mardidupin

記憶の欠片あるいは幻影の中の真実。

篳篥巫鞠瑠

2015-04-13 05:19:56 | 〈mardidupin_bot〉
白い月薄き今宵の罪酷に含み溺れる糸は切れずや

耀きに「繋がっている」君の声鼓膜に留め少しずつ聴く

背を撫でる時から明ける涙あり幻影の罠堕ちたくて今

逃げるのは夢の路行き精霊の時が消えゆき月下の二人か

見えない月に聞こえない夢涙か汗か血の匂い漂いて

凍りつく声が途切れし深き夜燃える肌あり濡れて沈みて

この糸を斬りたくはない織りなす身綾を絡める色は彩なり

取りた手を握りしめつつ吾が衣隠し繋ぎて女になりぬ

ただ白く咲いて散るなら身に映し今が欲しいと月下に舞踊りたい

夢ありて叫ぶ声すら薄れつつこの身引き裂きそれゆえ赤き

這う手留める月明かり映りし影は君の姿か悪霊か




《歌留多ニ十四時》

2014-10-01 14:43:37 | 〈mardidupin_bot〉
《妖しき夏の終わりに夕闇に唇染めし貴女の哀しき指先に弄ばれて静かにやがて膨らみたる黒き魂とび散りたる熱情》


《翼がほしいと時々思う〉


《貴女のヴァイオリンが奏でる音が聴こえて目が覚めた深夜、眠れなくなり笑ってしまうより仕方がなかった》


《見つめ合うより視線を合わさない愛は深いのか》


《独りで生きれば夢の世界もあるが、二人の生活になれば現実》


《少しでも体調を崩すとココアを飲む。トラウマかも知れない》


《切なさを隠す化粧の紅をひく》


《好きだと伝えたい人がいて言葉のみこみ心の色変える》


《グラスから零れる酒を舐めながら月など眺める午前二時半》


《女の声に話を合わせ「そうだね」なんて言ってみる》


《一番哀れなのが忘れられた女ならば、心に棲み続ける貴女は一番愛しい女》


《地獄極楽どうせ逝くなら西より南、阿弥陀仏の説法より火炎地獄が面白いわい》


《一つ二つ三つ数えて笑いが出た。馬鹿な妄想すべて過去》


《散るために咲いたのか、あの人に逢うために咲いたのではなかったか。どちらにせよ雨風などで散るつもりはない》


《自分の時は何でもない事ように思っていながら、相手が見えなくなると自分を失ってしまう。この辺りが女の一部なのかも知れない》


《滴を拭いて日に干せば幾度でも真白に戻るならば、如何なる雨も恐れるに足らぬが。我が傘も千年経てば赤子の指にも勝てぬ絹の矛なり》


《あなたの絵画の中にわたしは存在する》


《怨み節を唄った女優がいて美しければ、ある程度許される事もあるのだと思う》


《好きだと感じた時に地獄扉が開き、言葉にすれば炎の中にいた》


《偽物が偽物に思われない街にいて、本物であり続けようと足掻けば沈んでいく。「大丈夫さ。泳ぎの達人なんだから」自ら宥め逃げ出さずにいる》


《便りが欲しいと待つ身の切なさを知りつつ哀しみの宵闇の中にいる》


《本当に求めるものは一つにしたほうがいい》


《男は仮面に過去を刻み、女は仮面で過去を覆う》


《手鏡に映りし夏の幻と思えば薄らぐ夢なりしかば》


《揺れる実の熱き想いに涼恋し不旋律なる風鈴の音》


《逃げて矢の的になるくらいなら刀と首をくれてやる》


《朝に涙の跡を残すより嵐の海を泳いで渡ってみせるさ》


《相手に合わせて好きと言った事など数知れず、だが本気で言った事はない》


《フラレ上手は飽きっぽいのさ》


《男は幻想なかで遊び飽きると生活に戻り恋人とキスをし一瞬その自らの肉体に支配されるが再び幻想の世界に帰って逝く。女が幻想の扉を開く時は生活そのものが消える》


《去る者は追わず来る者は拒まず。されど動かぬ者に心おき》


《自惚れ男に焼きもち焼きの女。合うようで合わない》


《鯉を育てるほど好きなのに鯉こく料理も得意。人とは何と残酷なのか》


《好きなの好きなの死ぬほど好きなの好きだと言って~そんな歌が街に流れて哀しみがいっぱいになった》


《藁を掴むつもりで俺に連絡をしてきた友を全力をあげて守る。俺は最強の藁だぜ》


《手鏡に映る耀月かさねれど想い流れぬ汝の姿》


《さめゆかぬ夢などないと想へども想ひは遠き闇つくりし夜》


《貴女のなかに俺はいるのか黒き瞳に映るのは俺か?それとも貴女の未来か》


《愛を奪っていく深い哀しみを薄める特効薬を飲むより紅指押さえて信じるほうが効く》


《わたしの中で眠りなさい。多少震えてはいるが君を守る力は十分残っているから》


《失恋レポート作成:30歳代女性の場合:時間をテーマに涙と執念で綴り化粧衣装でまとめている》


《失恋レポート作成:40歳代男性の場合:残高をテーマにため息と落胆で綴り希望要望でまとめている》


《電話やメールを待っている女を演じるのはやめたほうがいい》


《アラフォー女の性欲は嵐のようであり、その美しさは津波のようだが、その横顔は四通りの色を見せる》


《深夜二時に自宅から電話のできぬ男を信用するほど女は愚かではないようだ》


《男は女に溺れるが必ず小舟を用意しているものだ》


《女は恋に溺れ美しい表情するが自力で泳ぐ力がある》


《抹殺せねばならぬものが三つあるが俺は最終兵器になれるだろうか》

《歌留多二十四時 番外》

2014-05-06 07:24:11 | 〈mardidupin_bot〉
          《The pain be mine, but thine shall be the praise.》


《All days are nights to see till I see thee, And nights bright days when dreams do show thee me.》


《His beauty shall in these black lines be seen, And they shall live, and he in them still green.》


《For as the sun is daily new and old, So is my love still telling what is told.》


《For thee against myself I'll vow debate, For I must ne'er love him whom thou dost hate.》


《Truth needs no colour, with his colour fix'd, Beauty no pencil, beauty's truth to lay.But best is best, if never intermix'd.》


《I am that I am, and they that level. At my abuses reckon up their own.》

《歌留多二十四時 や行ら行わをん》

2014-05-06 07:17:03 | 〈mardidupin_bot〉
          《湯船に浸りながらサクランボを食べる。至福のとき》


《落下して破損。修復作業中の私の腕》


《料理はセンス。技量ではない。ただし家庭料理は愛情パッパッ》


《わたしの恋は熱病のようで微熱のうちはよいが、時々急変し高熱に襲われる》


《をみな、をうなが言うことにゃ、濃きのをんなは皆、あついわな》


《「ん?」と、話を聞いてくれる男の顔に悪魔の影が見えた》

《歌留多二十四時 ま行》

2014-05-06 07:11:33 | 〈mardidupin_bot〉
         《まずい事まる呑みしちまえば、うまくいく事もあるさ》


《魅せられたのは月か貴女か、それとも…》


《自ら闇を好んで出かけるわけではないが、寝室では貴女の処へと心が馳せる。寝ているのは疲れ果てた肉体だけで》


《最も不思議なるものは出逢いかも知れない。》


《木蓮が白く咲いた。汚れぬうちに見ていたい》