これが一番

　掃除機だけを使って部屋の掃除をしていると、ノズルが届かない場所に埃がたまります。
　短い柄のクイックルワイパーを持ちながら、ちょこちょこと払っていましたが、なんとなくもったいない気がしてきました。
　短い箒でもあればいいのだが。
　いや、あるじゃないか。
　あるのでした。
　300円均一で買った竹箒。
　形が良かったの、ディスプレイ用として、何年も前に購入したもの。
　柱の隅を、ささっと掃いてみます。
　いい感触です。
　でも、埃が増えたような感じ。
　よく見ると、穂先がポロポロ崩れてきています。
　道具は使わないといけないのです。

仲間？ そんな気分

　平日のミニシアター。
　小さいとはいっても、20人ほどの客ではいっぱいになりません。
　周囲に人の気配を感じずに、スクリーンに集中できました。
　マニアックな映画ではないけれど、誰もが見たいと思うものでもない。
　でも、見た人の評判は上々。
　
　アイデアの面白さ、展開の心地よさ、メッセージの強さ。
　誰かに感想を話したくなりました。
　みんなロビーに集まって雑談しようよ。
　同じ時間を共有した人たちに、声をかけてみたい。

高級とはいえ手が出せないほどではなくて

　高級食パン店の紙袋を、4つ持った人を街で見かけました。
　その店は近所にあるのですが、行くといつも予約分しか販売していなくて買えません。
　まあ、予約すればいいのですが。
　でも不思議と2回食べたことがあります。
　2度とも、たまたま知り合いからもらったものでした。
　欲しい、食べてみたいと言っていたわけではないのにもらいました。
　みんなついつい余分に予約して、それを配っているのかもしれません。
　だから買えないんだ。

いまのうちにできること

　公園の入口で、柿田さんに会いました。
　園内をランニングしてきたそうです。
　平日の昼間です。
　仕事休みなんですか？
　「うん、まあね」
　大汗をかいた顔をしています。
　「これからサウナ行って、それからビール飲んで帰るんだ」
　優雅ですね。
　「うん、まあね。いつまでできるかわからないけど」
　それは仕事がいつまであるかということなのか、体力または健康が続くかいうことなのか、それとも他の要因があるのかは聞きませんでした。

すぐに医師に診てもらいなさい

　目の手術をして入院中の友人から、電話がかかってきました。
　術後の経過は良好。
　でも、ずっと頭を下向きにしていなくてはいけないらしいです。
　電話をしながら、おそらく自分のお腹のあたりを見つめているのでしょう。
　音楽やラジオを聴くことしかできなくて退屈しているようです。
　「あともう少し遅かったら危なかったんだ」
　最初に病院に来たとき、見えなくなるかもしれないと、医師に言われたそうです。
　「失明しなくてよかった」
　おいおい、泣くなよ。