行ったMuseum of Scienceの中なんだとか…。そんなのあったかなぁ…などと考えつつも、せっかくMOSへ行くならということで、一般展示などのチケットをオンラインで購入しておきました。ここでもAKさんとしんさんとの違いが出ておもしろかったのですが、AKさんは根っからの生き物好きということで、Butterfly gardenとOMNI theater「Amazon」を選びました。プラネタリウムはいいのか確認すると「寝てしまいそうだからいい」のだそうでして、真っ先にプラネタリウムを予約したしんさんの時とは大違いでした。で、朝一番のDuck tourチケットを買おうと、チケット売り場開店の8:30よりずいぶん前に到着しまして、開店を待って購入。無事に朝一番の9:00からのツアーチケットをゲットしました。Duck tourというのは、第二次世界大戦で使用された上陸艇を元に作られた水陸両用のツアーバスでして、ボストン市内観光とチャールズ川の乗船観光が同時に出来るというお得なツアーです。MOSからのツアーは正味80分ほどでして、まずはボストン市内をぐるぐると走りまして、MOS近くまで戻ってきたら、近くにあるDuck tour専用上陸道路から川におりまして、ロングフェロー橋をくぐってグルッと一周してきます。たまたま乗り合わせた初回のドライバーが、驚くほどおしゃべりな方でして、ほぼ80分間喋り詰めでした。
その後、今度はMOSの一般展示へ。地階から順に回っていったのですが、これまたやはり時間がかかることに違いはありませんでして、地階を回りきるかどうかというところで、早めの昼食…。さらに、その後も一般展示を見続けました。で、2:00pmからのチケットを買ってあったButterfly gardenへ。いったいどんな感じなのかと心配しつつ中に入ると、さらに窓側に温室の入り口が…。そこに入ると、各種植物が植わっている温室の中で、いろんな種類の蝶が乱舞しているではありませんか!なかでもCommon morpho蝶が飛んでいるときには、留まっているときには見えない上面の見る角度によって輝きの異なる青い色彩が鮮やかに輝いています。それ以外にも大小入り乱れてかなりの数の蝶が飛び回っていました。二人とも時間のたつのを忘れたかのように、蝶を眺めつつ写真を撮っていましたが、やはり飛んでいる蝶の写真は難しく、あまりうまく撮れませんでした。Butterfly gardenを出た後はさらに一般展示を回りつつ、今度はLightening showへ。前回もしんさんと三階から見た巨大静電気発生装置による放電実験の実演なのですが、今回は15分も早めにいって舞台前のいい場所を取りまして、これまた迫力満点の放電実験を堪能してきました。最後は、OMNIシアターの「Amazon」…。AKさんは野生動物だらけのムービーを期待していたようですが、薬ハンティングのような新機化学物質探索のお話でした。残念ながら、時差ボケのせいで途中何度が瞬間的に気を失っておりまして、完全にストーリーを把握出来ておりません。OMNIシアターの上映後、さすがに残りの一般展示は次回に残しまして、そのまま夕食へ。これまた前回しんさんと訪れたイタリア料理の早くて安いExpressへ。今回はロブスターラビオリではなく、各々適当にパスタを注文しましたが、やはり美味しかったです。AKさんにとっては、渡米後、どこで食べてもほぼ必要量の倍量が出てくることに変わりはなく、ここでは持ち帰るのも何なので、私が残さず戴きました。
食事時のこのイタリア料理店が並ぶ界隈は、前回来たときには想像もつかないほどの人出でして、その中をかき分けながらの帰り道…。Haymarketを抜けてFaneuil hall前まで来ると、なんだか人だかり…。中ではジャマイカ人のグループが路上パフォーマンス中でして、何となく眺めてしまいました。さすが本場の路上パフォーマンスというか、身軽に飛ぶわ跳ねるわ…結局最後まで見てしまいました。
さっきまで日の暮れかかっていた通りはもう暗くなってきておりまして、Faneuil hallを後にして、Boston commonまで歩いて行きました。で、たどり着いて気づいたこと…観光案内所がない!…フェンスで囲まれた中には重機が鎮座在しておりまして、観光案内所は跡形もなく消え去っておりました…。ショックを受けつつ、そのままPark Street駅に降りていきまして、Red Lineに乗って帰宅したのでした。朝、歩いてMOSへ行ってから帰り着くまで、ぐるりと一周してきた感じです。
翌日曜日は、前回冬には一度も訪れなかったHarvard大学へ。博物館巡りをしてきました。この日は、前日の8時出発よりも遅めの9時出発。ガラガラのRed Lineに乗って二駅先のHarvard Squareへ。駅を降りると、既にかなりの人通りになっていましたが、大学構内はそれほどでもなく、今がチャンスだとばかりにJohn Harvard像へ行きまして、幸運が訪れるという銅像の脚をなでつつ、人がいなくなった頃合いを見計らって、人のいない像を撮影しました。その後、まだちょっと早いだろうということでMemorial hallには入れないか見に行ったりしてからHarvard Museum of Natural Historyへ。ここには四つの博物館が繋がって入っているのですが、最初に入った鉱物地学博物館で、これでもかといわんばかりの鉱物コレクションを見せつけられまして、これを高校時代に見ていたら人生が変わったんじゃないかと思うほどの衝撃を覚えました。で、ここで相当な時間を費やしまして、一旦外へ出て昼食。その後、近くのHarvard COOPへ行って土産物を物色してきました。でもって、再度博物館へ。先ほどの続きで今度は、これまた衝撃的な植物のガラス標本展示へ。膨大な数の植物を色や形が変わることのないよう、ガラスで精巧に標本が作られており、実物大だけでなく、拡大標本や断面標本などまで用意されていて、その本物と見紛うばかりの精巧さにただただ驚嘆のため息が出るばかりでした。ここでも同じく、これを中学や高校時代に見ていたら、植物の道に進んでいたかも…などと真剣に思った次第です。さらに、奥には膨大な数の剥製標本や骨格標本…。数が半端じゃないです。これらを見終わってからPeabody Museumが繋がっているので、そちらへ。ここは打って変わって民族文化の博物館でして、特に太平洋の民族文化に関する展示でした。
ここを出て、さて残りの博物館は?と確認したところ、四つの博物館をいつの間にやら全て回っていたようです。この時点で既に午後3時過ぎ…。これからさらにHarvard内にある三つの美術館を回るのは無理と判断しまして、まずはCOOPでお茶しながら一休み。気がつけばものすごい距離を歩いたのか、脚が棒のようになっていました。なので、今日のところは引き上げようということになりまして、Red Lineに乗って無事帰宅しました。あとからNDSの歩数計を確認したところ、優に15,000歩は越えておりまして、二日合計で30,000歩を越えておりました…疲れるはずだ。
翌月曜日の祝日はさすがに11時頃まで数回起きたりしながらも寝倒しまして、食材の買い物やら飲料の買い出しに出かけた程度で終了。持参した陳麻婆豆腐の素で買ってきた豆腐や挽肉を使って、激辛の陳麻婆豆腐をつくって夕食に…。残念ながら片栗粉がなかったので、汁がさらさらになってしまいましたが、相変わらずの激辛具合で美味しく食べました。
こんな感じで、二度目のボストン滞在最初の週末は過ぎていったのでした。火曜日からは本格的に始動します。どうなることやら…。