米子 西野ピアノ教室 musica felice

米子市のピアノ教室・・日々思うこと徒然なるままに。
幼児から受験生、大人の方いらしてます。
音楽は心の対話ですね。

10月の予定

2018-10-11 14:46:34 | 音楽
10月の予定をお知らせ致します
大変遅くなってしまいすみません


聴音Aグループ(幼)・・・・・・・・10/14(日)1:30~2:30

聴音Bグループ(小・低学年)・・・・10/13(土)9:30~10:30*今月は一回のみのレッスンとなります。

聴音Cグループ(小・高学年)・・・・10/6、20(土)9:30~10:30 

聴音Dグループ(中学生)・・・・・・毎(月)7:00~7:30*English Theory&聴音
                                             
聴音Eグループ(高校生)・・・・・・10/6、13、20(土)16:00~17:00*聴音、ソルフェージュ、楽典を行います。

10月27日(土)は、ショパンコンクールinASIAがあるため、お休みとなります。

幼児グループレッスン(月イチ)・・10/2(土)2:30~3:30(月1回60分)

幼児グループレッスン(通常)・・・10/9、16、23(火)2:30~3:30(月3回60分)                             

ちびっこリトミック・・・・・・・10/15、22、29(月3回50分)

English Rhythmic英語で遊ぼう!(Song・Rhythm・Game・Theory)・・・10/28(日)1:30~2:30
今月は、Mei Lian先生のご予定が合わないので、Theoryを、中心に無料でレッスンします!
Song・Rhythm・Gameも楽しみましょうね!

10月28日は、コンサート米子(米子労音)で、クロアキ&カルボナーレの素晴らしい演奏が聴けます!
今から楽しみですね。

また、10月21日は教育連盟の講座が松江にて行われます。
鶴見彩先生の演奏と曲に対するアプローチ、実力のある先生ですので、コンクール参加されるされない関わらず、おススメです!

10月もよろしくお願い致します


p.s.
明日、10月12日(金)めざましテレビ早い時間帯(6:15くらい?)に、生徒さんのKちゃんのことが取材され放映されるそうです。
ほんの一瞬、2分ほどだそうですがよろしければ~~
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7月のレッスン予定

2018-06-30 02:16:08 | 音楽
7月の予定をお知らせ致します


聴音Aグループ(幼)・・・・・・・・7/8(日)1:30~2:30

聴音Bグループ(小・低学年)・・・・7/14、28(土)9:30~10:30

聴音Cグループ(小・高学年)・・・・7/7、21(土)9:30~10:30 

聴音Dグループ(中学生)・・・・・・毎(月)7:00~7:30*English Theory&聴音
                                             
聴音Eグループ(高校生)・・・・・・7/7、14、21、28(土)16:00~17:00*聴音、ソルフェージュ、楽典を行います。


幼児グループレッスン(月イチ)・・7/3(土)2:30~3:30(月1回60分)

幼児グループレッスン(通常)・・・7/10、17、24(火)2:30~3:30(月3回60分)                             

ちびっこリトミック・・・・・・・7/2、9、23(月3回50分)

English Rhythmic英語で遊ぼう!(Song・Rhythm・Game・Theory)・・・7/15(日)2:00~3:00(3:00~3:30Theory) 





8月25日(土)ピアノステップ
8月26日(日)ピアノフェスティバル
今回のテーマは2台ピアノと連弾を中心に 
もちろんソロ参加もOKです


今回アドバイザーとして黒田亜樹先生と保屋野美和先生、そしてチーフとして厚地和之先生がお越し下さいます。
詳しくはPTNAホームページをご覧ください


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芸文にて・・・五嶋みどりリサイタル

2016-06-25 06:38:25 | 音楽
昨年から友人と楽しみにしていた、兵庫県立芸術文化センター・・・通称“芸文”で、五嶋みどりさんのヴァイオリン聴いてきました。
オズガー・アイディン(Pianist)・・・とのデュオ・リサイタル・・です。
近年、海外ではコンサートの前にプレトークショウをされることも多いらしく、五嶋みどりさんのお話も興味深く伺いました。

演奏曲目・・・☆

リスト(オイストラフ編):「ウィーンの夜会」よりワルツ・カプリース6番(シューベルト原曲)

シェーンベルク:ピアノ伴奏を伴ったヴァイオリンの為の幻想曲op.47

ブラームス:ヴァイオリンとピアノの為のソナタ第1番 ト長調「雨の歌」op.78

モーツァルト:ピアノとヴァイオリンの為のソナタ 変ロ長調k.454

シューベルト:ピアノとヴァイオリンの為の幻想曲 ハ長調D934


日本に帰国される期間も短いので、「待っていました」とばかりに、大ホール満席の聴衆

奇跡的にも6/10東京の国立新美術館でロビーコンサートを聴くことが出来たので(しかも目と鼻の先…という近距離!)感激もひとしおでした

ここのところ、ミシェル・ベロフ、ギドン・クレメル&リュカ・デュバルク、五嶋みどり、、他にもベルリンから帰国されたばかりの素晴らしいピアニストさんのサロンコンサートや、芸大博士課程にいらっしゃる方(友人のお嬢様)の演奏等お聴きし、改めて音楽の素晴らしさを感じ入っています。

本当に細やかな細密描写を見る様な魂のこもった演奏

囁きかけるようであったり、激しさであったり・・・


しかし、どうだ!というような、自己主張ではないと思います。

ちょうど日曜美術館で、イタリアのジョルジュ・モランディという画家について、技巧を主張しない芸術家・・と言っていましたが、本当に素晴らしい演奏というのはそういうものを超えているのでしょうね。(蛇足ですが、池田塾のMLからのお知らせで、あすの日曜美術館に塩谷さんという池田塾にご関係の方が御登壇されるそうです。楽しみです)



ただそこに、凛として存在する


解釈を寄せ付けないものだ・・・と、小林秀雄も言っていました・・そういえば・・。
(解釈を拒絶して動じないものだけが美しい)



(しかし、そこに至るまでには壮絶な自己との戦いがあることも決して忘れてはいけません。イチロー選手も、弱い自分と戦ってきた、と述べていましたが、近い感覚かもしれませんね。)




