昨年5月22日97歳で亡くなられた吉田秀和さん。
昨年の今頃、追悼番組が放送されていたのが記憶に新しいです。
高校生の頃、「世界のピアニスト」という本を買ったのが入門だったかもしれません。
ただ、そのころの私にはまだ深くまで読む力がなかったと言えましょう。
その他、何冊かは持っていましたが、また読みたくなり、先日6冊くらい注文してみました。
本屋さんに1冊、追悼の保存版の雑誌があったので、さっそく読んでいるところです。
吉田氏の生い立ちについて、まったく知らなかったので、非常に興味深く読んでいます。
幼い時から、音楽=母・・・という感覚でいたこと。
高校生の頃、「そんなに好きだったら楽理を習ったら」と勧めてくれたのが、中原中也だったことなど、驚きの連続で、きら星のごとくそうそうたる方々のお名前が、ごく普通・・・といった感じで出てくるので、めちゃくちゃ面白かったです。
本当にすごい人たちが名を連ね出てくるんですが、やはり詩人、中原中也、吉田一穂、長谷川四郎の3人の詩人の生き方は、大きく影響したようで、俗に言う「お金儲け」をしないで、でも確かに「芸術」の世界で生きている・・・そんな生き方を貫いてこられたようです。
ただ、時代が吉田氏を求めていたのでしょうか?・・・こんなに音楽評論家で尊敬され注目され成功した人も珍しいと言えるのかもしれません。
名誉欲もなく、ただ純粋に「面白くてしょうがない」音楽や芸術について考え感じ、語る。
すごいな~
ぁ・・・すいません。
自分の思いに陶酔してたかな?
青柳いづみこさんも、恩師安川和子先生のことを書いた「翼のはえた指」で、吉田秀和賞を受賞していて、いろんなところがつながっているのが、おもしろいなぁと感じています。
マネやセザンヌをはじめとする、画家たちについての著作もたくさんあり、興味深いですね。。
「マネの肖像」出版された当初買って読んだのですが、もう一度読み返してみようっと
音楽の何を聞くのか・・・
音楽から何を感じるのか・・・
自分というフィルターを通して・・・
改めて思っているところです

