妹

僕には妹がいた。
２年前、先にあの世に帰って行った。

僕が死んだときに久しぶりに会えることはわかっているが、まだ僕は妹の死から精神的には立ち直れていない。
両親の死のショックをはるかに上回っている。


妹も龍神村で生まれ育った。
福井小学校で２年間を過ごしてから、埼玉に引っ越していった。

龍神にいる頃の写真をみると、だいたいは僕と一緒に写っている。
ということは、僕が遊びに出る時には後をついて来ることが多かったのだろう。

妹の同級生が龍神や田辺にいたので、ちょくちょく龍神には帰っていたようです。
妹は、お金を貯めては海外に出かけることが多かった。
龍神の同級生達と３人でニューヨークに出かけたこともあった。

妹は結構龍神弁をしゃべっていた。
龍神を離れてから３０年以上たっているのに懐かしい龍神弁をよくしゃべっていた。

妹と一緒に龍神に行ったのは、４年前だったと思う。
お父ちゃんが亡くなって、献体先の病院から遺骨になって返ってきたので、一緒に納骨に行った時だった。


今は、お父ちゃんやお母ちゃん、よく一緒に海外に遊びに行ってたおばのスマちゃん達と楽しく旅をしていることだろう。

元いた世界に帰って、妹に会うことを楽しみにしていよう。
僕にはもう少しやらなければならないことがあるので、もう少し先の話になりそうだ。



１１月３０日、ちょうど２年前の朝１時１０分、妹は元いた世界に先に帰って行った。




おそらく妹との最初の２ショットだったのではないか？
生家の玄関前で
昭和３８年の春





妹もいろいろお世話になりました。　龍神村！