素晴らしいものに出合うと、外付けの属性は必要なく、ただただ聴き入ってしまいます。


世界を揺るがす、イギリスのEU離脱。

どのように世界が動いてゆくのか・・・実は真の音楽家はこういう事にも無関心ではいません。


人の心が、少しでも人々の幸せと平和な世界を求めるなら、、内的な成長を遂げることなのかと思ってみたり。。




五嶋みどりさんは“みどり財団”というNPOの活動を通じて、障害のある子供たちや、途上国・・と言われる国々へ、本物の音楽を届ける活動をなさっています。

友人の生徒さんだったビオラの方もカンボジアへ同行し、みどりさん達と一緒に演奏して来られたそうです。


超一流の方のご活動。


本当に素晴らしいですね。


今日はちょっと難しいことを書いてしまいました。

ではでは・・今日はこの辺で~
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リュカ・ドュバルグ “サントリーホール” にて・・・

2016-06-20 06:41:41 | 音楽
去る6月7日、サントリーホールで「ギドン・クレーメルとリュカ・ドュバルグ デュオ・リサイタル」聴いてきました。
ヴァイオリンの巨匠であるクレーメルはラトビアのリガ生まれ。
モスクワ音楽院では大ヴァイオリニストであるダヴット・オイストラフに師事し、パガニーニ国際コンクールやチャイコフスキー国際コンクールでも優勝を果たしています。
アルゲリッチら世界的な音楽家とのコラボレーションも多く、まさに世界をけん引している音楽家と言えるでしょう。
私事ではありますが、とってもむかーしオランダアムステルダムのコンセルトヘボゥという素晴らしいホールで、クレーメルの演奏会を聴いたことがあります。
・・思うに20数年ぶりかも知れません・・・。

さて、この巨匠であるクレーメルが是非に・・と共演を申し込んだのが昨年開催されたチャイコフスキー国際コンクールで入賞を果たした(しかしまた4位に甘んじたところに物議を巻き起こした・・)リュカ・ドュバルクという1990年生まれのピアニスト。


色々書き始めたらキリがありませんので、この演奏会のプログラムの中から引用しておくことに致します。



                  
ちょうど1年前の2015年6月まで、音楽界でリュカ・デュバルクという名前を知っている人間は、ほんのわずかしか存在しなかった。子供の頃からコンクールに参加していたわけでもなく、ましてや20歳になるまでピアニストになる意志すら持ち合わせていなかったというドュバルグ。そんな彼が、昨年開催された第15回チャイコフスキー国際コンクールに出場し、第一次審査でラヴェルの≪夜のガスパール≫を演奏したとたん、会場に大きな衝撃が走った。(略)ピアノ音楽史上最も演奏困難な曲の一つとして知られる≪夜のガスパール≫を見事に弾ききったばかりか、その鬼気迫る表現力は既にプロの域に達している。(略)
チャイコフスキー国際コンクール終了後、それまで無名の存在だったドュバルグの素顔が徐々に明らかになり始めると、今度は彼の異色の経歴に驚嘆の声が上がり始めた。11歳という遅めの年齢でピアノを始めたにも関わらず、インターネット上に存在するピアノ曲の音源を聴きながら膨大な数のレパートリーを(鍵盤に触れることなく)学んでいったこと。17歳から20歳までの3年間、ピアノに全く触れていなかったこと。大学在学中は文学と映画に熱中し、高名なピアノ教師レーナ・シェルシェフスカヤと出会うまで、本格的にピアニストを目指す意思が全くなかったこと。チャイコフスキー国際コンクール応募を決意するまで、自分のピアノを所有していなかったこと。コンクール入賞を目指し、幼い頃から日夜練習を積み重ねているピアニストの卵たちから見れば、卒倒しそうな経歴だ。(略)

ドュバルグによれば、ピアノの練習で最も重要なのは、出来るだけ多くの時間を鍵盤の前で過ごすことではなく、楽譜を常に持ち歩き、文字通り寝食を共にするような状態で楽譜を読み耽り、その楽曲のもっとも至難な部分を構造的に把握していく「インサイド・リスニング」なのだという。そうした「インサイド・リスニング」の練習法を、ドュバルグはシェルシェフスカヤから直接学んだ。他のピアニストが運指練習に多く時間を割いているという話を聞くと、大きな違和感を覚える。なぜなら、曲に対する情熱を失ってしまうから。(略)



                   


11歳で音楽を学び始めたドュバルグですが、その後(17歳)ピアノをやめ、パリ第7大学で理学及び文学の博士号を取得しました。

文学、絵画、映画やジャズに関しても情熱を持っているというドゥバルク・・ここに彼の音楽がどのような世界に裏打ちされているのかということに思いを馳せることが出来ますね。



帝王とも呼ばれる指揮者ゲルギエフ(チャイコフスキー国際コンクール組織委員長)、あるいはフェドセーエフやギドン・クレーメル等から著名なオーケストラやアンサンブルの共演者として招かれています。

またコンクール全部門参加者の中で唯一、モスクワ音楽評論家賞を受賞しています。

因みに、チャイコフスキー国際コンクールはピアノ部門ばかりでなく、声楽や弦楽器などもありますが、これら全ての部門を通しての第1位は、なんとモンゴル出身の声楽家。
滔々とうたうその大らかさや高貴さは、素晴らしいものでした。
私達は、人として何を大切と思って生きてゆくべきなのか。。



そしてこれらのことは何を語っているのでしょうか?
文章の中にこうあります。


「賛否両論のチャイコフスキー国際コンクール審査結果、これまで当たり前とされてきたピアノ教育の常識を完全に覆す経歴」


国家の威信さえかけ、さまざまな思惑の渦巻く中、それでも果敢に其々の思いを胸にコンテスタントたちはコンクールに挑みます。
決して甘いものではありません。
生死をかけている・・とさえ言えるのではないかと思ってしまいます。


音楽への新鮮な情熱を失わないために、あえて弾かない(シルクハットの中で指を動かしていたという話も読んだことがあります)・・そんなピアニストもいたそうです。

おそらくレコードやCDが普及し、傷のない演奏、表面的な美しさへの関心・・・裏返せば深い内面への無関心・・・そう言ったことがここ数十年で広く普及してしまったのかなと思ってみたり。。

