![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/79/9a52b5453d3a648d80640feb1b45d9fe.jpg)
ドラフトで大騒ぎ(僕だけですが・・・)してる間に、裏でもう一つ大事な発表があったんですけど、ご存知でしょうか?
この夏に行われる、北京オリンピックのアメリカ地区最終予選の追加メンバーが発表されてたんです。
というのも、ケガやら何やらで欠場予定者が続出しているため、補充の必要が生じたからなんですね。
欠場予定者は、世界選手権で最終メンバー入りした中では、ウェイド、クリス・ポール、ジョー・ジョンソン、ブラッド・ミラー、メンバー候補の中では、アリーナス、ポール・ピアース、ラマール・オドム、ブルース・ボウエンといった面々です。
さらに、代表チームの中心的存在であるルブロンも、子供の出産を理由に欠場が認められる方向だということです。
と言われてもピンと来ないので、昨年の世界選手権最終メンバーで残ってる人のメンツを見てみましょう。
カーメロ、ドワイト・ハワード、エルトン・ブランド、クリス・ボッシュ、シェーン・バティエ、カーク・ハインリック、アントワン・ジェイミソンの7人です。
人数的にもヤバイですが、メンツ的にもヤバイですよね。
これがアメリカを代表する7人かと言われると・・・・
まあ実際のところは、前回欠場したコービー、ビラップス、マイケル・レッド、アマレ、マリオンらが加わることになるはずなので、まあそれなりの名前が揃うことにはなると思われますが、まあそれでもいまいちインパクトに欠ける印象は残ります。
今回は、そんな前置きがあっての追加メンバー発表とあいなったわけでございます。
で、その中身はと言いますと・・・・
まずは、このブログでも散々宣伝してきたスーパールーキーの2人、グレッグ・オーデンとケビン・デュラント。
オーデンに関しては、昨年高校最終年の時に既に代表に呼ばれています。
ただしその時は手首を手術した後だったため、練習を見学するだけにとどまりました。
まあその時から、ケガさえなければいつでも代表入りしておかしくない人材だったということですね。
なので、このオーデンとデュラントの召集はある程度予想通りということです。
次にテイショーン・プリンス。
これはいいチョイスですね。
ていうか、昨年も選考委員会は、ハミルトン、ベン、プリンスといったピストンズの面々(注:ラシード以外・・・笑)には声をかけていたんですが、毎年ファイナルまでフル回転しているため、みんな体力的な理由で辞退していたんです。
なので、今回プリンスがOKしてくれたことは大きなプラスですね。
ストッパー役として最適な、最高のロールプレイヤーになってくれるでしょう。
そして、ここからだんだん雲行きが怪しくなっていきます。。
まずジェイソン・キッド。
キッドはそもそも自分から「代表に復帰したい」と手を上げてきたので、選考委員会も拒否する理由もなく、メンバーに参加することになりました。
先発だったポールの欠場でPGが手薄になっていることもあり、これはありがたい申し出だったと言えるでしょう。
ただキッドももう34才、北京の本大会の頃には35才です。
いつまでもベテランに頼らざるをえないという苦しい現状は否めません。
そして次にくるのは、カルロス・ブーザーとデロン・ウィリアムズのジャズコンビ。
うーん・・・・確かにジャズはプレーオフで躍進しましたし、2人ともいい選手だとは思います。
でも代表メンバーかって言われると、ちょっと疑問です。
ブーザーはアテネオリンピックの時も出場していますが、あまりパッとせず、それ以来代表には呼ばれていませんでした。
デロンは今年急成長しましたが、ビラップスやポールの安定感に比べると、まだ試合によっての浮き沈みが激しく、完全には信頼を置けません。
ただ次にいいPGをって考えると、いないんでしょうかねえ。
さあ、ここからが本番です。
次なるNBAスターは~
タイソン・チャンドラー。。
ちゃんどらあ?
1年前はブルズから厄介払いされた、ダンクとリバウンドしかできないヒョロ長センターの?
