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ケニチのブログ

ケニチが日々のことを綴っています

田所マルセル&名フィル=矢代秋雄「ピアノ協奏曲」他

2025-01-23 | 音楽 - その他
 夜,旧市民会館で行なわれた,名古屋フィルハーモニー交響楽団の,名曲シリーズを聴いた.めあての矢代は,安定かつじっくりとした持ち味の田所のピアノに,フォレス・ベセス率いる名フィルが,パーカッションの適度なアクセントによって,アンサンブルを整理しながら対峙する好演.他のフランス曲も十分に楽しく,また,これらのファンタジックな作風に,むやみに陶酔することなく,細部のニュアンスや,パート間のかけ合いに,たえず注意を払っていたのが印象的.


第94回市民会館名曲シリーズ
【出演者】田所光之マルセル (ピアノ),ロベルト・フォレス・ベセス (指揮),名古屋フィルハーモニー交響楽団
【日時】2025.1.23 18:45-
【場所】Niterra日本特殊陶業市民会館 フォレストホール
【曲目】
■ドビュッシー: 牧神の午後への前奏曲
■矢代秋雄: ピアノ協奏曲
■大澤壽人: 富士山 (ソロアンコール)
■ラヴェル: 古風なメヌエット
■ドビュッシー: 夜想曲より 第1曲「雲」,第2曲「祭」
■ラヴェル: バレエ『ダフニスとクロエ』第2組曲

ボニッツォーニ&リゾナンツァ=バッハ「ハープシコード協奏曲集」

2025-01-21 | 音楽 - その他
 先日買ったCDを聴いた.F.ボニッツォーニのハープシコード,ラ・リゾナンツァによる,J.S.バッハ・ハープシコード協奏曲第1,2,4&5番.

 どのナンバーも,譜面を正確かつ細部まで念入りに再現した演奏.ボニッツォーニは,安定の技術で弾き進め,ラ・リゾナンツァが,明るい音色のアンサンブルで,これを追いかける.二者ともに,即興的な装飾や,各フレーズへの伸びやかなニュアンスをも忘れておらず,整然としたサウンドのなかに,遊び心が見え隠れするようだ.録音は鮮明で,とりわけ低音域が充実している.


Johann Sebastian Bach Harpsichord Concertos vol. 1 (SACD-Hybrid)
Fabio Bonizzoni (harpsichord & direction),
La Risonanza,
Challenge Classics,CC72773

荒井里桜 ヴァイオリン・リサイタル

2025-01-13 | 音楽 - その他
 昼すぎ,宗次ホールで行なわれた,荒井里桜のヴァイオリン・リサイタルを聴いた.荒井は,やや線の細い音色ながら,安定した技術の演奏で,適度なアクセントを交えるなど,たえず音楽を整理して弾き進めていく.これに津田が,わりあい優しいタッチのピアノで対峙する.どのナンバーも,メロディメイカーとも言うべき作曲家たちならではの,親しみやすい楽想と,ヴァイオリンとピアノの両パートの多彩な活躍が耳を引く,快適なプログラムだった.


荒井 里桜 ヴァイオリン・リサイタル
【出演者】荒井里桜 (ヴァイオリン),津田裕也 (ピアノ)
【日時】2025.1.13 14:00-
【場所】宗次ホール
【曲目】
■モーツァルト: ヴァイオリン・ソナタ第20番 ハ長調 K.303
■シューベルト: 二重ソナタ イ長調 Op.162,D574
■チャイコフスキー: 懐かしい土地の想い出 Op.42
■   〃   : ワルツ・スケルツォ Op.34
■グリーグ: ヴァイオリン・ソナタ第3番 ハ短調 Op.45
■ババジャニアン: Give Me Back the Music (アンコール)

マイヤース&デシルヴァ=フランク「ヴァイオリン ソナタ」他

2025-01-09 | 音楽 - その他
 先日買ったCDを聴いた.A.マイヤースのヴァイオリン,R.シルヴァのピアノによる,R.シュトラウス&フランク・ヴァイオリンソナタ集.

 両ナンバーとも,譜面を正確かつ細部まで念入りに再現した演奏.マイヤースは,いくらか線の細い音色ながらも,安定した技術で,これらの難曲をごく率直に弾き進めていく.そこへ,デ・シルヴァがやはり整然のピアノで,合流する.とくに,ピアノ・パートが多彩に書かれた二作にあって,ヴァイオリニストをむやみに圧倒したり,置き去りにしたりしない穏やかさが良い.録音は鮮明で,プレイヤーらを,ほどよい距離から捉えたもの.


フランク&R・シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタ
アン・アキコ・マイヤース (ヴァイオリン),
ロハン・デ・シルヴァ (ピアノ),
BMGビクター,BVCC-604

シュタイアー&フライブルク バロック=バッハ「ハープシコード協奏曲集」

2025-01-08 | 音楽 - その他
 先日買ったCDを聴き終えた.A.シュタイアーのハープシコードと,フライブルク・バロック・オーケストラによる,J.S.バッハ・ハープシコード協奏曲第1~7番.

 どのナンバーも,やや遅めのテンポを採り,譜面を正確かつ細部まで念入りに再現した演奏.シュタイアーのソロは,安定の技術と,持って回ったところのない率直なタッチで,これらの難曲を弾き進めていく.また,ところどころで即興的な変奏や,生き生きとしたアゴーギクも出て,むやみに器械的にならないところも魅力.フライブルク・バロック・オーケストラは,人数の少ないアンサンブルながら,よく響く整然のサウンドで彼に寄り添う.録音は鮮明で,とりわけ低音域が充実している.


J.S. BACH HARPSICHORD CONCERTOS (2CD)
Andreas Staier (harpsichord),
Freiburger Barockorchester,
harmonia mundi,HMC 902181.82