いにしへの春にかへれとまねくらんふりにし里の青やぎの糸
鳴つれてこし路へかへる雁ならんおぼろ月夜にこゑのきこゆる
尋ねこしかひおありけりみ山路の花の終りはわれぞ見にける
誰が夢を出でてきぬらん桜花匂へる園に遊ぶこてふは
散そめし桜を見れば今宵ふる雨のうちに春は行くらん
つれづれと雨ふりくらす春の日の夕べはわきてのどけかりけり
青やぎの糸にしづくの見えながら軒に音なきけさの春雨
いにしへをいざとひてみんこれも亦我が身に似たるおそ桜花
また更にあふべき夜半もあるものをなど死ぬばかりつらき別ぞ
庭もせに生ふるよもぎの露分けて訪ひくる人を待つもわりなし
鳴つれてこし路へかへる雁ならんおぼろ月夜にこゑのきこゆる
尋ねこしかひおありけりみ山路の花の終りはわれぞ見にける
誰が夢を出でてきぬらん桜花匂へる園に遊ぶこてふは
散そめし桜を見れば今宵ふる雨のうちに春は行くらん
つれづれと雨ふりくらす春の日の夕べはわきてのどけかりけり
青やぎの糸にしづくの見えながら軒に音なきけさの春雨
いにしへをいざとひてみんこれも亦我が身に似たるおそ桜花
また更にあふべき夜半もあるものをなど死ぬばかりつらき別ぞ
庭もせに生ふるよもぎの露分けて訪ひくる人を待つもわりなし
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