maidoの”やたけた”(ブログ版)

ジジイの身辺雑記。今日も生きてまっせ!

番外編07 1年経過後の検査入院-4

2007-04-12 16:45:15 | 虚々実々-心筋梗塞顛末記

2007/04/06-検査入院第二日目(その3)
「ず~っと家族控え室にいてたのに、言うてくれるのんを忘れてたて?」と相当オカンムリ。
そらそうでっせ、私が医師に確認せんかったら、何時までも待ってんならんかったとこやもんね。
手首を「ホラ」と見せると「あれ、手からしてもらえたん、よかったやんか!」とご機嫌が直りました。

そんなこんなで40分以上「お預け」の後16時半に完食。
食事中は気が紛れてたのか、止血してる右腕の痛みが薄らいだように感じていたんです。
ところが、何もする事が無くなってじっとしていると、ドンドン痛みが増して来ましてね。
その痛さが尋常や無い、えらいきついんですよ。

常に手首を反らすようにしていないと、血が止まり難いんやそうです。
最初の内は手首から先が痛かったのが、肘から先になり、終いには腕全体、右肩までがドォ~ンとダル痛いんですよ。
遂に冷や汗が出てきまして、辛抱しすぎは良くないといわれてたのも思い出して、担当医に来て貰いました。

お向かいも同じ医師の担当で、48時間以上経っているのに、まだ止まって無いんですて。
それもあってかチト弱気、辛抱できませんか?と圧力を弱めるのには気乗り薄。
そこを何とかと、18時30分にエヤーを2cc抜く予定を20分早めて抜いてもらいましてん。

斜めから傷口の様子を見ながらチビチビとエヤーを抜きましてね。
しばらく様子を見て貰ってたんですが、どうやら大丈夫そう。
「もし出血したら直ぐ呼んで下さいよ。」て言われんでも呼ばいでかいな!
穴が開いてる傷口は手首の動脈やねんから、もしも血が噴出したら、そら凄いよ。

最初のPTCAの時は15時間以上、2回目は少し早かったけど、それでも9時間近く止血にかかったんですよ。
おまけに内出血してて、肘から先が色とりどりのムラムラ模様になってましたね。
検査や無しに治療やったんで、時間が倍以上掛かったし、傷口もいくらかは大きかったんやろか。

圧迫止血帯の圧力が少し弱まったお陰で、格段に痛みが薄れましたわ。
丁度遅れ気味やった夕食も到着、これが又珍しく天ぷら(アナゴ、さつまいも、かき揚げ)ですわ。
軽いとはいえ、つい先刻遅い昼食を食べた所やのにさすがは乞食腹、ちゃんと空いてますねん。

器を押さえてもらって、左手でパクパク食べました。
この夕食は本気で美味しかったですねぇ。
お腹はまずまず満足したけれど、どうにもこうにも身動きが取られへんのです。

右手は下手に動かせんし、左手は動かせるとはいえ点滴の針が刺さってるんやもんなぁ。
これでは寝転んで本も持てん、キーボードを叩くなぞ滅相も無い。
食事が終って、カミさんも引き上げたら、もぉ寝るしかあれへんのです。

何かしてると辛抱できる痛みも、何もせずにじっとしてると、少なくとも5割増しにはなりますねぇ。
痛みが薄れたとはいうもんの、これではちょっと眠られそうには無いなぁ。
幸いNotePCは電源こそ切れてるけれど開きっぱなしやし、よし、音楽でも聴くか。

ベットの上でジリジリと起き上がって、NotePCの電源ボタンを左手の小指の先でソ~ッと押して起動。
手の平を下に向けられへんので実に不自由、イテテ、小指がつった!
右手が使えんから、つったところを揉む事も出来へん・・・。

何とかQuintessential Playerを起動して、さて今度はヘッドフォンをつけるのが一苦労。
イヤフォンやったらもっとやり難いやろうねぇ、最初から諦めてるかな。
ヘッドフォン相手にもがいてたら、突然点滴の流量調整機からピーピーと警告音が!

