思ったこと

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全体を見てるかが大事

2012-08-27 | 日記
つい先ほどまでTVタックルを見てました。

いやー公共の投資や仕事が嫌いな人って多いんですね。
すぐに「官僚が金を食い潰す」と決めつけて。
なんか、公共投資のお金が「全額官僚の懐に入ったままになる」と思い込んでるみたいですね。
そう思い込んだまま公共と名の付くものは全て否定、一種のイデオロギーみたいだな。

そんなに国を信用できないなら、消費増税だって反対でしょうね。
だって消費税を何に使われるか信用できないだろうし。
というかもう国が何やっても信頼できないんでしょうね。
じゃあ財源の解決だってどうしようが無理じゃんw
もう国の解体以外に無いwおいおい国家転覆かw

こういう思想に端を発して進んでいる意見が
構造改革であったり、行革であったり、民間に任せることであったり、地方分権であったり、というやつですね。
要は国が駄目で、もう国のどの機能も不全で信用できないから、少なくしたり権限や所得を弱めたり行政への取締りを厳しくしたり民間の手腕や経営システムを取り入れたり道州制とかで地方へ権限を分散したり、最終的には全部民間に委ねたいのかな。
こうやってゆるやかに国家を解体したいってことのよう。

本気で国家を解体したいという他国の意図ならまだ分かりますが(まあ実際しめしめと今の流れに乗っかってるそういう人もいるでしょうが)、
本気でこうやらないと国民生活は良くならない、と思ってて言ってるのが多数いるからなあ。

国が悪いから、一旦崩して元の戦国状態に戻そう(今は経済的な意味で)ってことなのかな。それを唱う人は地方の議員や元・現知事や市長、元民間会社経営者などに多いイメージ。
要は一旦国を崩して自分も戦場に上がれるようにして、いずれ自分が天下取ろう、ってことかな。。「自分の理想を実現させる」という意味では正直な発想ではありますが。。
しかしその間の戦国時代の間、一体誰が国全体の面倒を見てくれるのでしょうね。地域間の争いに巻き込まれて貧しくなった人や精神が追い込まれた人は負けてひっ迫した地方財政では保証ももらえず路頭でのたれ死ねと。。
外交や防衛などの国としての業務はどういたしましょう。
削られた予算や人員で細々やりますか?
それとももう国としてでなく各々の地方で自衛隊も運営しますか、戦国時代みたいに、同じ国内の他の地域の軍とまず争う?それでもって外国軍とも?もしくはある地域が他国と手を組んで他地域を脅す?

とまあ極端な妄想をしてみましたが、権限を分散しても
方向や考えがてんでバラバラになると思います。
そこでの対立や争い事だって起こるでしょうよ。
まあ無理でしょうけど国の持ってる権限を本格的に分散したら、
それこそ今よりももっと強く「国家」としての全体意識がなければ、
内部分裂すると思いますね。
自社の利益や自分の顧客だけの満足を追求してきた民間経営者や、
自分の管轄する地域の住民だけの事を親身に守ってきた地方議員に、
どこまで「国全体」としてやっていく事の意識があるか。

いくら国のシロアリが嫌いだからって、
そんな怪しいものに期待するのも危険で馬鹿な話だと思いますね。