maidoの”やたけた”(ブログ版)

ジジイの身辺雑記。今日も生きてまっせ!

番外編08 1年経過後の検査入院-5

2007-04-13 16:55:00 | 虚々実々-心筋梗塞顛末記

2007/04/07-検査入院第三日目(その1)
昨日の夕方、担当医の説明を受けながらカミさんと見た画像では、確かに再狭窄はしてなかった。
それはエエんですが、心筋がやられた下の部分は、やっぱり動いてなかったねぇ
ひょっとして、少しは機能回復してるんとちゃうかいな?と淡い期待をしてたんやけどなぁ。

去年「この壊死した部分は、もう回復しません。」とはっきり言われてるんですが、ひょっとしてというのがおますがな。
しかし、上の方だけで忙しそうに動いている我心臓を改めて見ると、いじらしいというか、恐ろしいというか・・・。
あれは、あんまり何回も見たいという映像とちゃいますなぁ。

さて、止血が上手くいって一安心。
「合併症が出たり、傷口からの出血が無い限り、明日退院です。」と担当医に言われても暫し実感が湧きませんでしたね。
そうか、明日か、ん?明日って、後2時間程で明日やで、うわ~ぃ、眠って起きたら退院やんか♪

なんと二泊三日、正味48時間で帰られるとは、もぉ、夢ではなかろうか!
さぁ、こうなると眠れんもんですなぁ、といいながら検査疲れかウトウトッとしたらトイレに行きたくなるんです。
造影剤を早いこと排出させるために、この点滴には利尿剤でも入ってるのんかいな?
点滴スタンドを引っ張って行こうとしたらガクッと抵抗が、充電用のコードを抜いてなかった・・・。

老眼鏡をかけて、点滴の流量調整機の液晶表示を見てみると、残量340cc。
腕に着けられへんから、ベッドの手摺に紐でぶら下げておいた時計を見たら、真夜中0時の少し前。
頑張って眠ろぉっと、眠らんことには明日になれへんがな。

それが、しばらくしたらまたトイレに行きとうなって目醒めますねん。
幾ら静かにと思っても、点滴スタンドを連れて行かなアカンので、ガサガサ、ゴロゴロ、結構音がします。
お隣も私と交代みたいにして行くから、同室の残りお2方は寝難かったやったやろうね。

寝たり起きたりの千切れ端切れの睡眠で、一体どのくらい眠ってるのか、よう判らん。
お隣がナースコールで、点滴が終ったから早い事針ぬいてくれ!といっているのを夢現で聴いたような聴かんような。
何回目かのトイレに起きて、輸液のバッグ見たら空になってますねん、そういえば終了アラームは使わんいうてましたわ。

時計を見たら4時丁度、ナースコールが先か、トイレが先か?
うう、アカン、そんな事落ち着いて考えてる余裕が無い、と急ぎトイレに行きました。
トイレから出て病室に帰る途中で、丁度看護師さんが見回りをしてるのに出会いましてん。

「点滴終ったよ。」
「えっ、わざわざ知らせに来てくれたんですか、ナースコールで呼んでくれたらいいのに!」
「ちゃうがな、トイレに行った帰りに上手いことあんたに会うたんや。」

一緒に病室へ戻って、針を抜いてもらって、ヤレヤレこれで両手が自由になった。
さすがに外はまだ真っ暗、ベッドに横になって見たけれど、完全に目が醒めてしもてね。
幾ら両手が使えるようになったとはいえ、起きてPCのキーボードを叩くのは気が引ける。

そうや、こういうときこそ音楽を聴いたらエエんやと「女子十二楽坊」を聴いてたらコトンと寝てしまいました。
次に目覚めたら7時前、もう外は明るく同室の方たちはとっくにお目覚め。
体重を測りに行って、ナースセンターへ報告。