その他市場経済が絡むことで、やはり「形骸化・記号化」が進んでいったのかも知れません。
市場経済が絡み、音楽が大衆に浸透してゆく過程(大衆化)は、もうショパンリストの時代にはじまっていたようです。
これは功罪表裏一体の難しい問題を孕んでいるように思われます。


ちょっとお話が難しくなってきましたね



世界的ピアニストであるアルゲリッチが音楽について「無意識の開放」と語っていたそうですが、非常に大きな深い精神性の世界なのですね。

音楽以外の分野の知識人の方が、くしくも、日本の音楽教育では哲学や思想と言ったものが足りないのではないか、、と言った内容のことを発言していらっしゃいましたが、おそらく音楽教育と言った狭義の世界ではなく、日本人全体として考えなければならないことなのかも・・・と思ってみたり

仏作って魂入れず・・・と言いますが、まず内的成長を目指すことが急務・・と思います。


目に見えないものの大切さ。

音からはこういうことが読み取れます。

・・・が、しかし、表面的な聴き方では難しい。
以前、耳が良いということは、等々書いてきましたが、人によって聴く能力の深さには大きな差がある様です。


『聴く』ということに関しては、また後日書いてみようと思います。


では今日はこの辺で~
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ことばのまえに歌があった・・・

2015-12-15 05:54:03 | 音楽
2014年、京大総長に就任された、山極寿一さんの「サル化する人間社会」集英社、「暴力はどこからきたか」NHKブックスetc. ・・・
とても興味深く読みました

京大は古くからサルを始めとする霊長類学が盛んで、ここから人間の起源を探る等、多くの研究がなされているようですね。
人間とゴリラ(チンパンジーやオラウータン等も…)は、遺伝子的には2%以下しか変わらないのだそうです。
進化の時点でどのような分岐点があったのか・・・??
等々色々なことが解明されているのでしょうね。。詳しく霊長類学を学んだわけではないのですが。。。


学生の頃“生理的早産”という言葉を習いました。
記憶にある方もあると思います。
他の動物に比べて、かなり未熟な状態で生まれてくる“人”という存在。
とても可愛いのですが、手をかけなければ生きてゆくことは出来ない存在です。


人間が二足歩行をするように進化していった時点で骨盤が変化していったため、お母さんが出産のとき、これ以上育ったら危険・・・というギリギリのところで出産する。。

脳の状態も、まだまだ可能性を残した未発達な状態で生まれてくる。
6歳で90%、12歳頃でようやく完成、、ということです。
人間は、ずいぶん不完全な状態で生まれてくる・・・ということになりますね。


とても小さな脳の状態で生まれてくる人間の赤ちゃんは、生後何年もかけゆっくりと成長します。
他の類人猿に比べても、人間の赤ちゃんの成長はとても遅いのだそうです。


しかしそのことがまた大きな可能性を生むことにもなる。
それで早期教育・・・等々言われるのですが。。。
そこに危険要素も孕んでいます。
短絡的にやり方だけを学ぶ思考法はとても危険です。



幼い脳には、幅広い領域を使うアプローチが一番適しているようです。


北欧(フィンランドなど)や、オランダで成功している教育法が芸術教育です。
絵画や、音楽や、演劇。。
日本ではただのエンターテイメントと受け止められているようですが、総合的に脳を使い“地頭”を作り、生きる活力を与えます。


さて、ことばのまえに歌があった・・・その話題はどうなったの
というお声が聞こえてきそうですね

遺伝子的には2%以下しか違いのないゴリラたち、、言葉は持っていませんが歌うのだそうです。


あまり詳しくここで書くことは出来ませんが、赤ちゃんが泣く・・ここにいるから安心してね・・そんなメッセージを伝えるために子守歌のようなものが発生したと考えられるそうです。

また、みんなで一体となって一つのものに向かう時に、歌や踊りといった音楽的なコミュニケーションが共有されていた・・と考えられています。
これは言語に至る前のこと。。


では言葉はどのように発生していったか・・やはりここには“家族”の発生や、共同で子育てをする、、といった人間を人間足らしめている生活形態が重要なようです。


詳しく知りたい方は、ぜひ本を手に取って読んでみて下さい。
「サル化する人間社会」は、読みやすい本でした。
共感する心や同情する心は人間特有のものです。
ゴリラやチンパンジー、オラウータンなども共感力はある様ですね。

しかし、遺伝子の状態ではそれより劣る(という言い方は適さないかも知れませんが…)サル社会は、完全な序列を作り、個人の利益と効率を優先するヒエラルキーの世界なのだそうです。
そして、人間の世界はむしろ今、サル化・・・に近付いていると、山極寿一氏は指摘しています。



集団で子育てをしたり、音楽を共有するということは、もしかしたら人間を人間足らしめる一番大元の大切な行為なのかも知れません。
色々な背景のある人たちが集い、共有の音楽を持ち、共感することは、とても大切なこと・・・と言えそうです


今日のblogはちょっと読みにくかったかなぁ・・
最後までお付き合い頂きありがとうございました


いちばん良い時期に合った教育を施してあげる。。適期教育。。
それが地頭を作り、生きる喜びと力を与えてくれるのだと思います










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国際ピアノコンクールにおもう

2015-10-21 10:39:07 | 音楽
またまたお久しぶりなうえに、またまたおそれ多いお題を選んでしまいました

ポーランド・ワルシャワで開催されていた第17回ショパン国際ピアノコンクール。
審査結果が発表されました。
結果は以下の通りでした

第1位は、韓国のチョ・ソンジン。

1位(金メダル)Mr Seong-Jin Cho (South Korea)
2位(銀メダル)Mr Charles Richard-Hamelin (Canada)
3位(銅メダル)Ms Kate Liu (United States)
4位Mr Eric Lu (United States)
5位Mr Yike (Tony) Yang (Canada)
6位Mr Dmitry Shishkin (Russia)

特別賞
ポロネーズ賞Mr Seong-Jin Cho (South Korea)
マズルカ賞Ms Kate Liu (United States)
ソナタ賞Mr Charles Richard-Hamelin (Canada)


