米子 西野ピアノ教室 musica felice

米子市のピアノ教室・・日々思うこと徒然なるままに。
幼児から受験生、大人の方いらしてます。
音楽は心の対話ですね。

よい音ってどんな音?

2009-10-29 07:00:56 | おもうこと

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こんな難しいタイトルをつけて、何が書けるのか・・・

これはちょっとした挑戦ですネ(>_<)

まずは良い音といっても、数々の・・・それこそ星の数ほどもあろうかと思う様な曲・・・

その一曲の中にも、やさしい音、激しい音、冷たく透き通るような音・・・

書いていたらきりがないほど、たくさんの音がありますし、また要求もされます。

わかりやすく言えば、多くの絵画のように多彩な色合いやタッチがあり、

また時代や、画家の個性や作品によってもによっても、それがまったく異なるように、

音にも非常に多くの表現があるということです。

音楽との関係を比較してみると、はるかに絵画や彫刻など、美術の世界のほうが先んじています。

音楽の世界は、その後を追うように影響を受けながら、ついて行っているように思います。

平面的な宗教画が描かれていた時代から、遠近法が確立されたり、その描かれた素材がわかるほど

リアリズムを追求した時代、装飾的な美しさがもてはやされた時代、ドラマティックな表現を追求した時代、

目に映る形だけでなく、光や立体的な視点を追求した時代、まだまだ進化は続いていきます。

多分皆さんは、近代絵画などは、近代あるいは現代音楽のように、

解りずらいと思っているかたも多いのではないかと思います。

でも、そういう音楽は知らず知らずのうちに耳にしているのです。

サスペンスドラマや映画の音楽や効果音、またはSF映画など、画像に釘付けになって

気が付かずにいることもあるかも知れませんが、映像にぴったりと合った音楽や効果音。

一度目を閉じて、音楽だけに集中してみてください。

ハッとするような音や、音楽が聴こえてくると思います。

なんだか本題と離れた話になってしまったようにも思えますが、やはり音を追求する上で、

絵画や映像、また物語や小説など、あらゆる想像力をかき立てるものに触れることは

とても大事なことだと思います。

また、ピアノを勉強する意味で、ついついピアノ曲ばかりを多く聴きがちですが、やはり

オーケストラや室内楽、声楽、いろいろな楽器のアンサンブルやソロ演奏など、どんな音を

いま自分が出したいと要求しているのかを知る上でも、普段から楽しんで聴くことは

大切だと思います。

想像力はとても大切な、表現意欲の源です。

しかし、それだけではよい音は簡単に出せません。

バレリーナや、体操選手、スケート選手を始め、あらゆるスポーツ選手のように

しなやかで強い手や体も必要なのです。

いつもレッスンの初めに行う指あるいは体の柔軟体操など、時には本題の曲より時間を費やすこともありますが、

柔軟な体と、しなやかでしっかりした手、指は、表現手段として必要です。

マリンバ奏者が一種類のマレットしか持っていないとしたら表現はかなり制約されるでしょう。

それと同じように、いろいろな音を出せるための手を作ることは必要だと思います。

しかしまた、それ以上にそれを聞きとる耳と想像力が大切なのです。

ピアノを弾く時、ついつい打鍵の音に意識が集まりがちですが、打鍵した後の響き、

あるいは音の揺れ、波長を聴くことはおろそかになっていませんか?

また、打鍵だけでなく指を離すときの離鍵も、同じように気を使ってほしいところです。

ですから、指を早く動かすことに一生懸命にならず、一音によく耳を傾けることは

非常に大切だと思います。

普段のレッスンでもしばしば言うことですが、楽譜は演劇の台本のようなものだと思います。

どのような語り口でセリフを言うかは、役者によっても異なります。

それが個性であり表現意欲の問題であり、それぞれの解釈の仕方だと思います。

小さい生徒さんには、音楽の言葉だから、フレーズを大切にして、どんなふうにお話しするのか聞くこともあります。

また、音楽の基本は歌ですから、どんなふうに弾きたいか迷ったらぜひ歌ってみてください。

結局はピアノを通し、ヴァイオリン、フルート、あらゆる楽器を通し歌っているのです。

さあ皆さん、どんな声、響きで歌ったり、お話したりしますか?

私たちは頭を使い、想像力を使い、体のあらゆることを使い、つまり全身を使い、

ピアノを弾いているのです。

どんな音が出したいのか、良い耳と、豊かな想像力をもって追求してみてください。

ちょっと難しい話になってしまいましたが、どんな色で皆さんが絵を書いてくれるのか・・・

それがピアノの音で表現されることを楽しみにしています。

もちろん私もまだまだ修行の半ば・・・

皆さんと悩みながらも、楽しく追求していけたらと思います。

こういうのを、遠藤周作さんは、「くるたのしい」と言ったそうですよ!

