告知の日からのガン日記(上咽頭がんー丸山ワクチン日記)

08年7月の告知。5年生存率60%の標準治療を断わる。丸山ワクチンを決断。団塊世代、男性。試行錯誤の過程をリアルタイムで

「がん治療100問100答」と「がんのひみつ」

2009年06月10日 | Weblog
日本では2人に1人がガンを患い、そのうちの3人に1人がガンで死んでいる。ガンセンターの医師の本を読むと、大概はガンが克服される日がもうすぐのように書かれてある場合が多い。実際は、将来はさらに増えることが予想されている。ガンの治癒率が高くなってきているのは、早期発見、早期治療で、ガンもどきの部分まで悪性腫瘍と分類されているからだろうとしか思えない。

週間現代の今週号をついつい買ってしまった。「がん治療100問100答」という記事があったからだ。記事を読むと、肺がんはガン死の第一位、ガン死全体の20%を占めている。最近は、タバコが原因ではないというタイプの肺炎が増えているという。つまり、原因は分らないということ。記事では、排ガスが原因ではないかと指摘されているが、これも本当がどうか疑わしい。

相変わらず、早期発見、早期治療が大事だとかかれてある。そのためには、健康であっても、ガン検診を受けることが重要だとある。ガンが発見されたあと、治療については抗がん剤+放射線+外科手術がいまだに一般的だ。 切除しただけで治るのであれば、それは良性腫瘍と呼んでいいのではないのだろうか? 根本的に悪性腫瘍であっても良性腫瘍であっても取り除くというのが治療の中心というのにかわりはないようだ。

ガンの専門医による、ガン治療を啓蒙する授業が高校生を対象におこなわれたとの報道を、最近、ネット上で目にした。

君たちの世代はもっと多いだろう」「がんの半分は治る時代になった。何も知らないことは、君たちの人生のマイナスになる」「がん治療は手術という日本の常識は、世界の非常識。米国で66%の患者が受けている放射線治療を、日本では25%しか受けていない」 がん発生の仕組みから治療法まで、中川准教授(東京大付属病院放射線科)は分かりやすく説明する。テンポよく進む講義に、2年生全員と3年生の希望者の計約180人は聞き入っていた。
特別授業のきっかけは、中川准教授と小学校から高校まで同窓で、現在は同校で化学を教える大江和弘教諭だった。「たばこを吸う若者が多い。第一線の医師として、喫煙の害やがんについて話してもらえないか」 市民向けや専門家向けの講演会には慣れた中川准教授も、未成年相手は初めて。「小学校でも英語を教えているが、大人になって英語を必要とする人より、がんになる人の方が、はるかに多い」と、若者への啓発を快諾した。 授業では、昨年12月に出版し事前に配ってあった「がんのひみつ」(朝日出版社、714円)をテキストに使用。読んだ感想のアンケートによると、知らなかったことで多かったのは「2人に1人ががんに」と「『がん大国』なのに対策は後進国」、もっと知りたいことは「がんの予防法」だった。 暁星高は生徒の3分の1から4分の1が医学部希望という進学校だ。国立の医大への推薦入学が決まったという3年生は授業後「がんは死と直結するというイメージだったが、授業と本で大きく変わった」、文系志望の2年生は「もしがんになったら、しっかり病気に向き合いたい」と述べ、がんへの関心が高まっている様子がうかがえた。 中川准教授は「みんな真剣に聞いてくれた。将来がんになっても、今日の話を思い出して、いい治療を受けると思う」と話した。

この子供たちが将来、ガンを患った時には、まちがいなく医師の薦める標準治療を受け入れるだろう。私も標準治療をうけることで、死が遠ざかるような気がしてきた。