ショパン国際コンクールなんて、町のピアノ教室には程遠い世界で、みなさん、関係ないな~と思っていらっしゃるかもしれませんね。
ピアノ・・・ばかりではないのかも知れませんが、ピアノは小さなオーケストラと言われるほど多彩な表現が可能です。
他の楽器は、アンサンブル、、という形でみんなでそれを成し遂げるのですが、ピアノは一人でも可能ということ。
ピアニストから指揮者に転身する方も多いのは頷ける話ですね
そこから透かし見えてくるものもあるのではないかとちょっと思うわけです。

ついつい、ピアノを弾くということは指や手の問題だと考えがちですが、実は頭の問題が大いにあると思います。
しっかり考え抜いて、それを時間と空間の中で、どのように表現するか。
もちろん大きな筋肉から細かい屈筋伸筋、関節の引き締め方緩め方を音として紡ぎだすときにどう使うか。
フィジカルな面は重要ですが、具体的にどんな音が出したいのかという内的なプラン・思考が無ければ何一つ伝えることは出来ませんよね。
内的なもの(別な言い方なら脳内イメージ)を身体性に転化し、音として具現化しまたそれを耳で聴き内部とアクセスする、常に循環があるとも言えるかも知れません・・



目で見えるもの、として例えると、空間を彫刻しているような感じです。
ありありと頭の中にある世界を、物語って見せる。。ということ。
これは、演奏家は勿論そうですが、聴衆も感性や想像力が必要ですね。

前回の、耳が良い事・・で、ちょこっと書いてみましたが、ドレミが分かる耳は道具としては必要なのですが、本当の本当は人生の達人のような、多くの経験をされて“心が練れている”・・そういうことが大きな意味合いを持ちます。

ですから、必ずしも専門の勉強をしている人だけがそういうことが分かる・・とも言い切れないのですが、もちろん勉強すればするほど、また深い理解が出来てゆく世界でもある様に思います。




まだ20代そこそこの人や、10代の人もコンテスタントの中にいるピアノコンクールなのですが、やはり一言で言って、この年齢にして大人。

しっかりした考えを持ち、洞察力や理解力、自己批判力、、とでも言えるような、客観性も持ち合わせているように感じます。
人というものは・・と感じ考える深さを、既に備えているのかな。。


これは、音楽をする人ばかりでなく、科学の分野でも経済の分野でも、どの分野においても言えているのではないかと思います。

いつか勝手に自動的に優れた良い大人になる訳ではなく、今をどう生きるか・・それがその人自身をまさに作り上げている訳で、言われた通りのことしかできない、何でもやってもらうことが当たり前になっていては、自立した人になれない・・そういう風に感じます。

想像力、判断力、自己批判力(これが出来てこその自己肯定感なのでは・・とも思います)etc.・・・

小林秀雄の言葉が、とても胸に降りてきます。

「自己と戦え」
「分かるということと苦労するということは同じ意味です」

自己と戦っているのは“芸術家”だと言い切っています。
パンドラの箱を開けてしまった人間・・つまり知恵を身に付けてしまった人間は、それをどう手なずけて、平和を維持して生きてゆくことが出来るのかを、絶えず考え続けながら生きてゆかなければ、どういうことになるか・・それは、今の世界の状況を見ればすぐに分かることです。




国際ピアノコンクール・・・何だか素敵なエンターテイメントの世界・・・と思われがちかもしれませんが(そういう捉え方も全く否定はできないのかも知れませんが)、全能力を掛けての華麗なる戦いでもある様に思います。

様々な見方もあるでしょうが、聴衆も審査員も、そしてファイナルでは指揮者やオーケストラの人も、若いコンテスタントたちの心情も充分過ぎるぐらい分かっているから、心から応援している・・愛があったように感じました

優れた音楽家の方たちも、コメントや文章を寄せられているようで、ちょこちょこ見ていました。
(正直いって全部聴くのはとても無理だったので、まだ今もネット配信させているものを聴いているような状況ですが…)

優れたピアニストであり教授であるダン・タイソン門下から、ファイナルに進んだコンテスタントが3名いらしたそうですが、指導者の“刻印”が無い。と書かれていて、とても印象に残ります。
つまり先生が、このように弾く!と指示して弾き方や解釈を彼らに要求していない。
どのように指導されていたのか詳しくは分かりませんが、もっと根本的なところを開発しアプローチしていたのかも知れません。

ピアノの話だと難しく感じられるかもしれませんが、いま日本の教育も、「自ら気付き考え行動する」と言われていますが、その根本的な力そのものを与えてあげる指導、とも言い換えられるかもしれませんね。

“霊界との交信”と、あだ名されていた(笑)ケイトさん。シンガポール生まれの現在アメリカ在住の方。
唯一女性で3位入賞、マズルカ賞受賞されましたが、彼女の演奏をちょこっと見せながら、「この人がTシャツ着てその辺歩いていても、こんなすごい才能を内に秘めているなんて全く分からない、普通の人に見えるだろうね~」なーんて話していました。
ホントにほそーい人で、どこからこのパワーが出るんだろうと驚くべきケイトさんです
演奏を終えれば、普通のかわいらしい笑顔でした。

1位の方は完璧なまでの演奏。
2位のカナダの方はまだよく聞いておらず(汗)。
4位の方も繊細な素敵な演奏でした。
日本人唯一のファイナリスト小林愛実さんも情熱的な心のこもった演奏でした。
残念ながら受賞とまではいきませんでしたが、これからも研鑽を積まれることでしょう。
期待の方だと思います。
全くもって全体をくまなく聴いているわけだはなく、ちょこっと聞きかじって感じたことを書いているだけですので、これから専門の方たちが感想などネットや書籍などで文章を寄せられるでしょうから、詳しく全体を知りたい方は是非おススメいたします。
私が書いたものは、世界的なピアノコンクールから、一般人である私たちが普段の生活にどうたぐり寄せて考えてみることが出来るのか・・・というレベルです。



3位のケイトさんの演奏は、とても音が美しく、しなやかで、しかももの凄いリズム感の良い演奏で、これはシェアして何度も演奏に聴き入ってしまっています。彼女の中から出てくる自然体の音楽なのだと思います。
個人的好みですが・・・


