かげんがわからない

長きに渡り、花も嵐も踏み越えて頑張ってきたかたがたの労苦に報いるための表彰式の座興にて
歌を歌うことになった。


なにをどうすればいいのだろう。なにをどう歌えばいいのだろう。どんな顔で出て行けばいいのだろう。なにを歌の合間に話せばいいのだろう。


だいたい、がんばって働いてきたかたがたに　「はい！よくがんばりました！じゃあ、この俺様が
歌ってしんぜよう。」
って、
そんな、だいそれたこと。。。


（座興、なんだから、深く考えなさんな。）
という　やり過ごしかたもあるが

それができればこんなに「め　ん　ど　く　さ　い」人間にならずにすんでいた。

わたくしはたぶん、当日のステージに出るまでぐずぐず悩むのだろう。

まったく、なにをどうすればよいのだ。

表彰式の座興で歌える歌など、わたくしの今まで歌って来た歌にひとつもないじゃあないか。。。

いや別に、みんなたぶん真剣に聴くわけじゃあない。

（はあ。疲れた。。。なになに、この座興のあとおひらきか。）くらいなムードが、

んもう！目に見えるようじゃないか！

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
めんどくさい性格で、ほんと、損した。しかし、　　　直らない。


困った。

ほんとに、なにを、どう、歌えばいいんだろう。どうすりゃあ、さみしくならずにすむんだろう。



「肩の力を抜くと　速く泳げます」

ああ！！　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　神の声。