数学教師の書斎

自分が一番落ち着く時間、それは書斎の椅子に座って、机に向かう一時です。

夏になると

2022-08-05 09:28:17 | 読書
 夏になると、思い出すのは甲子園と戦争。地元では三重高校が2年連続で甲子園出場を果たした。三重高校の甲子園でのイメージは、初戦では負けない。期待したくなるそんなイメージです。春の選抜優勝を始め、夏の準優勝、大阪桐蔭との熱戦を最近ではイメージする人も多いのではないか。

 甲子園といえば、「甲子園は清原のためにあるのか」の名セリフが思い起こさせるPL学園も忘れられない。さらに私の少し下の世代では、箕島と星稜の熱戦を思い出す人も多いのではないでしょうか。私は当時友達の家でこの箕島と星稜の一戦をテレビで見ていました。箕島の島田捕手(のちの阪神)の9回2アウトランナー無しからの同点ホームランや、落球後の山口選手の同点ホームランなど、友達と絶句して顔を見合わせたことを今だに思い出されます。

 そんな中でも、K Kコンビの清原のホームランはその後も何回もこの時期になると放映され、また最近では動画で何回も見ることもできます。そんな清原がプロを経て、引退、そして覚醒剤での逮捕と時代とともにイメージも変わりつつ記憶に残っていきます。

 そんな清原の逮捕後の生き様を過去を照らし合わせながら、どちらかといえば、影の部分に焦点を当てた本が最近出版され、読みました。それが
 
です。著者は以前このブログでも紹介した
の鈴木忠平氏です。落合のその本は、とても印象的で、そのことは以前のブログで書いていますので、参考にしてもらって、この本は確かに文体は似ていて引き込まれるところは前著と変わりませんが、いまいち時間的な前後からのアンバランスさを感じて前著ほどのインパクトの強さはありませんでしたが、それでも他書にはない新たなスポーツドキュメントの分野の書として多くの人に読まれると思います。雑誌「ナンバー」の記事を読んでいる感じがするともいえます。300ページほどの単行本ですが、1日で十分読み切れる内容でもあり、このところ読んでる本に比べればなんと読みやすいのだろうという思いがします。次回ではその本も紹介しますが、読みやすい本も大事ですね。そんな思いを新たにしてくれた本でそれは前著でもそうでしたが。今年はどこが優勝するのか?もうすぐ甲子園。

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