なーーにを田舎のピアノ教師が上から目線で言ってんの~と一括されそうな今日のblogでしたが、全くもって、独断と偏見ですので、ご容赦くださいませ


最後に・・・
先日、池田塾・・というのに行ってまいりました。
池田雅延さんという、長年小林秀雄の著書編集担当者として仕事を続けられた方で、茂木健一郎さんもいらっしゃっての講演会でした。(たぶん茂木さんが塾の発起人のような??違っていたらごめんなさい💧)

小林秀雄の言葉から・・
“成功は、遂行された計画ではない。何かが熟して実を結ぶことだ。其れには、どうしても円熟という言葉で表されなければならぬものがある。何かが熟して生まれて来なければ、人間は何も生むことは出来ない。”


私たちが何を目印にこれから歩いてゆくのか・・そういうことを国際ピアノコンクールからも、小林秀雄の言葉からも聴き取ることが出来るんじゃないかな・・・そんな譫言のような今日のblogでした
決して難しい事を言っているのではないと思うんです。。




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ステップを受けて…&おしらせ☆

2015-07-29 23:52:37 | 音楽
夏休みに入り、海に山にテーマパークに・・旅行で遠いところへ行ったりとみんな楽しんでいるようですね

私もスケジュールとにらめっこしながらレッスン時間組んでいます。

                                            


さてさて~~
今年の夏はピティナのコンペ部門ではなくステップ参加を勧めてみました
コンペは数名、ステップ参加人数の方が多かったです


先日の琴浦スッテップ
ステキな3名の先生方がいらっしゃっていて、アドバイスを楽しみに、ちびっこたちは張り切って出かけてゆきました
BravoやS,Aの評価も嬉しいのですが、なんといっても頂けるコメント
お母様たちも、「一度の演奏を聴いただけで、この子の普段の演奏や性格まで言い合てられるとはサスガです!」と仰っていました。

普段のレッスンで問題点になること(良いこともありますが)、、例えば、、

☆きちんきちんと弾こうとすると機械的になるから、練習の時は、ゆっくり感じて弾こう。
 (声に出して歌ってみたり、ダンスするなど体を動かして音楽を感じることもGood!いつものリトミックみたいに布を持ったりとか…)
☆歌おうとするその気持ちは大切にしながら、包んでおいて、端正にバロックを弾くこと。
 (カンタービレの気持ちは大事、でも伸びたり縮んだりはナシ)
☆自然に弾くこと。無駄な動きは必要なし。
☆良い音を出すための指や手や腕、肩筋肉や腰や背筋さらに体の使い方の工夫。各関節の引き締め方や緩め方。。あれこれあれこれあるけど、まずは自分がどういう音がほしいかのイメージがなければ始まりません。こんな音が出したい!という心からの欲求が大切。

etc....

アドバイザーの先生の講評も、脳、筋肉、練習の仕方について・・・日頃レッスンで話題にすることも多かったので、お母さん方もすごく共感していらっしゃいました。(・・・私の話よりずっと説得力のあるいいお話だったことでしょう


まだ全員から見せてもらった訳ではありませんが、思わず緊張してポロっと地が出てしまい、いつもの問題点がチラッと出てしまう。
それでもいいかな~~まだまだ先は長いし、愚直に自分の声で歌うことを推奨しているので、完全無欠でなくても、多少の弱点は人間的でその子の魅力とすら言えるのでは・・とさえ思っています

もちろん素晴らしいアドバイスと評価をいただき、みんなニコニコ大満足です!


カウベルホールというのどかな場所に建っている素敵な会場で、休憩時間は友達と楽しく遊んで、夏休みの良い思い出になったことでしょう
もちろんホールの響きは最高です!

こうして友達と音楽を通して成長を確かめ合えるのは素敵なことですね。

また次のステージへの意欲が湧いてきたみたいです


それにしても審査やアドバイザーの先生方は大変なお仕事。
わずか数分・・時には1分以内の演奏から全てを聴き分け見抜かなければならないから、大変なお仕事です。
お世話になり、ありがとうございました!



                                            



8月の聴音などのお知らせです。


聴音Aグループ(4~6歳)・・・・8/23、8/30(日)9:45~10:30

聴音Bグループ(小1~2年)・・・8/1、 8/22(土)9:45~10:30

聴音Cグループ(小3~高学年)・・8/8、8/29(土)9:45~10:30

聴音Dグループ(高学年・中学生)・8/8、8/29(土)16:45~17:45

楽典初歩(希望者)・・・・・・・・8/1、8/22(土)16:45~17:45

受験生の聴音楽典は其々の時間帯

早めのお知らせですが、9/13(日)午後1:00~3:45ミニミニ・コンサート&オープンクラスします!

幼児グループレッスンやリトミックレッスンを受けていて、未だ弾く段階になっていない方たちにとって、少し上の学年の子達がすごく生き生きと楽しそうに(実際楽しそうなんです(笑)!)弾いているのを見ると、もっとやってみたい!と思って下さるようで、グループレッスン見学希望の方いらっしゃるようですね。
(うちの教室では最低ソルフェージュ&リトミックで1年。リトミック&幼児グループレッスンで2年。全く弾かずひたすら音楽を感じ楽しみ土台作りをします。種を植える前の“土作り”と言っています。すごくいいんです!)