うーん・・・・ゴール下の人材がいないのはよーくわかります。
KG、ダンカン、ジャーメインに続いて、キャンビーにまで断られてしまったのは、確かに痛いです。
しっかし、だからといってチャンドラーしかいないのか・・・・
結局ハワードやアマレといったマッチョなPF陣か、唯一のビッグセンターであるオーデン君にいきなり頑張ってもらうしかないようです。。
そしてトリを飾るのは~
マイク・ミラー。。
まいく?みらあ??
まあ3ポイントは大事ですから、シューターは不可欠ですわね。
しっかし、あのグリズリーズの中でさえ、ここ数年先発と控えをいったりきたりしていた選手が、いきなり代表選手ですかぁ?
一発芸を持つ職人たちを集めた、ロールプレイヤー集団を作ろうとしてるんでしょうねえ、おそらく。
でも果たして、レイ・アレンあたりにお声はかけてるんでしょうか?
途中参加OKなら、もう一度声かけてみる価値はあると思いますが・・・・
他にも、ヤル気は満々のアイバーソンは相変わらずお声がかかりませんね。
カーターさんやT-MACさんは、何かとお忙しいんでしょうか?
ウチの(?)ラシードはゴール下で守れてスリーも打てるから、結構国際試合向きのプレースタイルだと思いますが、トラブルの多い人は絶対に呼ばれません。
かつて全盛期だった頃のウェバーやロン・アーテストらも、同じ理由で呼ばれませんでした。
ま、アイバーソンも最近まではそうでしたね。
国家の品格(?)に関わるのか、単にお偉方に嫌われているかのどっちかでしょうね。
だからといって、ジェイミソンやらバティエやら“人物重視”でイイ子ちゃんばかりを集めるのもどうかと思いますけど。
よく「無敵のアメリカ代表がまさかの敗北!」なんて報道されますが、ベストなメンバーなら負けてもある程度納得ができます。
しかし、中途半端な“中の上チーム”を作って、その結果勝てないというのは、いたずらにNBAやアメリカの権威を損なうだけのような気がします。
NBAで選抜する以上は、NBAの力を世界に知らしめて欲しいです。
そうでなければ、かつての“ドリームチーム”も、いつしか“アベレージチーム”に成り下がってしまうことになりかねません。
お願いしますよ、ホント。
<おまけ>
ちなみに、現在代表候補に名を連ねている32名(多!)から、欠場見込みの9名を除いた残り23名の中でのベストメンバーを、僕なりに選んでみました。
その結果はこちら。
PG:チャウンシー・ビラップス(ピストンズ)
PG:ジェイソン・キッド(ネッツ)
SG:マイケル・レッド(バックス)
SG:コービー・ブライアント(レイカーズ)
SF:カーメロ・アンソニー(ナゲッツ)
SF:テイショーン・プリンス(ピストンズ)
SF/PF:ショーン・マリオン(サンズ)
PF:カルロス・ブーザー(ジャズ)
PF:クリス・ボッシュ(ラプターズ)
PF/C:アマレ・スタダマイアー(サンズ)
PF/C:ドワイト・ハワード(マジック)
C:グレッグ・オーデン(オハイオ州立大)
果たしてみんなちゃんと出てくれるのやら・・・・
A.Iがまた出場できないのはつまらないですが北京でオデンみてみたいです。
でもあれでもまだ本調子じゃないのが恐ろしいです。
シーズン前半は利き手の右手首にギブスをはめたまま左手一本でプレーしてましたから。
トーナメントに入って徐々に復活してきましたが、それでもまだ完全に本調子ではなかったので、決勝のアレはまだ実力の一端でしかないと思います。
それにしても7フッターなのに、あれだけ機敏でジャンプ力もあるのは末恐ろしいです。
まだオフェンスが苦手と言われていますので、プロでその技術を磨いて、さらに体全体の筋力をつけたら、本当にスゴイことになるでしょう。