愛の劇場 温泉へGO!
最終話 60話 「笑顔で来た道」
大樹のプロポーズを断った千尋は
本心はついて行きたかったのだと号泣。
その姿を見た薫は、千尋を抱きしめました。
千尋 : 恥ずかしいわね・・・いい年して。
薫 : 恥ずかしくない。全然恥ずかしいことなんてないっ。
千尋 : ありがとう・・・薫さん・・・
私ね・・・大樹君にプロポーズされた時
すぐに断らなくちゃいけないって思ったの。
だけどね・・・断らなくちゃって思えば思うほど
この人のこと好きなんだなって。
大樹を見送り戻って来たみなみは
帳場の外でこの話を耳にし、急いで大樹を追いかけます。
みなみ: だいき~(大声で呼び止める)
泣いてた。千尋さんが・・・
泣いてたんだよ。大樹。千尋さんが。
行ってあげて・・・私、大好きなんだよ。千尋さんのこと。
大樹 : みなみ、ありがとう。
みなみの話を聞いて、戻ってきた大樹。
皆と一緒に食事の用意をしている千尋に声をかけます。
大樹 : 千尋さんっ!
千尋 : 大樹君・・・どうしたの?出かけたはずじゃ・・・
大樹 : 千尋さんが泣いてるって聞いて戻ってきました。
千尋さん。俺とドバイに行きましょう。
千尋 : 何言ってるのっ!それは断ったはずでしょう!
大樹 : おいて行けるかよっ!
千尋さん・・・
いつも馬鹿みたいに正直で、言いたいこと言って
その分あちこちぶつかって
ボロボロになるまで、まだ逃げないなんていって
そんなやつ置いてドバイになんか行けるかよ。
(泣き崩れる千尋)
千尋 : いいの・・・私なんかで。
(千尋を優しく抱きしめる大樹)
大樹 : いいに決まってるだろ・・・
そういうわけで、皆さん千尋さんは俺が連れて行きますんで。
すると、突然涼が現れました。
大樹のことが心配で無理やり退院してきたが
どうやら上手く行ったようだと安心した様子。
大樹のドバイ行きと涼の退院を、お祝いする薫、みなみ、千尋、修成。
退院後は、ずっと旅館にいられるのか?と薫に聞かれた涼。
会社を建て直し自分のビジネスを成功させるため東京に戻ると。
そしていつか、この旅館を買い戻すために。
自分の夢も、母が残してくれた旅館も諦めない。
薫や修成のように自分の人生と、向き合いたいのだと。
自分の人生をきちんと進んでいる二人(修成と薫)に
背中を押してもらえたのだと感謝するのでした。
襲名披露式を明日に控えた修成に餞別を贈ろうと相談する仲居たち。
何もいい案が浮かばない様子を見ていた、千尋とみなみは
なんだかんだ言って分かれるのが寂しいのだろうと。
三人が一度にいなくなってしまうのは、やはり寂しいと話す千尋。
みなみから、いつドバイに向かうのか?と聞かれ
大樹の仕事が落ち着いてからだと答えると
しばらくは遠距離恋愛ですね。と茶化されてしまいます。
休憩処で宿泊客の子供に折り紙をしてあげている薫。
その姿を見た、みなみがふと呟きました。
みなみ : 薫さんと修成さん、ホントにこのまま離れ離れになっちゃうのかな。
ふたりが、女将と次期家元じゃなきゃ・・・
千尋 : ううん・・・薫さんは女将、修成さんは家元。
お互いに捨てられないわ。
修成に届いた荷物を、手渡すよう薫に頼む涼。
(両手で抱えきれないほどの大きな木の箱)
襲名披露のために仕立てた着物を見ながら思い出話を始めます。
弟子たちから逃げ回わり女子トイレに隠れたから薫と再開できたのだと。
薫 : トイレの再会なんて生まれて初めてだったなぁ。
修成 : 俺だって・・・きっと一生忘れないと思う。
薫 : 私も・・・きっと一生忘れない。
修成 : 薫・・・
(見つめあい・・・キス?というところで邪魔が)
お客様が大事なメモを失くしたと言い、部屋に来た千尋とみなみ。
