NBA INS 'N' OUTS

かんたん解説 NBAなんでもとーく

アップセット、アップセット

2010年04月24日 | '09-10 シーズン

【キャブス×ブルズ GAME3】

ブルズは完璧なゲームをしましたね。
ルブロンが39点・10リバウンド・8アシスト・3ブロックというスーパーなプレーをしたのに、それでも何とかゲームをものにすることができました。
ローズが31点・7アシストとブルズを引っ張ったのはもちろんなんですが、ショットが不安定なハインリックが3P4本全て成功の27点と絶好調だったのが大きかったです。
これにデンも20点、ノアも10点・15リバウンドと主力メンバーが軒並み好調で、穴がありませんでした。

ただ、キャブス相手に勝利をあげるということは、こういう完璧なゲームじゃないと難しいのも事実です。
主力メンバーにイマイチなデキの選手がいたら、それだけで勝つのは厳しくなるでしょう。
この試合のように、主力がみんなショットを決め、チームFG成功率が50%、3Pも40%を決めるようなゲームをして初めて、キャブスと互角に戦えるようになります。
そんな完璧なゲームを何試合も続けるのは至難の業ですが、アンダードックのチームがキャブスに勝つには、そうするしか勝機を見い出せないと思います。



ハインリックら、ローズ以外も軒並み好調だったのが勝因


【レイカーズ×サンダー GAME3】

再三お話ししていますが、サンダーが勝つためのキープレイヤーはウェストブルックです。
レイカーズ唯一の弱点である“スピードあるPGに対するディフェンス”を突くことができる存在だからです。
この試合積極的な動きを見せたウェストブルックは、コービーよりもデュラントよりも多い11本のFGを決める活躍で27点を叩き出しました。
「グリーンとハーディンが頑張らないと」とも言ってましたが、グリーンはまだ沈黙しているものの、ハーディンが3P3/4を含む18点と健闘し、勝因の1つとなりました。

サンダーはまだ一進一退だった4Q序盤に、まずはディフェンスを固め、そこからボールを奪って速攻というパターンで得点を重ね、リズムをつかみました。
デュラントは相変わらず厳しいマークに遭って苦しんでいますが、19リバウンドをあげるなど得点以外で献身的な動きを見せてチームに貢献。
また、最終4Qの勝負所でコービーをブロックしたり、速攻から得点を奪ったりと、レイカーズを突き放してリードを広げる原動力に。
コービーは珍しく4Qで雑なプレーが目立ち、インサイドにボールを入れずに簡単に遠目からスリーを放ったりして、サンダーを助けてしまいました。

シリーズの行方を占う上で、サンダーのキープレイヤーはウェストブルックと言いましたが、レイカーズのキープレイヤーはバイナムのような気がします。
サンダーはゴール下のサイズとパワーがなく、バイナムにマッチアップできる選手がいません。
ゆえにこの試合でも、簡単にアリウープパスからイージーバスケットを奪われたり、速攻からダンクされたりしていました。
レイカーズが意識的にバイナムを多用してきたら、サンダーは打つ手がないと思います。
そういう意味では、コービーよりもガソールよりも、バイナムが恐いですね。

もちろんディフェンス面でも、バイナムがいるのといないのとでは全く違うチームになります。
キーポイントにあげたガードのペネトレイトにしても、ショットブロッカーとしてのバイナムの存在感は大きいので。
オフェンス面では誰も張り合える体格の選手がおらず、ディフェンス面ではチームの弱点であるガードのドライブインを制限できる。
バイナムがコートに立つ時間が長ければ長いほど、サンダーにとっては厄介な存在となるでしょう。



ウェストブルックがレイカーズを切り裂きました


【サンズ×ブレイザーズ GAME3】

ブレイザーズはやってしまいましたね。
いくらなんでもホームでの大敗はマズイ。
競って負けるならまだしも、前半のうちに31点もの大差をつけられたら、お客さん呆れて帰っちゃいますよ。。
この試合Jリッチがバカ当たりをし、3P8/12を含むFG13/19の42点と大爆発。
アマレもFG8/12の20点ときちんと結果を残しました。

ブレイザーズにとって良かった点を探すと、不調だったルディに当たり戻り始めたこと、そしてベンチのウェブスターとベイレスが好調なことぐらいでしょうか。
ウェブスターをスターターに上げ、ベイレスも出場時間を増やすなど、調子のいい選手をドンドン出す積極策に出てもいいんじゃないかと思います。

心配なのはバトゥムのケガですね。
ちょっと次のGAME4に出場できるのかどうか微妙だそうです。
ディフェンスに優れるバトゥムをJリッチにぶつけ、SFにはウェブスターを置いて、ベイレスとルディをベンチからの起爆剤にするのが最善の策かなと思ってます。



アマレがベースを作り



Jリッチが彩りを添えました



ナッシュとアマレ以外も活躍してくれると余裕が出ます


最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ラッシュ)
2010-04-24 11:35:53
さすがにブルズも簡単には終わらせませんね~ローズやハインリックやデングの活躍したGAME3でしたが次の試合も楽しみだ♪


サンダーもレイカーズ相手に頑張ってますね。デュラント頑張っていますが勝利には結びかない。さすが昨年の王者。ウェストブルックの活躍も欠かせません。


サンズはリチャードソンがGAME3で42点と大暴れ!驚異的です…ブレイザーズも去年同様ファーストラウンド敗退かな?
返信する
Unknown (Baron)
2010-04-24 18:05:21
ブルズはやってくれましたね~
去年みたいに最終戦までいくくらいがんばってほしいですね

ローズは去年もでしたがプレーオフになるとどっか変なスイッチ入っちゃうんですかねw
4Qの勝負どころとか、ルブロン相手に決めまくって、ビックリしました。


ただ、やっぱりキャブスの選手起用はなんで?って思うところもありますね。
第3戦もルブロン44分くらい出てるし、最後らへんはローズについてたしで勝ってもこの後に影響がでるんではないでしょうか?
私はルブロンがレギュラーシーズンの最後に休んだのには反対でしたが、何のために休ませたのか、ファーストラウンド突破のために休ませたんじゃないだろう、って思っちゃいます。

インサイドの駒が豊富なのもキャブスの武器なのに出場時間の偏りがすごいし、ルブロンをPFで使ってる時間帯もありましたし。

個人的にはウエストがいいとこでスティール決めたりしてたのと、単に好きな選手なんでもっと使ってもいいかなと。


長々とすみませんでした~
返信する
Oh!My God!! (teru)
2010-04-24 23:36:04
キャブスは苦戦して欲しいですけど最終的には勝って欲しいです。矛盾してますけど、好きじゃないけど負けるのはちょっとって感じですね。

グリーンはやっぱりサイズの問題ですね。フィジカルコンタクトの激しいPOはシリーズとは違うということでしょうか。
「春雷湖畔を打つ」なんちゃって(笑)

なんかマブスがピンチな気がしてきました。スパーズ同様オールスターPFを要し、スーパーサブがおり、TOPPGがいます。ベテランを揃える似たようなこの2チーム。私はマブスファンなのですがスパーズと比べて足りないものを感じます。
それは勝負強さ。ここぞという時にPOで勝つマブスがイメージが湧きません、ノビツキーもよくPOで勝てない選手と言われていますし。

ナゲッツも安西先生…じゃなかった、カールHCの不在が効いてるのかアンソニーのファウルトラブルやJR・スミスの不発等。好きな2チームがともにピンチで萎えかけてます。

manuさん!もし自分が好きなチームが敗退してしまった場合、どのようにPOを楽しむべきでしょうか?心は既にドラフトに向きかけてしまっています。
返信する
ラッシュさんへ (manu)
2010-04-25 14:13:44
やっぱりホームに戻ると下位チームもただでは転びませんねえ~
最初の2戦とGAME3では、勢いが全然違います。

ブレイザーズはGAME2と3が不甲斐なかったんで、まさかのロイ復帰でわからなくなってきましたねえ~
返信する
Baronさんへ (manu)
2010-04-25 14:26:35
ローズはやっぱスーパースターのポテンシャルを持ってますから、レベルの高い戦いをする時の闘争心みたいなものがスゴイです。
全然気持ちで負けてないというか、ルブロン相手でも臆することなく向かっていく姿勢がいいですね。

キャブスの選手起用は相変わらずですね。
レギュラーシーズン最後で休ませたのは、プレーオフで45分プレーしてもらうためだったりして(笑)
ジョーダンがいたブルズや、レイカーズにおけるコービーの使い方などから、1人のスーパースターに頼り過ぎないマネージメント術を学んでほしいです。

プレーオフに入ってから、レギュラーシーズンでは先発起用していたJJ・ヒクソンをちっとも使ってないのとかありえないですね。
ああいう使い方とかしてると、優勝すべきシーズンなのに、取りこぼす危険が出てきそうです。
返信する
teruさんへ (manu)
2010-04-25 14:45:22
グリーンはそもそもがSFの選手なので、無理やりPFで使っていればミスマッチが生まれるのも当然です。
同じ相手と何度も対戦するプレーオフ、そしてインサイドのサイズが大きいウェスタンなら、なおさらです。
サンダーもそろそろ「プレーオフに出る」のが目標ではなく、「プレーオフで勝つ」のが目標になってきますから、そのための人員配置をする必要が生じるでしょう。

ダラスの問題は別にあります。
ノビツキーは十分すぎるほど頑張ってます。
決して「勝てない選手」なわけではありません。
マブスが「勝ててないチーム」なだけです。
つまりはノビツキー以外の問題、という部分が大きいと思います。
詳しくは次のブログで。

マブズはまだやりようによっては勝てると思いますが、ナゲッツの方がヤバイっすね。
このままだと早いタイミングで負けちゃうと思います。

応援してるチームが負けちゃった場合ですか・・・・
比較的好きな選手を見つけて、チームじゃなくて、個人に注目して見てもらると楽しめるんじゃないですかね?
あとはいい勝負を楽しむというか、スリリングな展開を楽しむのがいいんじゃないでしょうか?
返信する