満月倶楽部

大阪発のハープとアコーディオンのデュオです。

感旅鈴

2008年05月30日 | 生じゃないモノ
カンタービレと読みます。少し前に仕事で知り合ったヴァイオリニストNao嬢(右)とギターの方の美男美女Duoです。本人達言うところの「本気の遊びユニット」です。ニュアンスはわかります。
「このユニットに打ち込む気持ちは中途半端ではないけれど、これに全身全霊を傾けて時間の大半を割いて、それで食べていこう、とまでは思っていない。むしろ、食べるとかいうところと別の、制約のないところで自由に音楽をやりたい。」
こう僕なりに理解しています。我々満月倶楽部と通じる部分が無いわけでもありません。こういう人たちの音楽っていうのに自分はわりと興味があります。ある意味勉強です。で、この度セカンドアルバム発売と言うことで、早速買わせていただきました。

ゲストミュージシャンを何人か招いて繰り広げられる演奏は、バロック調あり、アイリッシュ風ありやや和風ありとなかなかにバラエティに富んだものです。ヴァイオリンの音も非常に説得力があって好きです。今度仕事でヴァイオリンが必要になったときは彼女にお願いすることにしましょう。
6曲全曲オリジナルで、どの曲もそれぞれにポジティブでわかりやすく、つまりは好きなタイプの音楽なのですが、一番好きなのは#01「G角関係のワルツ」です。タイトルはワルツですが基本は5拍子で、ほんの少し居心地の悪い感じが逆に心地良いとでも言いましょうか、それが「G角関係」なのでしょう。6曲の中で、この曲が一番「二人だけで、ナマで」演奏しているのに近いというのが好きな理由の一つでもあります。

ずいぶんと最初の頃にこのブログにも書いたことですが、僕は長い間Macの打ち込みで「重ねて重ねて」「電気をつかいまくって」音楽を作ってきました。僕にとって、満月倶楽部での活動というのはそれからの解放を意味します。出来る限りナマで、他には何も足さない音楽をやりたいというのが出発点でした。もちろん、誰もが自分と同じ訳ではありません。特に、若くそして才能に溢れた彼らですから、色々な事に挑戦してみたいんだと思います。
今後の活躍に期待です。(S)
コメント
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