そのメモにな仕事の連絡先が書いてあり
おそらく自分の子供が部屋から持ち出したのだろうと・・・
それを聞いて薫は思い出しました。
先ほど男の子に船を作ってあげた紙がそのメモだと。
旅館の中を探し回り、男の子を見つけ問いただすと
川に流してしまったと答えました。
慌てて近くの河原に向かう薫、千尋、みなみ、修成。
どこかに引っかかってないか見渡してみると・・・
少し離れた石のところに、留まっている船を見つけ叫ぶ薫。
すると、修成が川に入り、追いかけますが中々手が届きません。
あともう少し・・・というところで、転んでしまいますが無事取り戻し
幸いなことに書かれて行った文字も消えておらず一件落着。
ところが、ずぶ濡れになってしまった修成は風邪をひいてしまい・・・
心配した薫が玉子酒を作り、修成のところへ持って来ました。
布団に入らず部屋の外を眺めていた修成のことを
大事な襲名披露に風邪をひいて出るなんてありえない・・・と叱る薫。
咳き込んだ修成を心配し、顔に手をやると・・・熱が高いようです。
薫 : やだ、熱あるじゃない。
私、氷枕とか持ってくる。修成は玉子酒飲んでいて。
修成 : 行くなよ。そばにいてくれ。
薫 : 修成・・・
修成 : な~んてな。仕事まだ残ってるんだろ?
薫 : うん。
修成 : 行ってこい。
薫 : すぐ戻ってくるからね。
裏庭で会話を交わす大樹と千尋。
千尋 : 最後の勤めご苦労様でした。
大樹 : はい。ありがとうございました。
千尋 : はあ~やっぱり・・・夜は冷えるわね・・・
(自分の上着をかけてあげる大樹)
大樹 : これで少しは・・・
千尋 : これじゃ、大樹君が・・・
大樹 : 俺は大丈夫です。全然あったかいから。
千尋 : じゃあお言葉に甘えて。
仕事が終わり休憩処ですれ違う涼とみなみ。
みなみ : お疲れ様です・・・ひとりですか?
涼 : まぁ・・・
みなみ : それは寂しいですね。
涼 : ですから、一緒に飲みませんか?
こんな僕でよければ。
みなみ : しょうがないなぁ。付き合ってあげます。
仕事を終え、修成のところへ戻ってきた薫。
ぐっすり眠っている修成を見て安心し、眠ってしまいました。
翌朝目覚めた修成は、足元に寝ている薫を優しく見つめ・・・
薫 : 修成。(目を覚ます薫)
修成 : おはよう。薫。
薫 : 具合どう?
修成 : すこぶる快調。襲名披露式に、どんとこいだ。
薫 : (おでこに手をやり)
うん。よかった~玉子酒効いたのかな?
修成 : あぁそうか俺、あれを飲んで・・・
薫 : コロッと寝ちゃったみたいね・・・
修成 : 全く・・・最後の夜を・・・
薫 : そういう運命なんじゃない?私たち。
修成 : なるほど、運命か・・・
薫 : うん。運命。
修成 : でも、ラブシーンをやる時間はまだ残ってる。
(薫のおでこに優しくキスをする修成)
(一瞬驚いた表情をするものの次第に瞳を潤ませる薫)
修成 : そろそろ支度を始めるよ。看病してくれてありがとう。
薫 : ううん、じゃあね。(部屋を出て行こうとする薫)
修成 : (薫に背中を向けたまま)本当にありがとう。
俺、薫のおかげで自分の人生と向き合えた。
ありがとう・・・
薫 : 私のほうこそ・・・(部屋の出入り口を向いたまま)
旅館なんてもうこりごり。
女将なんてもうやらないってそう思ってた。
そうやって好きな旅館から、ず~っと逃げてた。
でも、修成のおかげで前を向くことが出来た。
ありがとう・・・
帳場にて。みんなからの寄せ書きを受け取る大樹と涼。
さつき : これ、みんなからの寄せ書きです。
私たちのこと忘れないで下さいよ。
飛鳥 : 辛いことがあったら、この寄せ書き見て笑ってください。
