うーん・・・・・・
正直うなりましたね、このトレードには。
まだうなってますけど。。
いろんな理解できないことが山積みです。
グリズのパウパウ兄さんことパウ・ガソールが、レイカーズにトレードされました。
交換要員は、永遠の未完の大器クワミ・ブラウン、ルーキーの大型PGジャバリス・クリッテントン、ドラフト1巡目指名権×2つ、事実上引退のアーロン・マッキーの契約、そしてガソールの弟マルクのドラフト指名権です。
本当は兄弟トレードなんていう話題をもっといじりたいとこですが、そっちに意識がいかないぐらい考えなきゃいけないことが他にいっぱいあります。
ちょっとマジメに疑問点をつぶしていきましょう。
●疑問その①
「なぜこんなトレードが実現できたの?」
僕は最初にこのトレードを知った時まず抱いた印象は、「え? こんなもんでガソール取れんの??」という疑問でした。
いくらグリズが低迷してるとはいえ、ガソールは1NBAチームの立派なエースです。
当然、主力の1人や2人は差し出さないとトレードなんぞ成立しないと思ってました。
レイカーズで言えば、バイナムやオドム級の選手を出さなければ取れないクラスの選手だろう、という意味です。
しかし、レイカーズが実際に手放したのは、もはや用済みとなっていたクワミと、ジョーダン・ファーマーの台頭であまり必要性がなかったクリッテントンの2人のみ。
バイナムやオドムどころか、ルーク・ウォルトンも、ファーマーも、フィッシャーも、アリーザも、トゥリアフも、ブヤチッチも出さずに、ガソールが取れちゃったわけです。
こんな出血大サービスがあっていいのか、と。
レイカーズにとって、こんな儲け話はありません。
以前にキッドのトレードがぽしゃった話があり(ブログ)、それをキッカケにコービーのトレード希望発言が飛び出したわけだったんですが(コービーカテ)、これまで話されていたトレードは全てバイナムやオドムといった主力級を手放す前提での取り引き話でした。
でも、ほとんど手放しても痛くない選手を出して、相手のエース級を取れたというのは、これまでの話とは比較にならないぐらいイイ取り引きです。
キッドを獲得するよりも、全然いいトレードができたと言えるでしょう。
●疑問その②
「なんでグリズはこんなトレードしたの?」
レイカーズがボロ儲けしたのはわかりましたが、じゃあなんでグリズはこんなバーゲンセールみたいなトレードをしたんでしょう??
はた目から見れば、「レイカーズを助けてあげたい」というボランティア精神が働いているとしか思えないような取り引きです。
まあ内容を見る限り、ほぼサラリーキャップ目的以外ないのは明らかです。
クワミは契約最終年で、9milとなかなかいい値段です。
つまり今季終了後には、グリズのキャップに9mil分の空きが作れるというわけですね。
クリッテントンはサイズもあって、非常にポテンシャルの高い若手です。
なので将来の戦力としてキープすべき人材ですが、既にマイク・コンリー、カイル・ラウリーと2人の有望なPGを抱えるロースターの中で、なぜまたPGを取るのかはわかりません。
ジャマール・クロフォード的な、サイズもあってPGもできるSGにするつもりかもしれませんが・・・・
リビルディング中のチームにとって、ドラフト1巡目指名権はキャップの空きと同じぐらい重要なものです。
でも、プレーオフチームのレイカーズの指名権は、おそらく20位台の指名順位となり、将来チームのコアとなるような新人が取れる順位ではありません。
なのでこの取り引きに関しては、ドラフト権はそれほど価値の高いものではないと言えます。
これらを総合すると、グリズはこのトレードで、ほとんど価値のあるものを手に入れていないと言えます。
目的があるとすれば、サラリーキャップの空き作りぐらいのもんです。
なので、ガソールをタダ同然で手放したのと同じことです。
仮にチームのエースを出すというトレードをするなら、もっともっと価値のある取り引きができたんではないでしょうか?
●疑問その③
「他のチームはなんで同じトレードができなかったの?」
もしグリズがこんな低いハードルでガソールを手放す用意があったんなら、なんで他のチームは飛びつかなかったんでしょう?
ガソールには昨季から、再三再四トレードの噂が立っていました(ブログ/ブログ)。
もし今回のように、契約最終年の選手とドラフト指名権程度でトレードが成立するなら、いくらでも他のチームにチャンスがあったことになります。
特にブルズのようなインサイドの得点力に弱点を持つチームにとって、ガソールはノドから手が出るほど必要な人材だったはずです。
レイカーズよりもトレード候補となる若手がいっぱいおり、サラリーキャップ対策で使える契約もありました。
なのに取らないというのは、僕にはちょっと理解できません。
テコ入れすべきチームが動かず、すでに強いチームがさらに強くなる・・・・
まったく解せません。
●疑問その④
「で、グリズはどうしたいの?」
オフにグリズがファン・カルロス・ナバーロを獲得した時、僕は「あぁ、親友のナバーロを呼んだってことは、ガソール中心の体制でいくってことなんだなあ」という感想を抱きました。
ガソールがフランチャイズプレイヤーでいいのか?という議論はこれまでもありましたが、もし体制を変えたいと思ってるなら、わざわざガソールを喜ばせるような動きなどしないと思ったからです。
でもその半年後にガソールは放出されました。
じゃあ、ナバーロ獲得はいったいナンだったんだ?と思ってしまいます。
それと今、ストロマイル・スウィフトの放出話も進行中らしいんですが、ネッツのジェイソン・コリンズとの交換という噂なんですよね。
このトレードも、何の意味があるのかさっぱりわかりません。
両者とも同じぐらいの年俸だし、残り2年という契約期間も一緒です。
ということはサラリーキャップ対策にもならないし、いったい何が目的なんでしょう?
