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数学教師の書斎

自分が一番落ち着く時間、それは書斎の椅子に座って、机に向かう一時です。

このブログの移転先

2025-08-07 09:48:24 | 日記
まもなく,gooブログが閉鎖になり,その結果っこのブログも見られなくなりますので,移転します.移転先は
https://marumaru2945.hateblo.jp/
で,「数学教師の書斎」という同じものです.これまでの記事もそのまま移転されています.

あの頃のような卓球練習

2025-08-06 13:18:14 | 日記
 6月以降、少し本格的に卓球の練習を開始しました。それまでも、週一で2時間ほど練習はしていたのですが、全然うまくならないというか、以前のような球が打てない自分に不満になり、もっと規則的に練習をと、知り合いを通じて紹介されたクラブへ行くようになりました。現在のところ、週4回から5回の練習と月に1回か2回の試合に出場することになっています。
 一か月が経ち、体重は変わらないものの、腹回りの体型が少しづつ変わってきています。しかし、卓球のプレーにおいては、なかなかいい球が打てなく、少しずつミスが少なくなってきている程度で、歯がゆさを感じるこの頃です。昔、学生時代にも同じような感覚で練習していたことを思い出しました。そんな仲間と昨年45年ぶりに同窓会?を京都の嵐山で行い、昔を懐かしく思い出しました。大学卒業後みなバラバラになったものの、集まれば昔に戻っての話に。一番の親友は高等裁判所長官になって今はリタイアしている。彼とは今年の2月に東京のITSの卓球場で久しぶりの試合をしました。そのいきさつに関しては、このブログでも書いてありますので、ご覧おきください。
 さて、そんな最近の私の卓球事情にも関係して、
を通読しました。今までもぱらぱらと頁をめくったことはあったのですが、読み始めると、なかなか壮大なスケールで、歴史・外交・冷戦、更には中国の文化大革命を中心とした激動の近代中国史が展開される内容に、引き込まれます。私が中学のころ、卓球の本を通じて名前を覚えた中学の有名な選手、
容国団(中国最初の世界チャンピオン、1959年男子シングルス)
荘則棟(1961,63,65年世界選手権男子シングルスチャンピオン)はじめ、有名な選手が登場してきますが、卓球の記録的なことも含めて、筆者の情報収集力に驚きます。今までの卓球に関して、そして中国が世界の卓球界に旋風を巻き起こして久しい今の時代に、卓球の歴史を紐解いてみる機会を与えてくれる本であると思います。第3代の国際卓球連盟の会長まで務めた荻村伊智朗のことも、日本を代表する卓球国際人として高く評価されていることが垣間見れます。先に紹介したITS卓球クラブは東京の三鷹にありますが、このクラブはその荻村伊智朗が創設したクラブです。卓球人としては一度は訪れたいところです。入口に掲げられた貴重な写真もこの本を読んから眺めるとまた違った想いを新たにできると思います。