春奈 : うん。私のグラビアもつけといたから。
礼子 : 私たちこれからもここで旅館の心を守って行きます。
唯 : 今の気持ちを忘れずにずっと頑張りますから。
美穂 : どうかお元気で
真紀 : 東京でも、ドバイでも。
さつき : 遠く離れていても私たちはここで一緒に働いた仲間ですから。
涼 : ありがとう大事にするよ。
大樹 : 俺も。ドバイの部屋に飾らせてもらいます。
修成 : 悪い。遅くなって。
みなみ : 修成さん。
仲居たち : わぁ~。(着物姿の修成に歓声を上げる)
千尋 : すっかり家元らしくなって・・・
(さつきから寄せ書きを渡された修成、再び盛り上がる仲居たち)
涼 : 行こうか。
薫 : じゃあ皆でお見送りしましょ。
玄関先で涼、修成、大樹を見送る薫たち。
涼 : 元気でな。
みなみ : ありがとうございます。涼さんもお元気で。
(笑顔でうなづく涼。)
大樹 : 向こうに着いたらすぐ連絡する。
千尋 : えぇ・・・待ってるわ。
薫 : よ~く似合ってるよ修成。うん。家元らしい。
修成 : あぁ。
薫 :やっぱ修成はそういうのが一番いいね。
修成 : 薫もよ~く似合ってる。女将の姿が一番いいっ。
薫 : だよねっ。ありがとう。
修成 : じゃあ俺たちはこれで。
薫 : じゃあね。
(皆さんお元気で。また来て下さい)
千尋 : 薫さん。本当にこれでいいの。
薫 : いいの。 さあ皆さん今日も一日よろしくお願いします。
最高の笑顔でお客様をお迎えしましょう。
千尋 : 待って薫さん。そうはさせないわよ。
みなみ : そうそう、私たちも付き合ってあげますから。
千尋 : 行きましょう。さあ、早く。
慌てて玄関を飛出し修成たちを追いかける薫。
千尋とみなみも駆け足で後を追います。
薫 : 修成~!(薫の声に気づき立ち止まる3人)
やなの・・・このまま分かれるなんて、やっぱりやだ。
また・・・会えるよね?
修成 : もちろ~んっ!また連絡する~っ!
(黙ってうなづき、笑顔を見せる薫)
男女3人それぞれ見つめあい気持ちを確かめ合い
旅立つ3人のことを手を振って見送るのでした。
薫 : じゃあ・・・我々は
みなみ : 旅館に
千尋 : 戻りますか
薫 : おっしゃ~。
*感想や補足などなど・・・*
これでもか!というくらいセリフばかりになった最終話の記事。
まるで台本のような内容になってしまった気がしますが
頑張って書き上げたので、懲りずに読んで下さいね。
60話なんて長いなぁ・・・と思っていたら
あっという間に終わりを迎えてしまいましたね・・・
それぞれの思いを胸に旅立っていった、涼、修成、大樹。
千尋さんと大樹君の仲は急激に進展しました。
みなみと涼は、また少し距離が近づいたのかな?
薫と修成は・・・
襲名披露の着物を見ながら思い出話をしながら
いい雰囲気になるも、キスできず。
旅立つ前日の晩に、男らしく?
決めるはずだったのに玉子酒の効果で爆睡。
付き合っていた高校時代も、あとちょっとで・・・
ということだらけだったのでしょうか???
でもやっと、薫のおでこにキスできました。
「えっ?」という驚きの顔から
少しずつ悲しい顔に変わっていった薫の気持ち。
愛する人からのキスが、お別れの挨拶?
本当は「行かないで」って言いたかったのでしょう。
ところで・・・素朴な疑問。
支配人もマネージャーもいない旅館は経営上問題ないの?
千尋さんも近いうちにドバイに旅発つから仲居も人手不足。
御宿さくらの経営は大丈夫なのでしょうか。
伝説の女将がいるから心配要らないか・・・な。
とにもかくにも・・・この言葉を信じて待つことにしましょう。
また、会えるよね~っ
もちろ~んっ!
