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☆小倉山の中腹にカエデが美しい * 常寂光寺

2020-12-10 | ♥京都・奈良の旅

 

 

小倉山

平安時代より嵯峨野の地は、皇族や貴族の離宮、山荘をかまえる景勝地として有名でした。

特に小倉山、亀岡、嵐山の山麓は、後嵯峨上皇の亀山殿、兼明親王の雄倉殿、藤原定家の小倉山荘の他、

八条院高倉、待賢門院の中納言局、藤原公雄、藤原光経、飛鳥井雅有、覚性法親王や西行法師、

涌蓮、向井去来など公家や歌人が好んで別荘や菴を構えた地域です。

 

後嵯峨上皇が吉野の桜を嵐山に移植してより、嵐山は桜の名所

小倉山は紅葉と鹿の名所として親しまれてきました。

 

小倉山の中腹に建つこの常寂光寺(じょうじゃっこうじ)は、

平安の歌人・藤原定家の山荘「時雨亭」があった所と伝えられています

茅葺きの仁王門に、紅葉が散りかかる風情は定家の和歌の世界を思わせるほど

 

明治時代頃までは、多宝塔の北側の墓地に前中書兼明親王の墓碑が存在しました

多宝塔の西側には、木下長嘯子の歌塚が有り

歌人としても有名であった日禛上人との交流が偲ばれます

 

* 七重八重花は咲けども山吹の実の一つだに無きぞかなしき (後拾遺和歌集1154) 兼明親王
牡鹿なく小倉の山の裾近みただひとりすむわが心かな (山家集、上、秋歌) 西行法師
わか庵は小倉の山の近ければ浮き世を鹿と鳴かぬ日ぞなき (新勅撰集、五、秋歌下) 八条院高倉
山里はみな冬がれて小男鹿の音にぞ僅かに秋は残れる (出観集、秋歌) 覚性法親王
忍ばれむものともなしに小倉山軒端の松ぞ馴れて久しき (拾遺愚草2082) 藤原定家

 

 

 

紅葉の名所がひしめく京都嵐山

散り紅葉、敷き紅葉と、さながら極楽浄土へと迷い込んだかのような光景

常寂光寺は久しぶりです、さっそく歩いてみます

 

 

仁王門

 

 

 

散り紅葉一直線に続く石段にも可愛い散り紅葉苔むした古刹が、

この時期だけは彩豊かな境内へと変わり、、、

 

 

 

本堂

 

 

 

鐘楼北側灯籠

 

 

 

 

 

「ちりめん山椒」販売

 

 

 

 

優美な京の紅葉

 

 

 

 

 

 

 

多宝塔

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

末吉坂から下って仁王門へ

 

 

 

 

 

 

 

常寂光寺

慶長年間(1596〜1614)に大本山本圀寺第16世究竟院日禛上人により開創

本堂は慶長年間に小早川秀秋公の助力を得て、伏見桃山城客殿を移築し造営する

仁王門は、元和二年(1616)に大本山本圀寺客殿の南門(貞和年間の建立)を移築

仁王像は運慶作と伝えられる

什物に高倉天皇より小督局に下賜された車琴がある

これは小早川秀秋公より当山に納付されたものである(非公開)

 

 

参照:常寂光寺HPより

 

 

 

 


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