さて、肝心のよい音とは・・・?

これまで長々と書いてきましたが、皆さんの体験したことや、学んだこと、

努力して得たもの・・・あらゆることが肥やしとなって、心から紡ぎだされる音、音楽が、

人の心も揺さぶる素晴らしい音になるのではないかと思います。

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ピティナステップみんながんばったネ!

2009-10-14 06:44:34 | イベント、コンクールetc.

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昨日はピティナピアノステップが終わって、初レッスンでした。

意外にいい評価をいただいて、喜んでる子もたくさんいましたよ(^^♪

Sがいっぱいもらえてよかったネ!!

もちろんAがたくさんもらえた子たちも、大いに喜んでください。

素敵な演奏が出来たからいただけた評価です!!

Bをもらった人も安心して下さい。

ちゃんと弾けたから、いただけた合格です。

残念ながらCがついた人は、直せるところは、先生から教えてもらって、

またいい演奏ができるようにがんばって練習しましょうね。

前も書いたけど、演奏はその時その時で違います。

いつもの実力が出た人もいれば、何だかうまくいかなかったな~

という人もいると思います。

どんな評価をもらっても、それはそれ。

これからの課題を見つけ、レッスン、練習に生かして、どんどん上達してくださいね(*^^)v

ちなみに今回オールSだった人は2人いました。

やっぱり、3人の先生からそれだけの評価を頂けることは、素晴らしいことです!

大いによろこんでください。

惜しくもあと一つ・・・S5こでA一つだった人も何人かいましたよ。

やっぱりオールSはなかなかとれません。

フリーでオールBravoだった人も1人いましたが、これもなかなか難しいことです。

ただ、間違えずに弾くだけでなく、心打たれる演奏が求められます。

評価は一つの目安ですが、自分の演奏に何が足りないのか、考え、よく耳を使って

練習してみましょう。

よくレッスンの時に言うことですが、いい練習が出来る人はいい演奏が出来るともいえます。

練習は本番のつもりで緊張感をもって、

本番は練習している時のようなつもりで演奏できるのが理想だ・・・と語ったピアニストがいます。

大いに悩み、考え、内容のある練習をしましょう。

また、10月12日にあった「美しい響きのための演奏法」

でのお話も大変参考になる内容でした。

残念ながら聞きにいけなかった人や、よく理解できなかった人は、

また先生からお話を聞いて、レッスンに役立てて下さいね!

そして、ただ音を間違いなくすらすらと弾くのではなく、音の響きに耳を傾け

こだわって、良い響き、多彩な響きを求めて、素敵な演奏を目指しましょう\(^o^)/

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公開講座 「美しい響きのための演奏法」

2009-10-12 14:35:35 | イベント、コンクールetc.

カメラを持っていなかったので、講座の様子をご紹介できなくてちょっと残念でしたが、



今日10/12(月)清水皇樹先生による公開レッスンが行われました。



フランスとロシアに留学されていた経験から、興味深いお話が聞けました。



腕をムチの様に使うこと、スポーツの体の使い方など、



時々生徒さんにもお話をすることもあるのですが、より具体的で解りやすく



とても参考になりました。



まず、打鍵する際の重さ、高さ、スピードなどが音の響きに影響するということ。



鍵盤はテコの原理なので、なるべく端に近いほうで弾く。



また腕をムチのように使う際、上腕からの動きを意識する。



例えば、野球選手の投球、あるいはテニスのスウィング等のように・・・



そして、ボールを投げる瞬間が一番スピードがかかっている。



また、サッカー選手のキックする動きもテコの原理など、あらゆるスポーツの



動きと関係していることなど興味深いお話でした。



キラキラした音を出すとき、音をつかんで打鍵のスピードを使う。



手首は呼吸など、具体的で分かりやすい内容で、みなさん納得でした。



また、いろいろな絵画や文学、ピアノ以外のオーケストラや、オペラなど



興味を持って、自分の視野、教養を身につけなければならないことなど



わかってるつもりでも、なかなか実行に移せなことなど反省です(>_<)