番組HP右斜め上の花(紫のアネモネ)と左斜め上に掲載されている花(桔梗(桔梗))
桔梗の花言葉は、「変わらぬ愛」
アネモネ(紫)の花言葉は、「あなたを信じて待つ」
最終話 60話 「笑顔で来た道」
大樹のプロポーズを断った千尋は
本心はついて行きたかったのだと号泣。
その姿を見た薫は、千尋を抱きしめました。
千尋 : 恥ずかしいわね・・・いい年して。
薫 : 恥ずかしくない。全然恥ずかしいことなんてないっ。
千尋 : ありがとう・・・薫さん・・・
私ね・・・大樹君にプロポーズされた時
すぐに断らなくちゃいけないって思ったの。
だけどね・・・断らなくちゃって思えば思うほど
この人のこと好きなんだなって。
大樹を見送り戻って来たみなみは
帳場の外でこの話を耳にし、急いで大樹を追いかけます。
みなみ: だいき~(大声で呼び止める)
泣いてた。千尋さんが・・・
泣いてたんだよ。大樹。千尋さんが。
行ってあげて・・・私、大好きなんだよ。千尋さんのこと。
大樹 : みなみ、ありがとう。
みなみの話を聞いて、戻ってきた大樹。
皆と一緒に食事の用意をしている千尋に声をかけます。
大樹 : 千尋さんっ!
千尋 : 大樹君・・・どうしたの?出かけたはずじゃ・・・
大樹 : 千尋さんが泣いてるって聞いて戻ってきました。
千尋さん。俺とドバイに行きましょう。
千尋 : 何言ってるのっ!それは断ったはずでしょう!
大樹 : おいて行けるかよっ!
千尋さん・・・
いつも馬鹿みたいに正直で、言いたいこと言って
その分あちこちぶつかって
ボロボロになるまで、まだ逃げないなんていって
そんなやつ置いてドバイになんか行けるかよ。
(泣き崩れる千尋)
千尋 : いいの・・・私なんかで。
(千尋を優しく抱きしめる大樹)
大樹 : いいに決まってるだろ・・・
そういうわけで、皆さん千尋さんは俺が連れて行きますんで。
すると、突然涼が現れました。
大樹のことが心配で無理やり退院してきたが
どうやら上手く行ったようだと安心した様子。
大樹のドバイ行きと涼の退院を、お祝いする薫、みなみ、千尋、修成。
退院後は、ずっと旅館にいられるのか?と薫に聞かれた涼。
会社を建て直し自分のビジネスを成功させるため東京に戻ると。
そしていつか、この旅館を買い戻すために。
自分の夢も、母が残してくれた旅館も諦めない。
薫や修成のように自分の人生と、向き合いたいのだと。
自分の人生をきちんと進んでいる二人(修成と薫)に
背中を押してもらえたのだと感謝するのでした。
襲名披露式を明日に控えた修成に餞別を贈ろうと相談する仲居たち。
何もいい案が浮かばない様子を見ていた、千尋とみなみは
なんだかんだ言って分かれるのが寂しいのだろうと。
三人が一度にいなくなってしまうのは、やはり寂しいと話す千尋。
みなみから、いつドバイに向かうのか?と聞かれ
大樹の仕事が落ち着いてからだと答えると
しばらくは遠距離恋愛ですね。と茶化されてしまいます。
休憩処で宿泊客の子供に折り紙をしてあげている薫。
その姿を見た、みなみがふと呟きました。
みなみ : 薫さんと修成さん、ホントにこのまま離れ離れになっちゃうのかな。
ふたりが、女将と次期家元じゃなきゃ・・・
千尋 : ううん・・・薫さんは女将、修成さんは家元。
お互いに捨てられないわ。
修成に届いた荷物を、手渡すよう薫に頼む涼。
(両手で抱えきれないほどの大きな木の箱)
襲名披露のために仕立てた着物を見ながら思い出話を始めます。
弟子たちから逃げ回わり女子トイレに隠れたから薫と再開できたのだと。
薫 : トイレの再会なんて生まれて初めてだったなぁ。
修成 : 俺だって・・・きっと一生忘れないと思う。
薫 : 私も・・・きっと一生忘れない。
修成 : 薫・・・
(見つめあい・・・キス?というところで邪魔が)
お客様が大事なメモを失くしたと言い、部屋に来た千尋とみなみ。
