先日買ったCDを聴いた.J.ガフィガン指揮+オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団による,プロコフィエフ・交響曲第3&4番.
両交響曲とも,終始やや速めのテンポを採り,譜面を細部まで丁寧に再現しながらも,生き生きとした推進力を兼ね備えた演奏.オランダ放送フィルは,美しく澄んだ音色の弦楽器群を始め,強奏時にもうるさくならない品やかなアンサンブルが魅力.指揮のガフィガンは,ドラマチックかつ見通しのよい曲作りで,フレーズの変わり目に聴かれる適度なルバートも悪くない.いっぽうで作曲者が細かくテンポ指定をあたえて曲調に変化を求めた箇所を,同一テンポのまま突っ走ってしまう傾向にあるのは残念.録音は重低音を美しく捉えて優秀であるが,木管ソロが引っ込んでおり場面によってはちょっと物足りない感じも.
Sergei Prokofiev: Symphony nos. 3 & 4 (SACD Hybrid)
Netherlands Radio Philharmonic Orchestra,
James Gaffigan (conductor),
Challenge Classics,CC72584
両交響曲とも,終始やや速めのテンポを採り,譜面を細部まで丁寧に再現しながらも,生き生きとした推進力を兼ね備えた演奏.オランダ放送フィルは,美しく澄んだ音色の弦楽器群を始め,強奏時にもうるさくならない品やかなアンサンブルが魅力.指揮のガフィガンは,ドラマチックかつ見通しのよい曲作りで,フレーズの変わり目に聴かれる適度なルバートも悪くない.いっぽうで作曲者が細かくテンポ指定をあたえて曲調に変化を求めた箇所を,同一テンポのまま突っ走ってしまう傾向にあるのは残念.録音は重低音を美しく捉えて優秀であるが,木管ソロが引っ込んでおり場面によってはちょっと物足りない感じも.
Sergei Prokofiev: Symphony nos. 3 & 4 (SACD Hybrid)
Netherlands Radio Philharmonic Orchestra,
James Gaffigan (conductor),
Challenge Classics,CC72584