maidoの”やたけた”(ブログ版)

ジジイの身辺雑記。今日も生きてまっせ!

17 明日は退院♪

2006-06-03 16:02:07 | 虚々実々-心筋梗塞顛末記

2006/05/16(火)
朝目覚めたら脇机に、医事課予約係発行の午前9時30分に「リハビリ棟3階受付までお越しください」との予約票が置いてあるんです。
昨夜寝る前には無かったから、夜勤の人が置いたんでしょうなぁ。
という事は、担当の先生と連絡が取れたんやろね。
そうかやっぱり午前9時30分が正解か。

ところが、朝食後血圧測定にやってきた看護師は「午後3時の運動耐容能(CPX)検査忘れないようにね。」というんですわ。
頭がこんがらがって「ほんなら、この予約票はどういう事やねん?」と見せたんですわ。
「これは多分リハビリの予約票ですねぇ。運動耐容能(CPX)検査とリハビリは同じ日にはしませんから電話掛けてキャンセルにしておきます。」

多分?とはどういうこっちゃ。
両方とも医師名の欄は「心臓リハビリ」なんですが、運動耐容能(CPX)検査なら生理機能検査部とどこかに書いてあるんやそうです。
医師名が「心臓リハビリ」というのもここでは誰も不思議に思わんのでしょうね。
私なんぞ「性は医師、名はリハビリ、さてその実態は?」と考えてしまうがな。

患者に渡す前に調整出来へんのやろか、それと頼むから言う事を統一して欲しいねぇ。
09:00に病室に現れた主治医に念のために聞くと午後3時(15:00)が正解やて。
昼食後その予定で寝っ転がっていると「予定が変わったんで今から検査に行ってください。」

オイオイ、まだ13:30にもなってないで、検査の2時間以上前に食事を済ますという注意書きは何やねん。
一時が万事、患者の取り違え、投薬ミス、皆んな根っこは一緒なんやろうね。
とはいうものの、患者てぇのはいたって弱~い立場ですやんか。

行きましたがな、運動耐容能(CPX)検査。
マスクと電極を10個所程つけて、自転車を漕いだけれど汗もかかんかった。
筋肉は全くどうも無かったけれど、さすがに息は少々しんどかったなぁ。

終わってから受け付けのお姉さんの台詞を聞いて、のけぞってしもた。
「今日の結果を元に退院時面接を受けてもらいます。担当の先生が今度来られるのは22日の月曜日です。その日に予約をお取りしていいですか?」
あのねぇ今日は火曜日、おまけに私は明日の10時には退院で、次に検診に来るのは2週間先の29日でっせ。

運動耐容能(CPX)検査は退院して自主的に運動する際に、心臓に無理な負荷をかけない適度な運動量を判断する為の目標というか、限界値を見極める検査の筈やがなぁ・・・。
その検査の結果を当事者である患者に退院時に説明して、危険や無理の無い生活を送れるように指導するのが退院時面接の目的でっせ。
それを退院後2週間近く経ってからでも「良し」とするとは、どういう感覚なんやろ?

データの解析なんぞ、一子相伝の秘儀やあるまいし、別に先生や無うても出来るんとちゃうんかいな。
言うちゃぁ何やけど、安全な心臓への負荷の目安(心拍数)を決めるだけやんか。
心拍数や血圧がこれを少しでも超えたら必ず死ぬてな、シビアーな数値を出すのやなかろ?

実際問題として、生身の人間相手にそんな厳密な数値を出せといわれても、出せるわけが無い。
まぁ、この程度までは大丈夫やろうから越えんように気をつけてね、というせいだい安全を折込んだ大まかな数値の筈でっせ。
「主治医の先生に説明してもらっておいて、検診に来た時に説明を受けるんではあきませんか?」
「駄目です。」
往復3時間近く掛けて、本来ならば1週間前に知らされるべきやった事を聞きにはよう来んなぁ。
eメールは無理やとしても、郵便で知らせて貰うとか、電話での問い合わせには応じて貰えんのやろか。

「指導ですから直接面談してもらう以外は駄目です。」
「それなら29日は丁度月曜日ですが、その日でもよろしいか?」
「月曜なら先生が居られますから大丈夫です。」
こうなったらヘイヘイという他おませんわ。

19:30 退院後の薬が2週間分ドサッと来たのはエエんですが、院内処方箋と薬の現物を確認したら、バイアスピリンが半量しか来てないがな・・・。
全く患者がこないに気をつけて一々チェックせんとイカンというのは敵わんなぁ。

20:00頃 師長が5月分の概算請求書を持ってきました。
今晩一晩寝たら退院ですわ。
退院証明書の転帰の欄の記載が、「治癒」や「治癒に近い状態(寛開状態を含む)」のどちらでもなく、「その他」になってるのが釈然とせんけれど、贅沢をいうたらイカン。

これ以後の日を追っての経過についてはToday's maido 2006/05/17~に続いております。

 

少々手遅れながらフォローなどを。
つい率直に書きすぎて、誤解を与え「生命を救ってやったのに、この恩知らず奴が!」と不興をかっては大変。

診察に行った時に、突然「ワッ!」と脅かされただけでも、ヒビが入った傷物の心臓だけに、ポッコンと止まりかねん。
そうなったら、凶器は無いし、死亡診断書は自前でどうにでもできる、正に完全犯罪、殺され損。
オットット、これではフォローになって無いがな・・・。

チョコッとした手違いや連絡の行違い等をあげつらってゴジャゴジャ書いておりますが、患者てぇものはそれで無くても不安が一杯。
縋って頼るのは病院だけ、それだけにチョコットでも信頼に疑いを持たざるを得んような事には非常に敏感になってるんですよ。
不安から来る急性被害妄想とでもいいましょうか、そこら辺りをよぉ~っくご理解いただきたいなぁ、と思う次第でございます。

実際に私が出会った不具合も「ワヤやなぁ」で済む軽微なものばかり。
生命にかかわるようなものは一つたりともありませんでした。
そんな事がそうそうあったら大変やけどね。

私、病院フェチでも無し、他の医療機関はもとより、国立循環器病センターにしてもごく一部の部門しか知りません。
それも一ヶ月ほどの短い入院期間中の限られた経験です。
尻尾の一毛をもって、象を語る愚は承知の上で、自分の体験を基に、出来るだけその時々に感じたままを書いております。
誤解、曲解、勘違いその他諸々の誤りは全てmaidoの責でございます。

救急隊、緊急外来、CCUのスタッフのまさしくプロを感じさせる仕事振りに接することが出来たのは驚きでもあり喜びでした。
特に当初の48時間、何時目を開けても必ず誰かがベッドサイドにいて見守っていてくださいました。
お陰様で命を取り止めることが出来、心から感謝しております。

我子と同じような年代の医師の、日夜を問わない奮闘を目の当たりにして感動しました。
これなら、日本の医療は今後も大丈夫。
まさしく、医療という仕事は聖職であると感じ入りました。

微力ながら、せめてものお手伝いにと、要望が有った個人医療データーの使用には全て同意させてもらいました。
(蛇足ですが、承諾書の束の厚みが1cm近くあるんですよ。)
吉田常雄氏の遺志を生かし国立循環器病センターが「国立」にふさわしい循環器病医療の中枢となることを心から願っております。

これでフォローになってるんやろか?少々心配・・・。

2006/06/03
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