そのメモにな仕事の連絡先が書いてあり
おそらく自分の子供が部屋から持ち出したのだろうと・・・
それを聞いて薫は思い出しました。
先ほど男の子に船を作ってあげた紙がそのメモだと。
旅館の中を探し回り、男の子を見つけ問いただすと
川に流してしまったと答えました。
慌てて近くの河原に向かう薫、千尋、みなみ、修成。
どこかに引っかかってないか見渡してみると・・・
少し離れた石のところに、留まっている船を見つけ叫ぶ薫。
すると、修成が川に入り、追いかけますが中々手が届きません。
あともう少し・・・というところで、転んでしまいますが無事取り戻し
幸いなことに書かれて行った文字も消えておらず一件落着。
ところが、ずぶ濡れになってしまった修成は風邪をひいてしまい・・・
心配した薫が玉子酒を作り、修成のところへ持って来ました。
布団に入らず部屋の外を眺めていた修成のことを
大事な襲名披露に風邪をひいて出るなんてありえない・・・と叱る薫。
咳き込んだ修成を心配し、顔に手をやると・・・熱が高いようです。
薫 : やだ、熱あるじゃない。
私、氷枕とか持ってくる。修成は玉子酒飲んでいて。
修成 : 行くなよ。そばにいてくれ。
薫 : 修成・・・
修成 : な~んてな。仕事まだ残ってるんだろ?
薫 : うん。
修成 : 行ってこい。
薫 : すぐ戻ってくるからね。
裏庭で会話を交わす大樹と千尋。
千尋 : 最後の勤めご苦労様でした。
大樹 : はい。ありがとうございました。
千尋 : はあ~やっぱり・・・夜は冷えるわね・・・
(自分の上着をかけてあげる大樹)
大樹 : これで少しは・・・
千尋 : これじゃ、大樹君が・・・
大樹 : 俺は大丈夫です。全然あったかいから。
千尋 : じゃあお言葉に甘えて。
仕事が終わり休憩処ですれ違う涼とみなみ。
みなみ : お疲れ様です・・・ひとりですか?
涼 : まぁ・・・
みなみ : それは寂しいですね。
涼 : ですから、一緒に飲みませんか?
こんな僕でよければ。
みなみ : しょうがないなぁ。付き合ってあげます。
仕事を終え、修成のところへ戻ってきた薫。
ぐっすり眠っている修成を見て安心し、眠ってしまいました。
翌朝目覚めた修成は、足元に寝ている薫を優しく見つめ・・・
薫 : 修成。(目を覚ます薫)
修成 : おはよう。薫。
薫 : 具合どう?
修成 : すこぶる快調。襲名披露式に、どんとこいだ。
薫 : (おでこに手をやり)
うん。よかった~玉子酒効いたのかな?
修成 : あぁそうか俺、あれを飲んで・・・
薫 : コロッと寝ちゃったみたいね・・・
修成 : 全く・・・最後の夜を・・・
薫 : そういう運命なんじゃない?私たち。
修成 : なるほど、運命か・・・
薫 : うん。運命。
修成 : でも、ラブシーンをやる時間はまだ残ってる。
(薫のおでこに優しくキスをする修成)
(一瞬驚いた表情をするものの次第に瞳を潤ませる薫)
修成 : そろそろ支度を始めるよ。看病してくれてありがとう。
薫 : ううん、じゃあね。(部屋を出て行こうとする薫)
修成 : (薫に背中を向けたまま)本当にありがとう。
俺、薫のおかげで自分の人生と向き合えた。
ありがとう・・・
薫 : 私のほうこそ・・・(部屋の出入り口を向いたまま)
旅館なんてもうこりごり。
女将なんてもうやらないってそう思ってた。
そうやって好きな旅館から、ず~っと逃げてた。
でも、修成のおかげで前を向くことが出来た。
ありがとう・・・
帳場にて。みんなからの寄せ書きを受け取る大樹と涼。
さつき : これ、みんなからの寄せ書きです。
私たちのこと忘れないで下さいよ。
飛鳥 : 辛いことがあったら、この寄せ書き見て笑ってください。
春奈 : うん。私のグラビアもつけといたから。
礼子 : 私たちこれからもここで旅館の心を守って行きます。
