見えない鳥の存在: Blog版

Blog: L'oiseau Invisible
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戦闘機が住宅地に墜落+小型機が住宅地に墜落

2015-08-02 | Blog内News速報

Pilotにとっての最大の悪夢は住宅地への墜落だ。
CNN News
 : 左をクリックして現場を御覧下さい。
米軍のF18戦闘機が8日昼(日本時間9日未明)、カリフォルニア州サンディエゴ近郊の住宅地に墜落した。住宅2軒が炎上し、住民2人が死亡、3人が行方不明となっている。
BBC News 
:  映像と写真と記事
上の写真は墜落機と同型のMcDonnell Douglas F/A-18D Hornet:

追記:2015年7月27日

上の記事は2008年12月9日入稿のもの。
追記を書くので上にあげました。
ご存知のように日本でも同種の事故が
昨日起きました。


35年前八尾で小型機の訓練を始めたころ
このように住宅密集地に墜落した夢を見て
絶望的な気持ちで目を覚ましたことがあります。
絶対あってはならないことです
いろいろ事故原因の解説が出始めています。
離陸直後は高度が無いからコントロールが
効かせ難い。しかし出力さえだせれば
この大惨事は回避できるはずです。
従って原因はエンジントラブルと考えるのが
妥当だと思います。
まだ駆け出し訓練生の頃でしたが
アメリカでソロ飛行訓練中、ど素人なのに
エンジンの音と背中の振動がどうもおかしいと
気づいたことがありました。
勿論整備員に報告を上げました。
数時間後にやはり気になって
整備室に行き、あの飛行機はその後どうですか?
と尋ねてみると、次の訓練生がエンジン不調で引き返してきて、現在修理中、との返事があり
ぎょっとした経験があります。
ベテランの教官になると、目を閉じていても
座席にどれくらい押し付けられるかという体感によって速度や傾きやすべり具合がわかるそうです。
エンジンの不調は飛行センスの悪いど素人
の訓練生でも「体感でわかる」と言うことです。
ニュースによると、今回のパイロットは
間隔が開いてたので、今回の飛行機の
テスト飛行を終えていて、異常なしの結果を
得ていたそうです。自分の乗る飛行機なので
テスト飛行に手を抜いていたとは考えられません。
しかしそれがかえって油断に繋がった
可能性はあると思います。
私の知り合いは、Pilot試験最終テストで
エンストしてしまい、あわや大惨事の経験
があります。試験官ともども、パニックになる中
結局は燃料バルブの切り替えを「忘れていた」
ためだと、わかったと言うことです。
ドライバーにも良くある、恥さらしな「ガス欠」です。
最終的にANAのpilot教官になった友人がいますが、彼が米国でANAに現地採用された時の飛行時間と比べれば、このPilotの飛行時間は極端に少ないように思います。日本基準では当然充分ベテランの域に達していたはずですが、慣れや慢心は発生しやすい時期にあたり、ひょっとしたら、何らかの油断が今回の事故の原因ではなかったかと、思うのです。もうひとつは、悪意ある第三者によって機体に細工が施されていた。もうひとつ考えられるのは、機体のテスト飛行が「マンネリ、おざなり」であった可能性。
原因が、特定不可能な場合は、これまでの事例で言うと、パイロットの身体異変ということで、調査は打ち切られます。機体に故障が無い限り、操縦する側の突然の意識障害、と判断されてしまうわけです。

1回しか経験はありませんが、
八尾から調布に行く過程では
雲上に突き出た神々しい富士山が見えるのです。
思うに、調布であることは八尾でもありえる。
フェイル・セイフをさらに何重にも巻きつけて
事故回避を徹底させていただきたいと望みます。

追記:2015年7月27日
蛇足になりますがもうひとつ
考えられうる原因があります。
実際にあった話を思い出しました。
遊覧飛行であった場合
搭乗客によるPilot殺害、つまり
Pilotが(保険金)自殺の巻き添えにあい
コントロールを失った機体が
全くの原因不明で墜落するというケイスです。

 

追記:2015年8月2日
<小型機墜落>
「危険予測できたはず」操縦士ら疑問の声
まだなんともいえないが、上にあげた5つの
想定原因のなかでは、一番目の「油断」
に絞られてきたようだ。
離陸距離が不足していたのが
明らかになった今
機体整備や操縦技術云々の問題ではなく
初歩的座学的知識の欠落に原因が
絞られてきた。知識が無いわけではない
とすれば「油断」しか考えられない。
風向・風力だけでなく、飛行場の高度
・温度・湿度、燃料の重さ、滑走路の質、
搭乗者の合計体重
(左右に座る位置のバランスの考慮を含め)
等などの計算をすれば
必要離陸距離は簡単にはじき出せる。
飛行場に気象観測室が付随しているのは
そのためだ。
私の訓練したアメリカ中部の飛行場には
管制塔も気象観測室もなかったので
行き先と出発飛行場の気象全般や大気の状態
を毎回電話で聞いていた。
数字ばかり、ダダダと並べ立てられて
(リスニングの教師であるにも関わらず)
聞き取りに苦労したことを思い出す。

様々な離陸条件を数字で入力するだけで
簡単に離陸必要距離をはじき出せる
プログラムを33年ほど前に作ったことがある。
もし探して簡単に見つかれば、そうする時間があれば
(鳥人間の後輩達のために、
この世の置き土産として)
以下にプログラムを数行
書き出してみるつもりだ。
今はしようと思えばすべてオートマチック
にポイポイと出来るはずだが、
本当は数式の持つ意味
即ち飛行原理(上昇原理)
を理解することが大切なのだと思う。
飛行機は自動車では無いのだから
ガソリンと走行距離の関係だけで
飛ぶわけではない。
空中(空間)に浮くだけでも様々な条件の上に
成り立っていることを忘れてはならない。



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