生徒さんも、いつもと違う視点からレッスンを受けることができて



とても参考になったと思います。



先生方からも好評で、清水先生の素晴らしい音でリサイタルを開いてほしいという



要望も、多数ありました。



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多才に生きたムツィオ・クレメンティ

2009-10-05 07:45:58 | 作曲家の生涯

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画像がぼやけていますが、クレメンティの肖像画です。

1752年イタリアのローマに生まれ、1832年イギリスのロンドンから130キロの

イーヴシャムで没しました。

ソナチネを多く作曲した人という印象のクレメンティですが、

イタリア生まれのイギリスの作曲家、鍵盤楽器奏者、教師、楽譜出版者、

ピアノ製造者と、肩書は多岐にわたります。

80年の彼の人生がどのようなものだったのか、ひも解いてみたいと思います。

1752年1月23日に生まれたクレメンティは、父親が音楽好きだったことから、

幼い頃より、音楽教育を受け、9歳で教会オルガニストの試験に合格し、

13歳で生地ダマゾの聖ロレンツォ聖堂のオルガニストになりました。

その卓越した演奏が、イギリスの貴族ピーター・ベックフォードの目にとまり

イギリスに渡ることになりました。

ベッグフォードの言葉によると、「7年間の約束で買い取った」とされてます。

この7年間ベックフォードの意思で1日8時間クラヴィアの練習をすることが

仕事となっており、時には12~14時間かかることもあったということです。

この間、広大な書庫で音楽の知識のほか、フランス語、ドイツ語、ラテン語の

実力も独習で身につけました。

これは、後の事業をする上でも大きく役に立ちました。

1774年ベックフォードのもとを辞したクレメンティは、ロンドンに移り住みます。

1780年、その演奏や作品がヨーロッパ大陸でも評判になったことから、

パリに渡りました。

クレメンティは、マリー・アントワネットに招かれ、御前演奏をおこない好評を博しました。

1781年ウィーンのヨゼフ二世に招かれ、有名なモーツァルトとの協演の機会を

得ました。

クレメンティは、のちに弟子のベルガーに「私は彼ほど表情豊かで、感情のこもった

演奏を聴いたことがない。驚嘆と憧れをもって、すっかり聴き入った。」

また、「当時、自分は派手な指先の技巧ばかり追い求めてた。ところがのちに

イギリスのピアノが改良されてくるにつれ、レガートなカンタービレ奏法と

品位あるスタイルを習得するようになった。」とも語ったといいます。

これに反してモーツァルトは酷評を下していますが、後に自身の作品の中で

クレメンティの主要動機を借用していることから、無関心でなかったことを示していると

言えるでしょう。

1782年にピアノの弟子として知り合ったマリーとの、結婚を決意していましたが

マリーの父親の反対で2人の仲は引き裂かれました。

絶望したクレメンティは、一時は音楽も捨てようとしたほどでした。

やがて立直り、作曲や演奏活動もしていたクレメンティですが、

1791~92年、1794~95年ハイドンがイギリスに滞在したシーズンに

ロンドンっ子たちはハイドンの音楽に魅了され、クレメンティら幾人かの作曲家たちは

影が薄くなってしまいました。

この時期のクレメンティは、ピアノ教師として引っ張りだこで、高額な授業料でも

喜んで払う裕福な家柄の人々も多くいました。

また、職業演奏家の教師としても名高かったということです。

その後1798年以降、楽譜出版の経営者としても活躍します。

楽譜出版、楽器製造のほか、ピアノ教師としてもめざましく活躍し、「ピアノ奏法」

「実用和声」なども出版し、ピアノの近代奏法を反映する新しい内容を多く含んでいます。

1802年には弟子のジョン・フィールドを伴い大陸に渡りました。

各地で厚遇され、セント・ペテルブルクでフィールドはここに留まることになりました。

フィールドは初めてノクターンを作曲した人で、ショパンに影響を与えた作曲家でもあります。

1804年、33歳年下のカロリーネと結婚しますが、

難産がもとですぐに亡くなってしまいました。

また1807年ロンドンのピアノ会社が火災にあうという大打撃にもあいましたが、

これを克服し、会社は大いに繁栄しました。

1811年イギリス人エマ・ギスボーンと結婚し2男2女をもうけました。

1813年フィルハーモニック・ソサイエティの発足とともに、常任指揮者に任命され

1818年までその地位にありました。

彼はこのオーケストラのため、少なくとも6曲の交響曲を作曲しています。

1816年久し振りにイギリスを離れパリに渡り、彼の音楽教育の集大成いうべき

練習曲「グラドゥス・アド・パルナッスム」を出版する準備をしました。

この練習曲はツェルニーがリストを教える際にも用いられたことでも有名です。

その後も作曲者、指揮者、としても活躍を続け、ベートーヴェンの作品をはじめ

