魔女のひとりごと

★ 魔女になろう!

徳川美術館@名古屋

2020-02-14 | 博物館・美術館・建築など
2/14(金)は名古屋での休日。

名古屋をのんびりと観光するのは稀で
2013/4/5 平和公園
2014/4/2 名古屋城本丸御殿など
2016/2/28 しだれ梅まつり@名古屋市農業センター

実に4年ぶり!
そこで
以前から行きたいと思っていた
徳川美術館に、JR大曽根駅から歩いて。



午前中は曇りで暖かだったが
午後1時半ころから雨が降り出した。



このあたりの写真を帰ったのは
帰る時だったので、道が濡れている。



駅からの道中のコンビニで
前売り券を機械で買おうとトライしたが…、

電話番号の入力も必要で
「200円くらいのことで…(-"-)」
と、やめた。

入場券売り場に行くと
65歳以上は割引あり。

美術館+徳川園=1,350円!
こっちの方が安い。



  入ってすぐのところにある
  撮影OKの場所で記念自撮り  ↑ 

  徳川家康が着用した
  シダの葉2枚の前立て付きの黒塗糸威具足(複製)

いつものようにショルダーバッグを
キャスターバッグの上に乗せて歩いていたら
駅のコインロッカーに預けるのを忘れた(@@)

この方が楽。
習慣とは恐ろしいものだ。

美術館の入口で
「お荷物をお預かりできますが
 杖代わりでしたら
  そのままでもどうぞ」と声かけられた。

「お~っ、杖が必要な
 高齢者に見られてしまったんや~」

と、ビビったが、

「ええ、この方が楽なもので…」

とニッコリ微笑み、そのまま入ることに。


   ↑
灯籠にも三つ葉葵の紋  ここでは案内用スマホを無料貸与↑
   ↓                   ↓


ここから先は撮影不可なので
写真はビラやHPから頂いた。

常設展示場はしつらえがお城みたいに立派で
他の美術館とは全然違う。素晴らしい。



武具や室内調度品や着物
国宝の源氏物語絵巻(複製)など
どれも見事。

第2展示場では「可愛い」もの。



猫と遊ぶ若い女性。猫がまるで動いているよう。



男女の市松人形



                    瀧沢光龍斎作 ↑

「市松人形は手足を曲げて抱いて遊ぶ人形。
 嫁入りの時に持って行き
 妊娠中に抱いたり
 着物を縫って着せ替えたりして
 赤ちゃんの誕生を待ち
 雛祭りには、ひな人形と一緒に飾った」のだと。

単なる飾るための人形ではなかったんや~。

今日一番感銘を受けたのが
小さな着せ替え人形のセット。
    ↓


女の子が遊びながら
裁縫が上達するように作られたもの。

未使用のまま完全な状態で残っている
極めてまれな品。

次のビックリは、子ども達が
動きと絵と文字を覚えるために描かれたもの。



全て動物の顔をしていてユーモラス。
しかも、繊細で滑らかな動き。

江戸時代の武家などの子ども達を
器用で賢く育てるための玩具を
大人達はちゃんと考えて
与えていたことに驚いた。

第3展示場は「尾張徳川家の雛まつり」



殿様などの奥方様の嫁入り道具は
全国のあちこちで見たことがあるが…、



ここに展示されている福姫(さちひめ)様
矩姫(かねひめ)様の道具の豪華さは別格!?



本人用の品だけでなく
本人の身代わりの人形用の品も
本人用と全く同じミニチュアが
作られている(@@)!



どれだけのお金を使ったのかと
想像すらできないが
これらを作った技術の高さにも
ただただ驚くばかり。

ぜひ、実物をご覧あれ!

これは明治以後の雛人形で
尾張徳川家の3人の夫人の人形がズラリ。
     ↓


これまで全国各地で
雛人形・市松人形をたくさん見た。

でも、私の人生の中で一番大きくて
気品ある美しさを持つ人形は…?

京大病院にあったのが
雛人形も市松人形も、やはり一位。

「京大病院に入院されていた
 賀陽宮(かようのみや)殿下から
 退院後に下賜されたもの」と聞いていた。

屏風の箱にその旨書かれていたことを
今もはっきり覚えている。

看護学生時代は北部寮の食堂の
隣の和室で毎年飾られていた。

2人の舎監さんがお世話をして下さっていて
小さな漆塗りの食器には
病院の調理室で作られた
お雛様用のお料理も盛り付けられていた。

助産学生になった時に北部寮はなくなり
お雛様は病院構内の和進会館の和室に移転。

看護婦の親睦自治会「白眉会」で
お世話をし、雛祭りをしていた。

私はその会の委員もしていたが
その時代はカメラも持っていなかったので
写真の1枚も持っていないのが悲しい。

やがて何年かたった時
委員長が
「雛祭りのために時間を割く必要はない!」
「処分しよう」と提案。

京都国立博物館に頼んで
鑑定してもらったところ
大正時代の品と分かった。

いろいろあった結果
京大図書館(だったか?)に引き取ってもらった。

なので、今もそこにあるはず…。

「死ぬまでにもう一度、見てみたい」

との思いは募るばかり。

展示会場外の建物は撮影可とのことで


         ↑
これは空襲で焼け残った玄関の内部(だふん)。
         ↓


中からは出られないし、
外はどう進んだら行けるのかもわからない。

この美しい大理石の壁も
昭和10年のまま、残っているのだと。



ゆっくり味わいたいので
近いうちに、もう1回行こう!

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