こよひふる此はるさめにほころびん咲くも間ぢかき庭のさくらは
はかなしや田面をてらす稲妻のつゆのやどりもなし果てずして
秋の野の薄おしなみ吹く風に思ひ思はず人まねくらし
庭の面につもる紅葉の色見れば散りての後もにしきなりけり
ふりまよふ雪もいとはでいさりするあまにやあらん沖の火かげは
きのふけふ氷とけにし池水に春をうつせる青柳の糸
青柳のなびくを見れば谷川の水にも春はうかびそめけり
かげうつす柳の糸は池水にうかぶ玉藻のここちこそすれ
わたつ海の波のいづこに立ち初て果なくつゝむ春の霞ぞ
打ちなびく柳をみればのどかなる朧月夜も風はありけり
はかなしや田面をてらす稲妻のつゆのやどりもなし果てずして
秋の野の薄おしなみ吹く風に思ひ思はず人まねくらし
庭の面につもる紅葉の色見れば散りての後もにしきなりけり
ふりまよふ雪もいとはでいさりするあまにやあらん沖の火かげは
きのふけふ氷とけにし池水に春をうつせる青柳の糸
青柳のなびくを見れば谷川の水にも春はうかびそめけり
かげうつす柳の糸は池水にうかぶ玉藻のここちこそすれ
わたつ海の波のいづこに立ち初て果なくつゝむ春の霞ぞ
打ちなびく柳をみればのどかなる朧月夜も風はありけり
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