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大石哲史・萩京子をうたう

2020-09-30 | 音楽 - その他
 先日買ったCDを聴いた.大石哲史による,ソングアルバム『萩京子をうたう うたかたのジャズ』.

 萩京子の劇中歌・ソングを,人の生涯のさまざまなシーンに重ねるかすかな脈絡のもと,次々に歌い継いでいく.大石の歌唱は気取ったところのない率直なものであるが,どこか窮屈さを感じさせ,それがブックレットに綴られているような身体的条件によるものではなく,もっと単純に,舞台役者にとってのセッション録音という,「不自由」な環境のためであるような印象を持つ.ピアノとクラリネットの伴奏二氏は,歌い手にぴったりと寄り添って終始穏やか.そんななか,おそらくは歌う側が意図したのではない,独特のラフさと切実のにじむ一連のブレヒトソングは,しんみりと味があって良かった.


大石哲史・萩京子をうたう …12才~88才… うたかたのジャズ
大石哲史 (うた・ピアニカ・リコーダー),
服部真理子 (ピアノ),橋爪恵一 (クラリネット),
ALM RECORDS,ALCD-7244

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