治安維持法100年、戦後80年、日韓国交60年

2025-06-21 04:53:22 | 日記
新聞の記事から治安維持法制定100年ということを知り、少し詳しく知りたいという気持ちから、新聞の書評で紹介されていた本を読み始めました。
制定後何回か改定があり、そのたびに厳しい内容になっていったことがわかり、更にはこの本では、当時の日本各地での治安維持法による取り締まりの実際が紹介され、教科書にはない内容や実態を知りました。また、当時植民地であった朝鮮半島や台湾での治安維持法の実際や、満州での実際の取り締まりなどはこれまで知らなかったことだけに驚きと新たな認識に心を動かされました。
 治安維持法に関しては,私と同様に高校の日本史で知ったという方も多いのではないかと思いますが,読んでみると教科書には書かれていない実態が明らかになって来て,初めてその本質が認識できるような気がします.高校の教科書で当時は,今もそうかもしれませんが,山川出版の日本史の教科書が受験でも定番の参考書にもなるほど,多くの受験生が読み込んだ本だと思いますが,教科書であるが故に,右左の立場に偏ることなく書かれている点では,最初に読む歴史書としては最適かと思われます.もっとも,最初から偏った本で知識を得てしまうと歴史認識そのものが歪んでしまい,教養のない総理大臣が間違った歴史認識で国を導いてしまうことになりかねない.タカでもハトでもどちらであっても基本的な歴史認識や教養を持った為政者は,いつの時代でも必要です.
 今年は戦後80年で戦争を語り継ごうという意識がマスコミ報道からも伺い知れます.太平洋戦争,朝鮮戦争,ベトナム戦争等々その後の戦争をこの時期に自分なりに見つめなおすことも大切かなと感じます.17度線,27度線,38度線という切り口からそれを見つめなおすことも有りかなと.
 幸い,私の両親はまだ存命で,終戦当時17歳で青春がすべて戦争と戦後の混乱で生きた世代です.父の兄は昭和20年3月1日にニュウーギニアで戦死,母の兄は,昭和20年8月13日(あと2日)に沖縄で戦死.またその前には日露戦争,日清戦争でも私の親族は戦死しています.そんな実態のリアルな状況の伝承も難しくなってきている中で,我々にできることは正確な歴史認識ではないかと感じます.そういう状況で今の政治家の歴史認識がかなり杜撰であることも感じることが多くなってきました.今まで,半藤一利氏や保坂正康氏の著書などの紹介してきましたが,
  
実体験者としての半藤氏の記述や,保坂氏の詳細な聞き取りによるジャーナリストとしてのての記述には読みやすさとしての特徴がありました.また,予備校の講師が書かれた
は,大学受験という公平なフィルターを通してある点で,ある意味信頼がおける記述とともに,冷静な視点も感じられます.
 今回は,上記以外に膨大な資料を基に,アカデミズムに軸足を置いて書かれた昭和史というべき

は,上巻の後半から下巻は戦争にかかわるアカデミズムを中心に新たな認識をもらった気持ちになりました.こんな感じで大学が戦争や政治に振り回されていたかを実例を見ながら,あたかもドラマを見る感じで読めます.上下で1500頁を超える大作ですが,どこからでも読み始められる本ではないでしょうか.あきれるくらいの当時の実態を垣間見れるという感想が読後に得られるとも言えます.
 歴史書も読み返すたびに新たな発見があるのは,数学書と共通するものですが,積読状態の書斎の本を読むのも若い人にはない自分の楽しみかとも最近は思っています.



アーベル賞

2025-03-27 08:24:39 | 数学 教育
 京大の数理解析研究所の柏原正樹教授のアーベル賞受賞報道がありました。佐藤スクールの一番弟子の先生のことは昔から注目していましたが、今も数理解析研究所で活躍されていることを再確認して、すごいと感心しています。森重文教授も同じく数理解析研究所で今も活躍されていることを鑑み、昔なら定年で60歳を超えたら大学から去られることが多かったにもかかわらず、特に素晴らしい活躍をされている先生には、年齢の壁を越えて大学に残っておられるように制度改革が行われたのは、素晴らしいことだと思います。年齢だけで、機械的に定年を決めて有能な人材をリタイヤさせるのは日本にとっても世界にとっても大きな損失だと感じます。
 このブログでも過去に書いていた志村五郎先生等も長くプリンストン大学で活躍されていたことを鑑み、日本も少しアメリカに近づいてきた感があります。
 今から20年ほど前に、読売新聞に数学者の柏原正樹先生の特集記事があり、東大の学生のころから、京大の数理解析研究所の教授になっても、A4番の大学ノートに数学の研究を記しておられることをしり、私もそれを真似て大学ノートを研究ノートと称して
こんな感じです。もっとも、私のはB5の100頁のノートですが、柏原先生のは、A4の100頁らしいです。それも、当時40年間で600冊も使っていたとか。1年に15冊で、1か月に1冊以上です。いかにすごい研究量かと思われます。偉人のリアルな研究姿勢が垣間見れる瞬間ですね。尊敬以外の何物もありません。佐藤スクールに関しては、
にも解説があり、ここでも柏原先生が紹介されています。

2025年東大入試理系数学問題と解答例

2025-03-17 09:01:33 | 大学入試