程なく今日は海苔佃煮付きの朝食が来て、手が自由なだけにあっという間に食べてしもた。
やっぱり検温と血圧測定が済むまでは、パジャマで居てんとアカンやろうなぁ。
検査で異常なし、血も止った、朝飯も食べたとなると、もう私の方は用事が無いから早よ家に帰りたいんやけどね。

看護師さんがやって来て検温と血圧測定を済ませて「入院費の事なんですが・・・、」
思ったよりも早く退院できると、折角喜んでるところにイヤな話題やなぁ、と思ったら全くの外れ。
「土曜日で書類の処理が出来ないので、申し訳ありませんが後日郵送ということで、」

おほっ、何も申し訳無いことがおますかいな、郵送結構でっせ、なるべくゆっくり送ってね。
郵送し忘れて届かんかったら、もっと結構なんやけどね。
とはいえ定期的に受診に来るんやから、そのまんま知らん顔は無理やろなぁ。

それにしても、昨日の内に止血できて助かりましたわ。
もしも、少しでも引掛かってたら、日曜の退院は無いよって、月曜まで病院でのたうってんとイカンのです。
病院の都合で退院が延びても、キッチリ入院料は取られるんやから患者というのは弱いもんでっせ。
物は考えようで、具合が悪いのに後がつかえてると、ホッポリ出されるのよりはましか。

「じゃぁ、IDバンドを外しましょうね。」と足首につけていた認識バンドを切ってもらって自由の身。
さて、こうなるといよいよ帰ってもエエんやけど、カミさんが来るのを待たんとイカンしなぁ。
折悪しく、今日は自治会館の運営委員会で会計報告をせんならんから、10時半ぐらいにしか来れんそうなんです。

まだ8時前やんか・・・、まさかこう速く退院の段取りが済んでしまうとは思うてなかったなぁ。
昨日既に荷物の一部持って帰って貰ってるんで、残りはディパックとショッピングバッグ一つで納まる。
こんなもん、ものの10分も有れば纏められるから、幾らゆっくりしても2時間以上待たんといかんがな・・・。

一人でも充分帰れるけど、そうかいうて、カミさんが来たら帰った後やった、とスカを喰わしたら絶対に許して貰われへんよ
準備もあるからカミさんはもう家を出てるやろうし、自治会館の電話番号を知らんので、連絡の仕様が無いんです。
自治会館は自宅の裏やよって、住所なら見当がつくけれど、電話番号はそうは行かんのが不便ですなぁ・・・。

暇潰しにとPCを立ち上げて、入院以来ここまでのあらましの経過を時系列で打っといたんです。
この記事をアップするのに、それがゴッツイ役に立ちましたねぇ。
やっと10時になったので「じゃぁね!」とナースセンターに声を掛けてCCUを出ました。

一階に降りると、今日は休みなんで、ロビーの電気が点いてないんですわ。
薄暗い中で、自販機の入替作業を眺めてると、やれ嬉しやカミさんが早めに来てくれた。
会計報告を済ませて、後は皆さんでよろしく、と急いでコッチへ来てくれたんやそうな。
もぉ、わたしゃ喜んで転こんで飼い主に纏いつくワンコロみたいなもんでっせ。

えらいもんで、たった48時間の入院で体重が1Kg弱減ってますねん。
大威張りで551の豚マンをたべられますやんか♪
そうなれば帰りは阪急電車に乗り、十三で豚マンを買ってそれをお昼ご飯にしよう、おやつにタヌキ饅頭もエエなぁ。

う~生きてて良かった!は少々オーバーかも知れんけれど、最近時々そう思うんですわ。
しかし退院祝いの食べ物が豚まんとタヌキ饅頭というのは、いかにもやねぇ。

【これ以降につきましては、Today's maido 2007/04/07に続いております。】

国立循環器病センター、CCU(冠状動脈疾患集中治療病棟)の皆さん、
PTCA(冠動脈形成手術)チームの皆さんお世話になりました。
ご心配頂いた皆さん、ありがとうございました。



2007/04/13
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