おもな出版社のほとんどと取引関係を持つなど、楽譜出版社としても成功を収めていました。

1825年から、最後のヨーロッパ旅行に出かけ、1827年バーデンに着いたとき

2ヶ月前にベートーヴェンが亡くなったことを知りました。

その年の12月帰国の際、盛大な歓迎会が催され、何十年ぶりに公開の席でピアノを弾き

少しも衰えをみせない輝かしい演奏技術に喝采の嵐が鳴りやまなかったということです。

1828年フィルハーモニック・ソサエティでの指揮を最後に引退し、

1830年には会社経営からも手を引き、家族とともにイーヴシャムに移り住み、

余生を送りました。

1832年3月に亡くなり、ウエストミンスター寺院での葬儀には多くの人が参列したという

ことです。

如何ですか?  この波乱万丈の人生!

作曲家として、ばかりでなく事業家としても大きな成功を収めていたことは驚きですね!

多くの人に影響を与え尊敬され、充分に人生を生き切った人と言えるのではないでしょうか?

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ブルグミュラーには天才な弟がいた?!

2009-10-02 07:21:11 | 作曲家の生涯

みんなが必ずと言っていいほど、レッスンで弾くことになるブルグミュラー。



ところが、相当詳しい音楽事典にもブルグミュラーはのっていないのです。



その代りお父さんと、弟はのっています。



お父さんはヨハン・アウグスト・フランツ・ブルグミュラーといい、1766年に生まれ



1826年に没しました。 



弟は、アウグスト・ヨーゼフ・ノルベルト・ブルグミュラーといい、1810年に生まれ



1836年に没しました。



ちなみに、モーツァルトは1756年、ベートーヴェンは1770年生まれなので、



お父さんは古典派のただなかに生まれたといえます。



また、ショパン、シューマンは1810年、メンデルスゾーンは1809年に生まれなので



弟ノルベルトは、同い年だったのです。



弟ノルベルトは父や兄に比べて評価が高く、



メンデルスゾーンらとの親交も厚かったようです。



しかし残念なことに、26歳の誕生日を迎えることなく、亡くなってしまいました。



独自の作曲スタイルを確立するには、あまりにも短い人生でした。



「シューベルトの早世以来の悲しみ」と、同時代の作曲家を嘆かせたということです。



みんなのよく知っているブルグミュラーは、ヨハン・フリードリヒ・フランツ・ブルグミュラー



といい、1806年ドイツに生まれ1874年フランスで亡くなりました。



そのころの社会情勢は、ヨーロッパも東へ行くにしたがって、遅れていました。



社会の成熟は、イギリスとフランスで進展し、



ベートーヴェンもイギリスへ渡りたいと望んでいましたが、叶えられませんでした。



ショパンはポーランドからパリへ出て、音楽家として自立することに成功しました。



ブルグミュラーもまた、パリに移ってからOP.100「25のやさしい練習曲」



OP.105「12の華麗で旋律的な練習曲」、OP.109「18の練習曲」



などを出版し、見事にパリ市民の音楽的な趣味に受け入られていきました。



ブルグミュラーは、ピアノ教師、作曲家として活躍しました。



若くして早世した弟ノルベルト。



パリ市民の趣味に合わせて、家庭で楽しむ音楽を作り続け、



自身も裕福に市民生活を送った兄ブルグミュラー。



ちょっと複雑な気持ちですが、現代の作曲家ギロックは、ブルグミュラーの



作品と功績を高く評価しています。



少しピアノが上達してきて、ちょっとした曲を弾きたくなったら、



やはりブルグミュラーは楽しいものです。



ショパンが生きたロマン派の時代の雰囲気を知る上でも、子供たちにとって



とても身近な作品であると言えるでしょう。



でも、もし弟ノベルトがもう少し長く生きることが出来たなら、



対照的な兄弟の作品を、聴いたり演奏することが出来たでしょう。



その生きざまが二人の兄弟の作風に、大きく影響しただろうと想像できます。





  



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6y7tysng

2009-10-02 04:29:12 | ねこ

謎の暗号のようなこのタイトル!

なんとチーちゃん作です。

私がブログを書こうと思って用意してたら、勝手にキーボードの上を歩き

なんと公開するキーまで押してしまいました(-_-;)

「ブログに反映中・・・」    笑える(-_-)/~~~ピシー!ピシー!

せっかくなのでチー作!   公開しておきます。

ちなみにキーボードを押して意味不明な暗号をあしで表現するのはお手の物・・・

いつものことです。

自分でアップしたことは、初でマレなことなので、記念に載せさせていただきました。

くだらんでゴメンなさい<m(__)m>

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