唯 : 今の気持ちを忘れずにずっと頑張りますから。
美穂 : どうかお元気で
真紀 : 東京でも、ドバイでも。
さつき : 遠く離れていても私たちはここで一緒に働いた仲間ですから。
涼 : ありがとう大事にするよ。
大樹 : 俺も。ドバイの部屋に飾らせてもらいます。
修成 : 悪い。遅くなって。
みなみ : 修成さん。
仲居たち : わぁ~。(着物姿の修成に歓声を上げる)
千尋 : すっかり家元らしくなって・・・
(さつきから寄せ書きを渡された修成、再び盛り上がる仲居たち)
涼 : 行こうか。
薫 : じゃあ皆でお見送りしましょ。
玄関先で涼、修成、大樹を見送る薫たち。
涼 : 元気でな。
みなみ : ありがとうございます。涼さんもお元気で。
(笑顔でうなづく涼。)
大樹 : 向こうに着いたらすぐ連絡する。
千尋 : えぇ・・・待ってるわ。
薫 : よ~く似合ってるよ修成。うん。家元らしい。
修成 : あぁ。
薫 :やっぱ修成はそういうのが一番いいね。
修成 : 薫もよ~く似合ってる。女将の姿が一番いいっ。
薫 : だよねっ。ありがとう。
修成 : じゃあ俺たちはこれで。
薫 : じゃあね。
(皆さんお元気で。また来て下さい)
千尋 : 薫さん。本当にこれでいいの。
薫 : いいの。 さあ皆さん今日も一日よろしくお願いします。
最高の笑顔でお客様をお迎えしましょう。
千尋 : 待って薫さん。そうはさせないわよ。
みなみ : そうそう、私たちも付き合ってあげますから。
千尋 : 行きましょう。さあ、早く。
慌てて玄関を飛出し修成たちを追いかける薫。
千尋とみなみも駆け足で後を追います。
薫 : 修成~!(薫の声に気づき立ち止まる3人)
やなの・・・このまま分かれるなんて、やっぱりやだ。
また・・・会えるよね?
修成 : もちろ~んっ!また連絡する~っ!
(黙ってうなづき、笑顔を見せる薫)
男女3人それぞれ見つめあい気持ちを確かめ合い
旅立つ3人のことを手を振って見送るのでした。
薫 : じゃあ・・・我々は
みなみ : 旅館に
千尋 : 戻りますか
薫 : おっしゃ~。
*感想や補足などなど・・・*
これでもか!というくらいセリフばかりになった最終話の記事。
まるで台本のような内容になってしまった気がしますが
頑張って書き上げたので、懲りずに読んで下さいね。
60話なんて長いなぁ・・・と思っていたら
あっという間に終わりを迎えてしまいましたね・・・
それぞれの思いを胸に旅立っていった、涼、修成、大樹。
千尋さんと大樹君の仲は急激に進展しました。
みなみと涼は、また少し距離が近づいたのかな?
薫と修成は・・・
襲名披露の着物を見ながら思い出話をしながら
いい雰囲気になるも、キスできず。
旅立つ前日の晩に、男らしく?
決めるはずだったのに玉子酒の効果で爆睡。
付き合っていた高校時代も、あとちょっとで・・・
ということだらけだったのでしょうか???
でもやっと、薫のおでこにキスできました。
「えっ?」という驚きの顔から
少しずつ悲しい顔に変わっていった薫の気持ち。
愛する人からのキスが、お別れの挨拶?
本当は「行かないで」って言いたかったのでしょう。
ところで・・・素朴な疑問。
支配人もマネージャーもいない旅館は経営上問題ないの?
千尋さんも近いうちにドバイに旅発つから仲居も人手不足。
御宿さくらの経営は大丈夫なのでしょうか。
伝説の女将がいるから心配要らないか・・・な。
とにもかくにも・・・この言葉を信じて待つことにしましょう。
また、会えるよね~っ
もちろ~んっ!
番組HP右斜め上の花(紫のアネモネ)と左斜め上に掲載されている花(桔梗(桔梗))
桔梗の花言葉は、「変わらぬ愛」
アネモネ(紫)の花言葉は、「あなたを信じて待つ」
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます