満月倶楽部

大阪発のハープとアコーディオンのデュオです。

桜宮ガラガラ

2009年05月06日 | 生モノ
昨日は、仕事が早めに終わったので、Matzoさんのライブを聴きに、桜宮にあるガラガラというライブハウスに行ってきました。
JRの環状線にはたまに乗りますが、桜宮駅で降りたのは初めてです。駅前になんにもない事にまずびっくり。これが大阪環状線の駅前か!?
自分は秘かに、芦原橋こそが大阪環状線で最もマイナーな駅だと考えていましたが、間違いだったかもしれません。桜宮駅は、ネームバリューでこそ芦原橋に勝っているかもしれませんが、駅前の繁栄度的には完敗です。

しかし、考えてみますと、18ある環状線の駅のうち、自分が乗り降りしたことの無い駅は、この桜宮駅だけでした。つまりは、そういう駅なわけですな。

駅から徒歩数分のところにある、この「ガラガラ」というライブハウスもなかなかのものでした。30人も入ったら一杯になってしまう狭いスペースに、写真のように楽器が並べられています。なかなか不健康そうな懐かしい空間です。16年程前までは、自分もこんな場所に入り浸って、ドラムなぞ叩いたりしていました。

さて、Matzoさんというのは、アコーディオンで弾き語りをする人です。今回は、サポートメンバーにフラメンコギター弾きを引き連れての大阪お目見え。エネルギッシュな歌と演奏を楽しませていただきました。
Matzoさんと言う人は、自分の音楽というものをしっかりと持っていて、アコーディオンであれなんであれ、自分の音楽に取り込んでしまおう、という意志と強さを持っているように見えました。

自分の進む道と、ある意味正反対かもしれません。
僕は、自分の中に「これ」という音楽を持ちません。自分の音楽的故郷がどこにあるのか、いまだによくわかっていません。多分、一生このまんまだと思います。
満月倶楽部においても、まず、ハープありきで、アコーディオンという楽器を選び、ハープとアコーディオンで、しかも自分たちの実力でどんな音楽が出来るのか、どんな音楽がふさわしいのか、そういうことを考えながら考えながら曲を作っています。

仕事においてはそれは強みになることも無いわけではありませんが、いま満月倶楽部でやっているように、人前で自分の作った曲を演奏する場合には、もしかすると致命的な事なのかもしれない、と時に思うこともあります。
そうは言っても、さほど悲観的になっているわけでもありません。結局自分には自分に出来ることしか出来ないけれど、それを少しずつ広げたり深めたりしていく事は出来ます。そんなこんなでそこそこはやっていけると踏んだからこそ、満月倶楽部を始めたわけですし。
そんな事を考えながらの桜宮の夜でした。

この後にも2グループ出るので、聴いていきたかったのですが、換気の悪い狭い室内、タバコの煙に我慢できなくなり、店を出てしまいました。
コメント
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