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新ダンク王グリーン

2007年02月07日 | オールスター

オールスター・ダンクコンテストの出場メンバーが発表された。
昨年のコンテスト覇者である“チビっ子ダンカー”ネイト・ロビンソン、もはやシャック並みのド迫力で現在ダンク数リーグNo.1のドワイト・ハワード、ブルズの黄金ルーキーとして期待の“ジャンピングジャック”タイラス・トーマス・・・・・・。
しかし最も注目なのは、真打ちジェラルド・グリーンの登場だ。

「え、誰?」という方のために説明すると、グリーンは昨年セルティックスにドラフト1巡目指名され、今季2年目を迎えた高卒プレーヤー。
ヘッドバンドをカチューシャのように頭頂部までズラした斬新なファッションも目を引くが、やっぱり彼の魅力はそのとんでもないジャンプ力だ。
ダンクに跳ぶと頭はリングを優に超えるだけでなく、余りにも跳びすぎて、ボールを叩き込むインパクトの瞬間、ヒジが曲がったままの時さえある。
普通ならダンクする瞬間はリングにちゃんと届くように腕を目一杯伸ばすものだが、彼の場合は高さに余裕がありすぎて腕が余ってしまうのだ。

昨年のコンテストに呼ばれなかったのは、高卒1年目でDリーグ落ちしていたため。
出場していれば、間違いなく優勝候補の筆頭だったであろう。
ドラフト後に参加したサマーリーグでは、いきなり7フッターの頭越しにトマホークダンクを叩き込み、見る者に衝撃を与えた。
この時のビデオはその後サマーリーグの会場内で販売され、飛ぶように売れたという。

今季は出場時間も増え、しっかりローテーションに定着している。
そして満を持してダンクコンテストに乗り込んでくる。
2001年のビンス・カーター、2005年のジョシュ・スミスと同じぐらい、あるいはそれ以上の驚きを与えてくれるかもしれない。
まだコンテストも何も始まっていないが、個人的な興味は、もう誰が優勝するかではなく、グリーンがどんなダンクを見せるか、しかない。

そんな注目のダンクコンテストだが、今回は審査員にも超豪華なメンバーがズラリと揃った。
元祖ダンクアーティストのジュリアス・アービング、そのDr.Jの継承者である神マイケル・ジョーダン、そしてそのジョーダンと壮絶なダンクバトルを演じたドミニク・ウィルキンス、さらには現役から過去の優勝者であるコービーとカーターというゴージャスな5人が審査員席を彩る。

「なんだか出場者よりも審査員の方が豪華だなあ」というごもっともな指摘もあるだろうが、それも含めて今回のコンテストが特別なものになりそうな予感はプンプンしている。
歴史の生き証人であるダンクレジェンドたちの眼前で、新ダンク王グリーンが誕生する姿が今から目に浮かぶようだ。

<おまけ>
NBA.COMではグリーンのダンクだけでTOP10映像を作っちゃってます。
“You gotta see this!”
http://youtube.com/watch?v=wciIHk6XYdw


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2 コメント

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はじめまして (Tetsu)
2007-02-15 16:08:58
はじめまして。とても興味深い視点でNBAを見てらっしゃって、毎回楽しみに記事を見ています。ダンクコンテストは今年は審査員が豪華ということもあって楽しみですね。

NBAの公式ページでは、バークリーが審判のバベッタさんと競争(?)をするとかで、動画がアップされていますが、あれはどういう経緯でそうなったのでしょうか。バークリーは今も楽しい話題を提供してくれますね。
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Tetsuさん (manu)
2007-02-17 13:59:46
応援していただいてありがとうございます!
時折誰か読んでくれる人いるのかなあ・・・と不安になるのでとっても力になります。

ダンクコンテストは楽しみなんですが、何でテレビで放送してくれないのか非常に不満です。。
バークリーとバベッタさんの競争おもしろいですよね。
早速次の話題として取り上げようかな(笑)
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