ネット上の情報や体験レッスンも、有効だと思いますが、実際の子供たちのにこにこの様子、其々の年齢の成長の様子や実際の演奏、、
レッスンを受けている子供たちのお母さま方の生の声が聞けるのは、とても安心で心強いことでしょう


1月半くらいずつのペースで出来ると、他の学年の人たちのレッスンをちょこっと垣間見たり、音楽のちょっとした仕掛けと言いますか理論の入り口のようなレクチャーお楽しみ頂けるのではと思います

音楽は深いです。
本当に素晴らしい世界なので、ぜひぜひ皆さんに聴いて頂きたいと思っています。

ではでは!
今日はこの辺で

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ヴィヴァルディのスコア譜

2013-06-26 06:04:16 | 音楽

LE QUATTRO STAGIONI op.8 No.1-4

(レ・クアットロ・スタジョーニ)

4つの季節・・・つまり「四季」

うちの本棚、スペースがなく、2重に入ってるって言ってましたよね。

それで、生徒さんが

「先生、2重に入ってる奥の本って何があるか覚えてるんですか?」

って言うから、

「ぜーんぜん。全く」

2日ほど前に、何気なく、全く最近手に取って見てない、棚の一番上の段の対訳の付いた日本の古典物の本を取り出してみたところ、奥からスコア譜がいっぱい出てきたんですよ。

本棚の隅っこの見えるところにも20冊くらいはあったんですけど、確かあれもあったよな~と思う楽譜「運命」とか・・見つからないなぁ・・とは思ってたんですけど、けっこう大量に見つかって・・・って、自分がそこに入れたくせにね~~

見えてる分の2倍・・いや、3倍くらいは出てきて、ちょっとした宝を探し当てた気分になりました

中1になったY君が、レッスンにインヴェンションを持って来ていて、細かい音の動きの中の大事な音だけ取り出してみてみると、和声の進行として、どうしてもこのヴィヴァルディの四季のココの部分に聴こえるんだよね~って話してて。。

あ。そうそう、スコア譜あったわ~

って見せたんです。

「ちょうど学校の音楽で習ってます。試験の範囲です!」

「ああ、そうなんだ。」

そういえば去年の今頃S君が、ヴィヴァルディがなに人(ナニジン)か知らなかったんで、イタリア人だよって教えといたら、

「テストに出ました!」

って、喜んでメールしてきたっけ。。

「あ、これ教科書にもありました」

って興味深そうにY君も見てましたよ。

「ここの部分なんだけどね。。。」

ヴィヴァルディはバッハより10歳年上で、おそらく若きバッハは、ヴィヴァルディの作品も勉強していたようなんですよ。

だからって、関連性はないかもしれないけど、もしかしたら素敵なこの和声進行を、少し形を変えて入れ込んでたかもな~って思うだけで「ロマン」ですよね

何番のインヴェンションかは秘密でーす。

みなさまの中にも、もしかしたらヴィヴァルディの四季の一節に聴こえると思ってらっしゃる方が、大勢いらっしゃるかもですね。

大量にスコア譜買ってた20代のころは、まだイタリア語に全然興味がなかったんですが、30代でちょこっとだけイタリア語かじったんで、部分的に読めるところもあり、さらに興味深かったです

ソナタ・・ソナチネでも、ちょっとしたオケの感じがあったりするので、スコア譜手に取って見ると面白いかもしれませんね。。

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体の使い方

2013-02-22 10:29:51 | 音楽

このあいだ、中学生のNちゃんのレッスンをしている時、気になっている体の使い方について聞いてみました。



ピアノも上手だし、女の子らしいNちゃんですが、普段のちょっとしたしぐさ・・・体の使い方のクセ・・・のようなもの



それがピアノ弾く時にもちょいちょい顔をのぞかせ、気になるのでレッスンで常々指摘はしていたんですが・・・



「ねえNちゃん、テニス習ってたじゃん。 テニスの先生の指導で、何か言われている事なかった?」



「うーん」



「たとえば無駄な動きがあるから打球が思う方向に飛ばなかったり、球のスピードや威力が落ちてしまったり・・・そう言う事指摘されなかった?」



「あぁ、言われてました!」



体を使って自身のエネルギーを球や音などで表現するという意味では、スポーツも共通するところがたくさんあります。



ピアノもアスリートの側面があると言えるかもしれませんね。



野球のピッチャーの動きなど、指先で掴んで、その掴み方の変化でカーブとかスライダーとか・・・いろいろな球種を投げ分けるんですよね。



まあ詳しくはレッスンでお話ししていますが、感情や心、楽譜から読み取る知性、そして体をどう使うか、、、



心技体と言いますが、持っているすべて使って表現しているんですね。



なので、音楽以外の他の分野の極めているトップクラスの方のお話は、共通点があって興味深いです。



大人のピアノレッスン生の方が「こんなに色々な方向からやるんですね。奥が深いです。」



とおっしゃっていましたが、本当にそうですよね。



だから面白いんです



汲めども尽きぬ・・・です



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CDを聴くという事・・・

2012-11-07 09:12:29 | 音楽


CDを聴くのは楽しい事ですよね。

私も、ソファーにごろ寝してCDかけながら、い~気分で知らぬ間に夢の中~~

なーんてこともよくあります。

お客様がいらっしゃった時だって、かけるCDで雰囲気も変わったりしますよね。

ブランデンブルグなんてかけたら、王室の晩餐会??っていう雰囲気にもなります

そして楽譜を見ながら・・・ってこともありますね。

これもいい事だとは思います。

特にスコア譜を見ながら聴く事はお勧めです。

ただ、ここで注意

今どきは、とても便利な時代で、弾いている曲の音源が簡単に手に入ります。

何だか少し変わった弾き方をしているので、

「なんでそんな弾き方しているの?」と聞くと、

「ユーチューブで聴いた」

しばしばそういう答えを聞きます。

ファストファッションみたいに簡単に手に入るので、何の考えもなしに真似してしまう・・・そんな状況です。

その結果、楽譜をちゃんと読む事が出来ない。。。という事も起こりかねない。

音源がないと思えば、一生懸命頭を使って楽譜を読みます。

音符ばかりでなく、そこに書いてある色々な事・・・

そしてそこから感じる色々な事・・・

そんな楽譜の読み方が出来たら・・・と、私自身も思っています。

じっくり読んだり、時間をかけて読んでいるうちに、それまで見えていなかった色々な事に気付く事もあります。

もちろん聴く事はいいことだし、便利になったのだって悪い事じゃない。

あるピアニストの方が、とても個性のあるピアニストに影響を受けた演奏をしている学生に、

「彼のうわべの真似をするのではなく、精神を学びなさい」と言ったそうです。

また、画家の安野光雅さんが、

「現場でスケッチした絵をトレースして、もう一度上手に書いたつもりでもそれは抜け殻なんです。」

と、おっしゃっていた事があり、「なるほど~」とうなってしまいました。

余談ですが、「画家の骨格が違うと、スケッチのタッチも変わるんです。」とおっしゃっていて、

画家もタッチが変わるんだ!と、とても印象に残った事があります。

さて、演奏をただうわべだけ真似すると、意味も分からず表面上の真似をしているので、

まさに、「抜け殻」 の状態になるのではないでしょうか?