またボランティア精神を発揮して、ネッツを助けるのが目的なんでしょうか?
来オフにはサラリーキャップを整理して、新たなフランチャイズプレイヤーを狙いにいくのが、現時点でのグリズの思惑でしょう。
相応しいかどうかは別としても、アリーナスやエルトン・ブランド、ルオル・デンなど、来オフFAになる大物を狙いにいける体勢にはなれます。
でもそれが、現在の主力をバナナの叩き売り状態で一掃してまですることなのか?と思ってしまいます。
でもさらに突っ込むと、もう一つ裏の目的もありそうです。
それは、チームを売りやすくしたいんじゃないかということです。
メンフィスはフランチャイズの規模が小さく、成績も低迷して人気も振るいません。
なのでチームを売りに出し、新しいオーナーに買ってもらおうと画策している、と言われています。
そうなると、買ってもらうためには少しでもチームのペイロールを身軽にしておく必要があるんですね。
で、買ってもらいやすくしておいて、新しいオーナーの意向に沿ったフランチャイズプレイヤーで再出発するというわけです。
うーん・・・・複雑ですね。
●疑問その⑤
「で、レイカーズはどのぐらい強くなるの?」
相当強くなります。
繰り返してるように、タダ同然でもう1人フランチャイズプレイヤーを手に入れたわけですから。
今季のプレーオフでどこまでやれるかは、バイナムのケガの具合いかんで変わってきます。
バイナムがケガする以前の動きを完全に取り戻して復帰できるなら、プレーオフで台風の目となれるでしょう。
でもバイナムが完全には本調子に戻らないとなると、そこまでの快進撃はできないかもしれません。
ただしかし、これでウェスタンのBIG3(スパーズ、サンズ、マブズ)に肩を並べて、BIG4と呼べるぐらいに戦力アップしたと言ってもいいと思います。
少なくとも来季には、正式にBIG4の仲間入りを果たし、優勝候補の一角と呼べる存在になるんじゃないかと思います。
SFオドム(6-10/208cm)、PFガソール(7-0/213cm)、Cバイナム(7-0/213cm)のフロントラインは、超大型で才能にあふれています。
ガソールはハイポストやミドルポストに立ち、ゴールに正対してからのプレーが多いので、ローポストに陣取るバイナムともスペースがかぶりません。
パス能力もあり、ミドルシュートもうまいので、トライアングルオフェンスに適したビッグマンと言えます。
この強力なフロントラインとNBA最高のガードがチームを組むわけですから、かなり理想的なラインナップが完成しました。
急成長しているファーマー、ブヤチッチ、トゥリアフに加えて、ウォルトンも6thマンとして控えに回るので、ベンチもかなり厚くなりました。
優勝を狙えるメンバーになってきたと言っていいんじゃないかと思います。
ウェスタンのBIG3も例年ほどの圧倒的な強さが感じられないので、今季のプレーオフはどのチームにもチャンスがある、かなり熾烈なバトルが展開されるんじゃないかなと思います。
なんか荒れる雰囲気がプンプンとしてきました。
これはますますプレーオフが楽しみになってきましたねえ~
まさか兄弟同士でトレードされるなんて・・・・
「これでプレーオフで初勝利できる」←いまだ未勝利
「トレード希望は取り下げてやるか・・・・」
「え? クワミの前は俺が交換要員だったの!?」
「残れてよかった。。」
★ちっこいスズメさんが山猫軍団入り
ウェバーやガソールの話題ですっかり陰に隠れてしまいましたが、いつの間にかアール・ボイキンスの契約が決まっていました。
オフになぜかブレビン・ナイトをバイアウトし、レイモンド・フェルトンの負担が増えてしまっていたボブキャッツです。
ナイトはボブキャッツで復活し、2ケタ近いアシスト平均を残すなど貢献度が高かったので、まさかの放出でした。
フェルトンを早く1人立ちさせようという意図だったのかもしれませんが、そのフェルトンは司令塔になりきれずに、結局ジェフ・マキニスとのダブルPGに戻っていました。
ボブキャッツも割り切って、フェルトンの1人立ちよりもチームの得点力不足解消が優先という判断を下したのでしょう。
ボイキンスは昨季、キャリアハイの平均14.6点をマークしました。
しかも先発出場がたった23試合しかなかったにもかかわらず、です。
タレントはいるけど、ややおとなしい印象がぬぐえないボブキャッツには、ボイキンスのような積極果敢な選手が必要なのかもしれません。
スズメみたいな顔して
山猫さんチームを率いる・・・・
★最後におまけ
「ドニエルさーん! 忘れてますよ~」
(ビデオ)
もうラッキーとしかいいようがありませんが、完璧なロスターがそろったと思います。
んで、冷静に考えたんですよ・・・
バイナムとガソルってツインタワーじゃん!?
