まいにち

まいにちは書けません

映画は終わっても

2019-05-31 22:40:00 | 日記
 階段を上っていく人の姿が画面から消え、モノクロの建物と空の映像だけになりました。
 映画のタイトルが出て、これで終わりなんだと知ります。
 でも映像は止まっているわけではなく、空を飛行機が横切り、街のざわめき、子供たちの声が聞こえています。
 本当にこれで終わったのだろうか。
 さっきの人が、階段を下りてくるのではないのか。
 ぼくのそんな気持ちをよそに、エンドロールは黙々と流れていきます。
 さまざまな出来事がありながら、生活は続いていく。
 そんな、映画『ROMA』。

売る気がないのか

2019-05-30 17:59:13 | 日記
 本がぎっしり詰まった箱を、宅配業者の人が持って行きました。
 2、3日もすれば、あらかじめ知らせておいた口座に買取額が振り込まれます。
 本の買取は簡単になりました。

 学生時代には、鞄に本を詰め、古書店へ持ちこみました。
 古書店が並ぶ街だと、この本はあっちの店へ持っていった方がいいと教えてくれました。
 一度だけ、家の近所の古書店へ行ったことがあります。
 重い鞄を下ろすと、本を取り出す前に「うちは買わない」と店主に言われました。
 「売れないんだ」
 そう言って、どんな本なのか見ようとしません。
 それなら、店頭の『本買い取ります』という紙は剥がしておいてくれ。

だって楽しみたい

2019-05-29 17:35:36 | 日記
 ショッピングモールの吹き抜けで、ライブが行われていました。
 男3人のインストゥルメンタル。
 キーボードとバイオリン。
 舞台の正面に並べられた椅子には、隙間なく人が座っていて、その周囲にも大勢の人が立って見ています。
 スタッフの男性が、人々の間を縫いながらチラシを配っていました。
 結成して5年らしい。
 名前を聞いたことがありません。
 「次の曲は、サビのところで片手を突き上げてください!」
 バイオリンの男性が客席に呼びかけます。
 演奏をしながら、男たちがステージから合図を出すと、ぼくの隣りに立っていた女性が、小さく片手を上げました。
 ファンなのかな?
 そうではないかもしれないけれど楽しんでいるみたい。

たとえば苦手な検査を受けるとして

2019-05-28 17:48:51 | 日記
 「MRIってやったことある?」
 山形さんが聞きました。
 ないですけど。
 「閉じ込められちゃうんでしょう?」
 ベッドがスライドするだけで、閉じ込められはしないと思うけれど。
 「閉所恐怖症だから無理」
 眠ってしまう人もいるらしいですよ。
 「そんなの絶対無理。ナースコールを押して、途中で、できません、やめます! って言うと思う」
 やめてくれますかね。
 「いやいやいや、考えるだけでゾッとする」
 検査いつなんですか?
 「違うの。例えばの話なの」
 じゃあ、考えない方がいいですよ。

まだ間に合うかもしれない

2019-05-27 18:27:28 | 日記
 ミュージカルが行われるのは夕方6時から。
 たぶん商店街の通りを、縦横無尽に使って動き回るのでしょう。
 大きなスピーカーが、間隔をあけていくつも設置されているので、どこにいても歌声が聞こえるはずです。
 あとで見にこよう。

 商店街に戻ってきたのは、ミュージカルの開始時間をだいぶ過ぎてから。
 というより、予定の終了時間間際でした。
 通りに人がいません。
 スピーカーが片付けられています。
 終わってしまった。
 肩を落としてトボトボ、通りを歩きました。
 途中のスーパーに寄って帰ろう。
 スーパーの近くまで来ると、かすかに音楽が聞こえてきました。
 商店街の一番奥に人だかりが見えます。
 まだやっている!
 急げ、急げ。