前潟都窪の徒然草

折々の社会現象に対する所感、随筆、アフリエイト

クリスマスの想い出

2007-11-10 11:01:36 | 暮らしを楽しむ
無宗教の人間にとってはクリスマスは単なるお祭りの一つに過ぎない。

 キリスト教の信者であればジングルベルや清しこの夜などのメロディーも宗教儀式として厳粛な気持ちで聴き且つ歌うのであろうが・・・。

 古稀を迎え今までクリスマスをどのように過ごしたかを振り返ってみても印象に残っているものが少ないのに驚く。

 独身の頃は通い付けのキャバレーのお姐さん達におだてられてクリスマスケーキを買った。いそいそと店に駆けつけ気前よくシャンパンを振る舞ったこともある。がそれだけのことで若気の散財をしたものだとの印象しか残っていない。

 我が夫婦はお見合い結婚で交際期間も短かかったからクリスマスイブを恋人と二人で過ごしたという経験もない。
 
 結婚して二人の子供達が幼少の頃には世間並にケーキを買って帰りクラッカーを打ち鳴らし妻手造りの料理に舌鼓打ちながら形通りの歌を歌い団欒した光景だけは瞼に浮かぶ。が特に感動したわけでもない。

 子供達も成人し、田舎に一人生活する歳老いた母を慰労しようとある年、京都のホテルに招待して、クリスマスイブから正月にかけて母子二人だけで滞在し神社仏閣や史跡を尋ね歩いたことがある。この時はクリスマスイブの食事も正月のお祝いもホテルが企画したものに参加しただけであったが、母親がとても喜んでくれた。そのことが苦労をかけた母親に僅かながらでも親孝行ができたと我が心に満足を覚え、至福のひとときを過ごしたといえるクリスマスであった。

  今年はウエッブサーフィンをしていて見つけた「MTV」の「Cool Christmas 2007」に「応募」して妻と二人だけで過ごすクリスマスもいいかなと思っている。

 この「Cool Christmas 2007」というイベントには宮崎県生まれで横浜育ちのシンガーソングライターの秦基博が縦横に歌いまくり、ウイル・アイ・アムも出演するから楽しみである。きっと想い出に残るクリスマスになるであろうと期待している。

 考えてみれば今は鬼籍に入っている母親をホテルに招待したのは母が古稀を迎えた年であった。そして今年自分も古稀を迎えた。