
実家の母に教わりながら、ようやく布おむつを縫い始めました。
手縫いで、ちくちくちくちく・・・何縫いというのか分かりませんが、赤ちゃんの肌にあたる縫い目がごっつくならないような特別な縫い方をします。母が3枚縫う間に、私はたった1枚縫い終わるか終わらないかというスピード。が、がんばります。気長に・・・
肌着も裁断から教わり、夜中すぎまでちくちくとやりましたが、まだ仕上がっていません。裁ち鋏も持っておらず、キッチン鋏で代用し続けていたことを知られて呆れられました。そこで昨日、母と一緒に手芸屋さんへ行って裁ち鋏をみてみたのですが、結構お値段がはるもので、一本5000円ほどします。母に「ちゃんと刃物やさんで買ったほうがいいんじゃないの?」と言われ、その後ひとりで「菊一文字」さんへ。お店のおばさまと相談をして、さびにくいというステンレスの裁ち鋏(写真)を購入しました。鋼の鋏のほうがいいそうですが、ちょっとお手入れを怠って放っておくとすぐにさびてしまうそうです。あまり頻繁に使うようでなければステンレスのほうが使いやすいですよ・・ということでステンレスを選びました。「切れ味がどんどん悪くなっていくんじゃないですか?」と聞くと、「いつでも持ってきてください、研ぎ直ししますから。」ということで、わざわざ菊一文字さんまで足を運んだ甲斐がありました。手芸屋さんで買ったら、アフターケアはないですものね。
「菊一文字」さんは、創業から700年の歴史ある刃物屋さんだそう。三条アーケード街の中にあります。
ところで今日、偶然にも布おむつの提供をお申し出くださった教会のおばあさま達にばったりお会いしました。もう早速布おむつを探して洗濯し、アイロンまできれいにかけてくださったそうです。
「使ってくださるのなら、家までお持ちします。」
「いえいえ、取りに伺います。」
「まぁ、遊びに来て下さるならとても嬉しいのよ。」
「そうですか?ぜひぜひ遊びに伺わせてください。」
「なんだかとっても嬉しくなってきちゃったわ。」
私が布おむつを頂くというのに、逆におばあさんにとても喜んでもらえて、私も嬉しくなりました。布おむつという話題がなければ、なかなかお話する機会はなかったかもしれません。きっとこれも赤ちゃんがつないでくれた、世代を超えたご縁です。
「私たちみんな、あなたの赤ちゃんを楽しみにしているのよ。ほんとうよ。」
おばあさんがおっしゃって下さった言葉はとても胸に響きました。きっと赤ちゃんも聞いてくれていることでしょう。
布おむつ後日談でした。