告知の日からのガン日記(上咽頭がんー丸山ワクチン日記)

08年7月の告知。5年生存率60%の標準治療を断わる。丸山ワクチンを決断。団塊世代、男性。試行錯誤の過程をリアルタイムで

喫煙とガンについて

2009年06月02日 | Weblog
食べ物でガンは防げるという趣旨の本があった。紙面のなかにタバコはガンの発生原因の30%を占めるとある。さらに、ヘビースモーカーの肺がんに対するリスクは20倍と書かれてある。このようなインパクトのある結論はどのようなデータから導かれたのだろう。肺ガンを発症した患者のうち、何パーセントが喫煙者であり、何パーセントが非喫煙者であるかという単純なデータを示すほうが説得力はうえのように感じた。

すぐさま巻末にある著者の略歴を見た。著者は国立がんセンターでの勤務を長年努められてきた医師だった。食事でガンを防ぐというタイトルの本を出すにいたった理由は、やっぱりガンが発症してからでは、その進行を止めることはできないということか、と感じてしまう。それにしても、多くのガンに関する書物を読むと、がんセンターの医師はたいてい、タバコを目の敵にしているように感じてくる。


喫煙に関して、新潟大学医学部教授の安保徹医師は、このように著書で述べている。

タバコに含まれるニコチンには免疫力を高める働きがあります。ニコチンという物質は、副交感神経を刺激するアセチルコリン受容体にくっついて刺激するので、免疫力を高めるわけです。昔からタバコは長寿の秘薬になっていたのです。しかし、タバコにはニコチンだけでなく、タールやベンゾピレンなどの有害な発がん物質が含まれています。タバコを吸えばニコチンだけでなく、それらの物質が当然体内に入ります。それらの物質は顆粒球の割合を高くします。(著書「がん免疫力」より)


こちらの表現のほうが正確だと思う。肺がんに関し言えば、タバコがガンのリスクを高めるのであれば、肺よりももっと喫煙部位に近い、口の中や喉頭部、口腔内、舌、歯肉部、鼻の粘膜などにガンが多発する傾向があってもよさそうに思う。

しかし。たばこを吸うことでガンのリスクが高まるのは間違いない。肺ガン患者がタバコを吸うひとであれば、自業自得と自分を責めることになり、吸わない人であれば、なぜガンになったかと悩むことになる。しかし、本当に喫煙が発ガンのきっかけになるのだろうか。

ヘビースモーカーはストレスが多い生活をしているということは間違いないと思う。ストレスはリンパ球と顆粒球のバランスを崩し、すべてのガンに対してのリスクを高める。そして、タバコは習慣性があるので吸う量をコントロールするのは難しい。

私は15年間タバコを吸わない生活をしてきたが、ガンを発症した。現在、たまには吸うこともあるが、滅多にすわないのは、ガンが大きくなるのが怖いからではなく、現在でもタバコの価格がその効果よりも高いと思っているからです。