魔女のひとりごと

★ 魔女になろう!

奈良文化財研究所-藤原京跡資料室-

2022-03-01 | 博物館・美術館・建築など
本降りとなった雨の中、傘をさして
香久山から奈良文化財研究所に到着



この真ん前の通りは、藤原京の道路跡で



発掘で側溝も確認され   ↑
同じ寸法で再現されている。↓



研究所の中庭には門・建物・塀の跡が確認され



門の礎石も展示されていて
塀は再建されている。↓



この研究所の位置は
藤原京のどこだったかも
説明されている。



藤原京は694年~710年
我が国の首都だった。

日本で最初の首都機能を持つ都市で
真ん中に皇居があり
平城京よりも敷地面積が広い。



ここに遷都したのは持統天皇。
この人形は誰とも書いてなかったが
持統天皇なのかな?



文武天皇・元明天皇と3代続いた後
わずか16年で平城京に遷都した。



展示室にはたくさんの土器や



瓦などが展示されていたが



最も驚いたのは、平城京に遷都するときに
建物の使える木材を運び出したそうだが
その中にはこの巨大な柱も!



引き抜いて運ぶなんて
重機もない時代に
こんな簡単な仕掛けで
人力だけでされていたことに👀‼️



その柱が、1300年ぶりに
近年、平城京から藤原京に
里帰りして来たというから
さらにビックリ。

当時の食事も展示されていて
これは
貴族のでアユが2匹、酒も付いている。↓



厨房の様子も描かれている。↓



役人のはイワシが1匹に野菜。

庶民のはわずかな野菜と塩で
大量の玄米飯を食べていたそうな。

日本で使われたお金は
和同開珎と長年信じられてきたが



それより早く、富本銭が
ここで鋳造され、使われていたのだと。

当時の物価も示されていて興味深い。

さらに笑えるのはこれ ↓



似顔絵入りの身分証明書?
それにしても
ちゃんと絵が残っているなんて😄

これは貴族の屋敷。
とても広いが屋根は板葺き。



日本で最初に
瓦葺き吹きの建物が作られたのは
明日香寺で
宮殿では藤原京が最初なのだと。



瓦の作り方まで詳細に説明されていて
なるほど! と納得。
これならきれいな同じ形に作れる。

藤原京跡がどこにあったかは
長年の謎で
幾多の論争があったそうだが

1934年、ここが発掘され
誰もが藤原京と
認めるようになったのは
ごく近年なのだと。

考古学って、根気を要する学問・仕事やね~。
私には絶対にできないな~。

こんな大ロマンを味わった帰路
煙草の吸いがらが道路脇に多々散乱。



吸う人のモラルを訴えるだけでなく

「作って売っている会社が
 責任を持て!」と言いたい。

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