赤いランプが点滅して液晶に何やら表示されてるけれど、老眼鏡をかけんと文字が判れへんがな・・・。
眼鏡をかけようと思えば、今度はヘッドフォンが邪魔をしますねん。
折角やっと定位置におさまったヘッドフォンを外して、眼鏡をかけるのも簡単には行かん。

両手は贅沢でも、せめてもう一寸左手の自由が利いたらエエんですが、イライラしまっせ。
やっと眼鏡をかけて読んだら、ゲッ、閉塞?なるほど輸液が落ちてないやんか!
腕をあんまり動かしたんで針がずれたか?

止む無くナースコールですわ。
「どうしました?」「点滴が落ちて無いねん。」「直ぐ行きます」
さぁエライこっちゃ、看護師が来るまでに大人しく寝てた風に取り繕わにゃぁ。

やってきたら開口一番「あぁこれね、時々こうなるんですよ。」オイオイ・・・。
機械の横のカバーを開け閉めして、リセットボタンらしいのを押したら正常になりました。
どうやら腕を動かしたのが原因では無さそうですわ。

そこへお隣から「そろそろ3時間経つけど、先生に見て貰えんかなぁ?」
「は~い、止血しているところ痛いですか?」「辛抱出来んほどや無いけど痛い。」
「お伝えしときますね」私とお向かいは担当医は同じやけどお隣は違うんですわ。
外来の主治医は同じ先生らしいのに、CCUでは別なんですねぇ。

そもそも、点滴の針がどないかなるほど、腕を自由に動かせるんやったら苦労はあれへんのです。
よしゴソゴソしてたら気が紛れて、痛いのもましやし暇潰しになる、再挑戦や!
今度はまずまず手際よく事が運びまして、無事音楽鑑賞ができる段取りになりました。

排尿補助具を外した時にT字帯もトットと外してパンツにはきかえたんです。
ところがうっかりして、浴衣(寝巻き?)からパジャマへ着替えて無かったんですわ。
点滴の輸液チューブは途中でバルブ+カップリングでつないでるから、それを一時的に外せば着替えられますねん。

着ている浴衣は、去年救急車で運ばれて、何の用意も無く着の身着のままで入院した時に着せられた物でしてね。
退院時に、地下の売店で同じ物を買って、その新品をCCUに返して下さいということでした。
一般的な浴衣と違って筒袖、裏はガーゼの確りしたような布で袷になってるんです。

難点は身頃の打ち合わせが少ないから、直ぐに前がはだけてだらしないやら見っとも無いやら。
輸液交換の時に、この浴衣モドキからパジャマに忘れんように着替えんといかんなぁ。
音楽を聴きながら、このまま順調に止血できたらエエがなぁ、と考えてたら眠ってしもたみたい。

ふっと目が醒めると、看護師さんが心電図のセンサーを貼り直してくれてました。
時計を見ると21時過ぎ、丁度そこへ担当医が止血の状況を見に来てくれたんです。
「大丈夫みたいですねぇ、もう少し空気を抜いて、出血しないようだったら外しましょうか。」

まぁ、なんとうれしい事を!3時間で外れたら、過去2回よりも大幅に時間短縮ですやんか。
喜んでたら、3時間前後で止血出来るのが普通やねんて・・・。
軽く抑えられてる感じがする程度に空気を抜いて、待つこと15分。

大丈夫ですね、と圧迫止血帯を取り外してイソジンで消毒。
ジンワリと血が滲んできたけれど「これは心配ないです。」と上から絆創膏みたいなのでペタッ。
続いてお向かいで同じく止血状況のチェック、おっ、やっと止血できたようですね。

看護師さんが戻ってきて「点滴あと僅かだから、付け替えてしまいましょうね。」
「ちょっと待って、付け替えるときにカップリング外してくれる?この寝巻きからパジャマに着替えたいねん。」
「いいですよ。」ところがどんな力持ちが捻じ込んだのか、カップリングが外れんのです。

幸い輸液は壜で無くプラスティックバッグ式、ほとんど空になったのを丸めて左手に持って、お召し替えに成功しました。
そうこうしてるうちにお隣も止血出来たみたいで、三人ほぼ同時に止血完了ですわ。
規定の21時半より40分遅れで、めでたく消灯となりました。

2007/04/12
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