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ケニチのブログ

ケニチが日々のことを綴っています

フルネ+オランダ放送フィル=デュカス「魔法使いの弟子」他

2024-11-23 | 音楽 - その他
 先日買ったCDを聴いた.J.フルネ指揮+オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団による,デュカス「魔法使いの弟子」ほか.

 どのナンバーも,やや遅めのテンポを採り,譜面を正確かつ細部まで念入りに再現した演奏.フルネ率いるオランダ放送フィルは,安定した技術とアンサンブルで,デュカスの賑やかな作風を率直に伝えている.また,『ラ・ペリ』ファンファーレでの金管セクションは,力強くもあくまで柔らかな音色で,耳を引く.いっぽう,同曲ラストに2小節分の省略があるのは残念(編集ミス?).録音は鮮明だが,音像が遠く,たっぷりとした残響のなかに,やや散漫.テイクの繋ぎ目が不自然に残っているのも気になる.

 交響曲は,作曲家のインスピレーション不足ばかりが思われる,退屈な曲で,「弟子」と同じころに書かれたというのが,意外なくらいだ.


デュカス:《魔法使いの弟子》
ジャン・フルネ (指揮),
オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団,
コロムビアミュージックエンタテインメント,COCO-70658

アヴデーエワ「ショパン・ボヤージュ」

2024-11-14 | 音楽 - その他
 先日買ったCDを聴いた.Y.アヴデーエワのピアノアルバム『ショパン・ボヤージュ』.

 どのナンバーも,譜面を正確かつ細部まで念入りに再現し,かつ生き生きとした横の流れにも事欠かない演奏.アヴデーエワは,弱音を主体にした安定の技術とタッチで,曖昧さのない率直なフレージングとペダリングが快適.録音は鮮明で,楽器を少し離れたところから,ホールへの響きとともに美しく捉えたもの.


ショパン・ボヤージュ
ユリアンナ・アヴデーエワ (ピアノ),
キングインターナショナル,PTC 5187233

ロペス コボス+シンシナティ響=デュカス「魔法使いの弟子」他

2024-11-03 | 音楽 - その他
 先日買ったCDを聴いた.J.ロペス=コボス指揮,シンシナティ交響楽団による,デュカス「魔法使いの弟子」ほか.

 どのナンバーも,やや遅めのテンポを採り,譜面を正確かつ細部まで念入りに再現した演奏.ロペス=コボス率いるシンシナティ響は,充実の技術とアンサンブルで,とりわけ打楽器群の力強くも美しいサウンドは出色.録音は鮮明だが,音像がいくぶん遠く精彩を欠く.


MUSIC OF PAUL DUKAS
Jesús López=Cobos (conductor),
Cincinnati Symphony Orchestra,
TELARC,CD-80515

ジャックQ=ラッヘンマン「弦楽四重奏曲集」

2024-10-29 | 音楽 - その他
 先日買ったCDを聴いた.ザ・ジャック・クァルテットによる,ラッヘンマン・弦楽四重奏曲集.

 どのナンバーも,譜面をあくまで正確に追いながらも,自然音やノイズ,インプロヴィゼーションに擬態するラッヘンマンの作風に,十分に応える活気ある演奏.ここで採られる特殊奏法の多くが,弦の所定でない位置や,楽器のボディに触れるなどして,サウンドとしては静かなのだが,彼らはむやみに深刻ぶったりせず,さらりと流れていくところが良い.録音は鮮明で,各パートと周囲への反響を,ともに過不足なく捉えたもの.


LACHENMANN: Complete String Quartets
The JACK Quartet,
mode records,mode 267

村治佳織&セントラル愛知響=ロドリーゴ「アランフエス協奏曲」他

2024-10-27 | 音楽 - その他
 昼すぎ,芸文コンサートホールで行なわれた,松尾葉子指揮+セントラル愛知交響楽団の演奏会を聴いた.めあてのロドリーゴは,ソロ,オーケストラともに好調で,やや遅めのテンポでじっくりと聴かせる演奏.もちろん,スペインの踊りを思わせる,強弱のコントラストや,生き生きとしたアゴーギクもある.


超!有名曲シリーズ vol.8 スペイン
【出演者】村治佳織 (ギター),松尾葉子 (指揮),セントラル愛知交響楽団 ほか
【日時】2024.10.27 14:30-
【場所】愛知県芸術劇場 コンサートホール
【曲目】
■シャブリエ: 狂詩曲「スペイン」
■ロドリーゴ: アランフェス協奏曲
■タレガ: アルハンブラの思い出 (ソロアンコール)
■ビゼー: 歌劇「カルメン」より ハバネラ,ジプシーの歌
■ボルヌ: カルメン・ファンタジー
■ファリャ: バレエ音楽「三角帽子」より
■ 〃 : 歌劇「はかない人生」より スペイン舞曲第1番 (アンコール)