たとえば、ベートーヴェンのソナタを弾く時に、ベートーヴェンの交響曲などを聴いていると、

どんな音を出したいか、音の質について想像力が働き、考える事が出来ます。

こういう聴き方なら、積極的にお勧めします。

自分が弾く曲を聴くのも、もちろんいい事です。。。が、出来るだけ複数の演奏を聴く事をお勧めします。

そして、ただ早く弾いている、遅く弾いている、強く弱く、、、テンポを揺らしている。。。

という事を、簡単にまねしないでくださいね。

あるピアニストの先生がおっしゃっていたのですが、

「子供のころ自分の演奏を録音して、ピアニストの演奏(複数)と聞き比べ、自分の演奏に何が足りないか、

一生懸命聴いた。」

聴くという深さが違うんですね。

そして自分の演奏も、客観的に聴く・・・ということですかね。。。

便利なものがある事は、決して悪いことではありません。

きっとベートーヴェンやモーツュアルトが今生きていたら、そんな道具や機械も使ったでしょう。

でも、楽譜や音に心静かに向かい、対話することこそが喜びであり、楽しみであるのではないか。。。

そんな風に思う、今日この頃です。

ちなみに、先日お勧めしたペライアのCDやっぱり素晴らしいです!

心で感じ取って、楽しんで下さい~




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豪華なCDボックス

2012-11-05 08:43:35 | 音楽

好きなピアニストって誰ですか?

って聞かれて、どう答えられますか?

ツィマーマン(私はツィメルマンと言ってしまいますが・・・)、ミハイル・プレトニョフ、内田光子さん・・・

ポゴレリチやポリーニもかな。。。

私は、マレイ・ペライアも大好きです!

そのペライアの68枚組CDボックスが売りだされている! 

しかも1万円ちょい。。。しかもDVD5枚つき!!

ペライアさん、いいんですか~~?!

でもって買っちゃいました~~

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好きなピアニストなので、10枚程度は持っていたけど、68枚組は圧巻

けっこうお勧めですョ。これは!

コンチェルトや歌の伴奏も入っているので、いいです

とうぶん楽しめますね

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セカンドヴァイオリン

2012-10-30 07:49:30 | 音楽

ソナタやソナチネを弾くようになった子たちに、「ここはセカンドヴァイオリンだよ。」という、



おもに左手が担当する音形があります。



もちろんセカンドヴァイオリンのパートはどんな楽曲にも存在します。



おもに内声のパートを受け持つと思って下さい。。。



そのセカンドヴァイオリンのトップ奏者の方が、らららクラシック(日曜夜9時Eテレ)で語られた事がとっても興味深かったです。



って唐突に、また難しそうな話・・・と思わないで読んでみて下さいね



小学生以上の子に、



「指より脳ミソ動かして!!」



と、よく言うんですが、このセカンドヴァイオリン奏者の方が、



「使える脳を100とすると、40を考えることに、40を聴くことに、残りの20で弾くことに使っています」



と、まさにその事を言っておられて、ほー!とうなってしまいました



とかく指を動かすことに一生懸命になって、頭も心もほとんど動かしてない・・・という演奏によく出会うんですが、



そんな演奏で人の心は動かせないし、ましてや弾いてる本人が楽しい訳もありません。



せっかく弾いているのに、作曲家の心に触れる事なんて全然できませんよね。



もうひとつ、特におもしろかったのが、ファーストヴァイオリンのメロディ―が紙風船だとしたら、



下から風を送っているのがセカンドヴァイオリンなんです。。。とか、



おー!上手い事言うな~!と、うなることしきり!!



その他にも、興味深い話や、指揮者のアンドレ・プレビントのリハーサル風景等々、おもしろい話が盛りだくさんで~~



またレッスンの時に思い出したら話しますね



前回の小曽根真さん(私が日本で一番好きなジャズピアノプレーヤー)の時も、ショパンを語っておられた事とか・・・



クラシックをジャズやポップスに編曲するのは、私としては好きじゃないけど、小曽根さんは



魂の次元で共感して、自分のものにして演奏しておられたので、本当に素晴らしかった



作曲家の池辺晋一郎さん(頭がバーコードで、おやじギャグ連発の人・・・でもめちゃくちゃ賢い!!)と、



壇ふみさんの頃のトークもおもしろかったけど、今のMCをやっている作家の石田衣良さんと、



作曲家の加羽沢美濃さんのトークも面白いし、加羽沢さんピアノとっても上手です。



是非是非見て下さい



この話、本当だったら日曜日にアップすればいいんですけど、最近ねむくてねむくて~



10年ぶりぐらいに良く寝れます



最近なんか若返ったみたいで~~



体調が悪く、入院までした今年上半期に比べて、V字回復のこの頃です



どうでもいい情報スミマセン!!



今日も張り切っていきましょう!



ちなみに今日はめざまし占いは、一番でした



いい日になりそう~~



毎日いい日ですけどね!



って、またどうでもいい情報すみませーん!!





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バルトークのCD 

2011-11-03 04:49:22 | 音楽

バルトークの作品の中でも人気のある「ルーマニア民族舞曲」

6曲からなる組曲として、それぞれ哀愁のある、あるいは活気を持った魅力的な作品で、

小学生から演奏家まで、幅広い人達に演奏されています。

先日この作品の中でも気に入っている、ヴァイオリンによる演奏のCDをS君に貸し出した所、

今まで聴いた中で一番魂にぐっときたそうです。

CDの貸し出しは基本していないのですが、あまりにも技巧的な感じで、つまらない演奏(ごめ~ん)だったので、

ピアノ演奏より、人の声に近いヴァイオリンの方がいいかなと思い聴いてもらったところ、演奏がぐっと変わりました。

バルトークは、蝋管の録音機材を抱えて田舎の方へ出かけ、口伝えで伝承されている民謡を多く採取し、

多くの重要な作品を残しています。

私の持っているバルトークのCDの中でもお気に入りのものです。

演奏者は、高田あずみ(viorin)、野平一郎(piano)

高田先生のヴァイオリンも素晴らしいし、野平(のだいら)先生のピアノも本当に素晴らしいです。

このCDはお勧めですよ!!