昨日からかってに一人で盛り上がってましたw
もうリビルディング一直線なんですかね??
決まってしまったのでしかたないですが。。
インサイドはいよいよミリチッチですかね?こちとらクワミじゃないですが未完の大器。
しかしLALは面白くなりますね♪
スタートにガソルを使って、オドムをベンチってのがちょっとおもしろいかと思ってます。
実際はどうなるかわかりませんが……
今回のこのトレードなんですけど、自分的に突っかかるところがあるんです。
それは、ずばり!
「オドムの使い方」です。
理由は、オフェンス時、インサイドにガソルとバイナムを置いたら定員オーバーだと思うんです。
コートを広く使うためにも、SFには3pが打てるプレーヤーを使う必要があるのではないかなと思うんです。
レイカーズが3連覇したときはインサイドにシャックがいて、SFにはライス、フォックスといった3pシューターがいました。
オドムの3P%がキャリアで31.2%、今シーズン22.4%と、不安定です。
これからどうなるのか、気になって気になって仕事に集中できないです。またトレードがあるのか・・・マリオン?
そうそう、ツインタワーですよ。
なんで、身長を書いといたんです(笑)
でもみんなパスができるビッグマンなんで、トライアングルオフェンスにもピッタリです。
プレーオフでひょっとしたらひょっとしますよ~
まあ、ガソールじゃないフランチャイズプレイヤーを見つけるってことでしょう。
でも、ボストンの再建に失敗した過去のあるGMなんで、先行きがとっても心配ですねえ~
いやあ、オドムがベンチにはいきませんよ。
もっといろんなことができる価値の高い選手ですから。
逆にルークは6thマンに適したタイプの選手なので、ベンチが厚くなっていいと思いますよ。
どうなんでしょうね?
さすがにそれはないと思いますけどねえ。
僕はジェリー・ウェストの後を引き継いだクリス・ウォーレスがアフォなんじゃないかと思ってます。
コメントありがとうございます。
オドムは今のままですよ。
最近はPF的な使われ方をすることも多いオドムですが、元々は“デカいスウィングマン”的な選手です。
クリップス時代はPGをやってたこともあるぐらいです。
現在も、オドムがトップ・オブ・ザ・キーで司令塔役を果たして、コービーが自由に動くスタイルが多いと思います。
ご指摘のシューター役は、フィッシャーがいますし、もう1枚必要ならベンチからラドマノやブヤチッチを入れればいいだけの話です。
おそらく今後も、オドムがトップでボールをさばき、両ウィングにコービーとフィッシャー、中にバイナムとガソールを配置してバランスのよい形が取れると思います。
オドムはトライアングルオフェンスにおけるピッペン役ですから、非常に重要なポジションです。
3Pシューター役でSFに入ってるわけじゃないですから、全く問題ないですよ。
マリオンはないです。
マリオンだって3Pシューターではないし、ガソールをとったらマリオンは必要ありませんから。
特に、ナバーロなんで獲ったの?って感じです
やっぱり、新しいオーナーに買ってもらおうとでも思ってるんでしょうかね@@
レイカーズは本当にいいトレードをしましたね
ガソールってそんな価値しかないのかっと正直残念です
う~む、なんか裏がありそうな匂いが
いつも楽しく読ませてもらっているのですが、今回初めてコメントさせていただきます
今回のトレードは僕もかなり驚きました
グリズリーズに得がなさすぎるので
それで考えてみたんですけど今回のトレードであえてフランチャイズプレーヤーのガソルを出すことでぶっちぎりの最下位になってドラフトピックの上位を取り、来年のドラフトでビーズリーを取るっていうのはありえませんかね?
最下位争いをしているチームを考えるとNYK,MIA,SEA,MIN,LACなど、PGが欲しいチームが多いです。なので、ロッタリーで1位が取れなくても上位であればビーズリーが取れるかもしれない
そうすればコンリー、ゲイ、ビーズリーの3人を中心に再建できる
ありえない話ではないと思いますけど、どうですか?
あと、このトレードが決まった瞬間からオドムとキッドのトレードの噂が出てるらしいですね
もし成立したらフィッシャーが6thマンになるのかポジションをスライドさせるのかは分かりませんが、トライアングルオフェンスを使ったハーフ主体のレイカーズにマッチしますかね?
質問ばかりですけど、よければmanuさんの意見を聞かせてください