万葉集ブログ・2 まんえふしふ 巻九~巻十

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2337 作者未詳

2012-05-26 | 巻十 冬相聞
寄雪

小竹葉尓 薄太礼零覆 消名羽鴨 将忘云者 益所念

笹の葉に はだれ降り覆(おほ)ひ 消なばかも 忘れむと言へば まして思ほゆ


雪に寄せる

「『ササの葉に、うっすらと降った雪が覆うわ。(それも)やがて消えてゆき、(季節が過ぎれば)忘れてしまうのですね』という、(きみを)ますます思わずにはいられない」