こんばんわ。
今日は本当に久し振りのEF58ネタです。相変わらず詳しいデータが無いので、アタマに入っている部分だけでご紹介したいと思います。
昭和56年11月頃 東北本線 川口~西川口間にて EF58106
これは比較的最近スキャンしたものなんですが・・・
このどアップに輪を掛けたようなピンボケ。そうとう慌てて撮ったんでしょうね。
なんの変哲も無い上越形のカマだし、ピントも合っていないようなのでそのまま放置されていたんですが、ナンバーが106という、今までプリント化した写真に無いものだったので、取り敢えずスキャンしてみたんですが・・・。
良く見ると、区名札に「宇」という宇都宮運転所の札が入っているではありませんか!?
上越仕様として活躍し、上越以外の地域へ転出したゴハチは数居ましたが、ツララ切りやホイッスルカバーが残存するケースはあっても、上越形のスノープラウをそのまま付けている例はありません。
不思議に思って調べてきましたら、やはり研究されている方がいるんですね。
昭和54年くらいから長岡第二機関区のEF58がEF641000番代の導入によりあっという間に全廃になってしまいました。
この時、殆どのEF58はそのまま廃車になってしまったわけですが、1両だけ幸運にも宇都宮機関区に転属したカマがいました。それがこの106号機らしいのです。
通常、転属の場合は行った先の都合の良いように装備をいじられてしまうのですが、宇都宮機関区での活躍もそう長くは無いことが分かっていたでしょうから、増備を全くいじらずに、スノープラウを含むそのままの姿で廃車になるまで活躍したということです。
殆ど見る機会も無く、そんなことがあったとも思わずに撮っていたこの1枚。ピンボケにこの無理矢理な構図が悔やまれます。
昭和52年頃 東北本線 西川口~蕨間にて EF58109 単機回送
こちらもブレてしまって良い写真じゃないんですよね。ただ、スキャニングしたら何とかナンバーは読み取れました。
同機は宇都宮区の中でも標準タイプのためマイナーな存在だったように思います。撮った時期が早い方だったので、同区の特色であるHゴム化、デフロスタの取り付けがまだ行われていません。限りなく原形に近い状態で、もっとキレイに撮れていれば悔やまれる写真です。
109号機は、本来なら最晩年まで活躍が約束されていたカマだったのです。しかし、上越形を早期に廃車してしまった東日本において、たまたま宇都宮区にいた89号機がツララ切り付きの最後の1両になったことで注目度を増し、89号機を延命すべく整備してしまいました。
この結果、両数の帳尻合わせにより他を廃車しなければならなくなり、割を喰ってしまったのがこの109号機なのです。つまり、人気者89号機を生かすために生贄となった悲しい運命のカマだったのです。
89号機は今や鉄道博物館に保存されるまでに愛されましたが、その陰で自らの命を犠牲にした109号機の存在も忘れてはならないと思うのであります。
今日は本当に久し振りのEF58ネタです。相変わらず詳しいデータが無いので、アタマに入っている部分だけでご紹介したいと思います。
昭和56年11月頃 東北本線 川口~西川口間にて EF58106
これは比較的最近スキャンしたものなんですが・・・
このどアップに輪を掛けたようなピンボケ。そうとう慌てて撮ったんでしょうね。
なんの変哲も無い上越形のカマだし、ピントも合っていないようなのでそのまま放置されていたんですが、ナンバーが106という、今までプリント化した写真に無いものだったので、取り敢えずスキャンしてみたんですが・・・。
良く見ると、区名札に「宇」という宇都宮運転所の札が入っているではありませんか!?
上越仕様として活躍し、上越以外の地域へ転出したゴハチは数居ましたが、ツララ切りやホイッスルカバーが残存するケースはあっても、上越形のスノープラウをそのまま付けている例はありません。
不思議に思って調べてきましたら、やはり研究されている方がいるんですね。
昭和54年くらいから長岡第二機関区のEF58がEF641000番代の導入によりあっという間に全廃になってしまいました。
この時、殆どのEF58はそのまま廃車になってしまったわけですが、1両だけ幸運にも宇都宮機関区に転属したカマがいました。それがこの106号機らしいのです。
通常、転属の場合は行った先の都合の良いように装備をいじられてしまうのですが、宇都宮機関区での活躍もそう長くは無いことが分かっていたでしょうから、増備を全くいじらずに、スノープラウを含むそのままの姿で廃車になるまで活躍したということです。
殆ど見る機会も無く、そんなことがあったとも思わずに撮っていたこの1枚。ピンボケにこの無理矢理な構図が悔やまれます。
昭和52年頃 東北本線 西川口~蕨間にて EF58109 単機回送
こちらもブレてしまって良い写真じゃないんですよね。ただ、スキャニングしたら何とかナンバーは読み取れました。
同機は宇都宮区の中でも標準タイプのためマイナーな存在だったように思います。撮った時期が早い方だったので、同区の特色であるHゴム化、デフロスタの取り付けがまだ行われていません。限りなく原形に近い状態で、もっとキレイに撮れていれば悔やまれる写真です。
109号機は、本来なら最晩年まで活躍が約束されていたカマだったのです。しかし、上越形を早期に廃車してしまった東日本において、たまたま宇都宮区にいた89号機がツララ切り付きの最後の1両になったことで注目度を増し、89号機を延命すべく整備してしまいました。
この結果、両数の帳尻合わせにより他を廃車しなければならなくなり、割を喰ってしまったのがこの109号機なのです。つまり、人気者89号機を生かすために生贄となった悲しい運命のカマだったのです。
89号機は今や鉄道博物館に保存されるまでに愛されましたが、その陰で自らの命を犠牲にした109号機の存在も忘れてはならないと思うのであります。