CDの写真撮ってみましたが、発行禁止にしたのに光っちゃっていい画像ではありませんが、

ご参考までに。

その他の収録曲は、「ヴァイオリンソナタ第1番」「ヴァイオリンソナタ第2番」「ソナチネ」です。

機会があったら聴いてみて下さい!!

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ピアノをしていると頭が良くなる?!

2010-09-27 03:28:54 | 音楽
某TV番組の再放送で、習い事をお友達がたくさんやっているけど、うちの子には何をやらせたらいいのでしょう?
というタレントの質問に、脳科学者が

「簡単な事ですよ。他の習い事を一切やめて、ピアノだけすればいいんです。」

と答えたという話をしていたという事が話題になってたけど、

この話、何ヶ月か前に誰かもしていたなぁ、と思いだしました。

確かにうちのデーターだけによると、みんな成績優秀、音大より医学部かというぐらいの勢いですが、

夏に出会った京大生も、他の大学に比べてピアノ経験者が多いとのこと・・・

いつかピティナの関係者で集まって、お食事&打ち合わせで、ちょっとした雑談をしていた時、

「そういえば、東大のピアノ部って、ピアニスト顔負けの人もいるらしいですね」

と聞いたところ、

「そうでもないですよ。まあピンからキリまで、上手い人はいますがそうでない人もいます。

ちなみに私もそこでした。」

って!!えぇ~~!東大出身なの?!

そのうら若き容姿端麗な、才色兼備とも言うべき、背の高いすらりとした美女は、

東大出身のピティナ本部のスタッフだった。。。

今はイギリスでお勉強とのこと。

出来る人は、こうなのね。。。

話は戻って、ピアノを弾いてるってどうして賢くなるかって、もちろん指を動かすことで、

脳の活性化になって、老化防止にもなるっていうぐらいだし、脳への刺激は大変良好だし、

まず楽譜を読むってこと自体、膨大な情報を読み取って、音にするだけでなく、

音楽的な音色と表現をするという事が、どれだけ私たちの脳や五感や感情を使っているかということになります。

また体のあらゆるところを使って、それこそ指先から足のつま先まで、この20年ぐらいは、

筋力の事も言われ僧坊筋が、上腕二等筋三等筋、背筋・・・色々な筋肉の説明から始める講座や本もありますし、

これらが音に非常に大きな影響を与えているのです。

ですから体の使い方はとても重要です。

もちろん指の筋肉の事も音色に大きく影響しています。

指が出来ていないと、逆に柔らかなタッチとか、軽やかなタッチが難しいのです。

そんなことや、音楽の常識である、楽典の初歩から楽語に至るまで、頭を使わないといけない事は山ほど、

調性判定や、楽曲の形式、和声の流れからアナリーゼまで、どれだけ頭を使ってもこれでいいという事はありません。

その上時代背景を考えた演奏法、作曲家の生きた時代の政治情勢や、他の芸術活動など、

興味を持って調べたら、キリがありません。

でも音楽が本当に好きだと、こういうことに労を惜しまないのです。

というか、むしろ興味がどんどん湧いてくるみたいですネ。

その知識や感動が、また演奏にも表れるということで、おおむねピアニストは賢い方たちばかりです。

その上、世界を飛び回っている人たちですから、何ヶ国語かはマスターしていないと、

コンチェルトなどで共演する場合、困りますもんね。

基本は英語ですが、喋れるに越したことはない。

音楽用語は、ほとんどがイタリア語ですし、フランス語ドイツ語、色々はいって来ます。

だからピアノだけマジメニやってればいいかって言ったらそうでもないし、相当の教養が必要になって来るんですね。

それに、やってるうちにだんだん身についてくる部分もあるし、もっと興味がある子は、

自分からいろいろ調べていますよ。

だから,ピアノやるんだったら、趣味であろうと、しっかり練習してある程度の曲が弾けるようになると、

この賢くなるという目的も達成されるのかもしれません。

でも、本当のところ、好きだからやってるんだし、2~3歳で始めた子などは、音楽が好きになって、

心豊かな人になってほしいという親心から、始められるんでしょう。

ついでに賢くなれば、言うことなしですね。

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白川雅樹先生のソルフェージュ

2010-09-24 04:48:59 | 音楽

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ピアノの先生という仕事をし始めてから、30年来のファンである白川雅樹先生の

「伴奏つきソルフェージュ」ずっと使い続けていたのですが、10年ぐらい前だったでしょうか、

注文したところ、発行元である龍吟社/リズムエコーズが倒産して、入荷できませんとの回答が、

楽器店からありました。

えぇーショック!!

あんなに素晴らしいソルフェージュの本がもう手に入らないなんて!!

本当にいい曲ばかりなんです。

どんなに短くても、美しい、楽しい・・・

これで育って、声楽の方に言った子もいるんですよ。

ある日歌いながら涙を流してるから、「どうしたの?」と聞くと、

「いい曲だから感動しました」と言うんです。

そのくらいいいんです。

途中、龍吟社からリュウギンシャと変わったものの、表紙も内容も全く同じでした。

1冊目の本なんか、バラバラになるまで(ぼろぼろ?)使ったので、2冊目も購入したぐらいなのです。

そのうちヤマハから、「きれいに歌いましょうソルフェージュ」というのがでて、曲は古今東西の名曲でしたが、

伴奏部分は白川先生・・・

これも結構使いましたが、やはり先生ご自身の曲が好きでした。

そしたら、最近違う出版社から出たというではありませんか!

オンキョウパブリッシュと言う出版社。

知らないところだけど、ヨカッタ!

これでまた、コンコーネまでの入門として、小学生からでも使えます。

メロディーもハーモニーもとても素敵。

これからまた、みんなに歌ってもらう機会増えると思います。

是非お勧めです。

ちなみに昨日ご紹介した、大慈彌先生も使ってらっしゃるみたいですよ。

いいものは生き残るんですね。

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