先日、「京の食文化展(京都文化博物館)」へ行ってきました。絵画や文献、再現模型、民具、映像などを通して、京都の食文化の歴史を知ることができます。長い時間をかけて育まれてきた豊かな食文化。それを今も享受できる幸せを感じずにはいられません。というのも・・・
「supersize me(スーパーサイズミー)」という映画をご存知ですか?アメリカの映画監督が、30日間に渡って毎日マクドナルド製品を食べ続けるという実験をした、ドキュメンタリー映画です。一日三食全てマクドナルド製品を食べ続けた結果、被験者である映画監督の健康状態は危機に瀕しました。血中のコレステロールの値がぐんと上がることくらいは簡単に予想が出来ますが、─看護師の方々、驚かないでください─、肝機能を示すトランス(アミラーゼ)のデータが正常値から一気に100を超えてしまったのです。つまり、たった30日マクドナルド製品を食べ続けただけで、肝臓の組織がどんどんと壊されていってしまったことが分かります。もちろんそれだけではなく、7キロを越す体重増加や、胸痛、気分が落ち込むなどの精神症状まで出てきていました。
「恐ろしい」この一言に尽きますが、「もう私はマクドナルド製品を食べない」という結論に至るだけでは終わらない問題です。私が暗澹たる気持ちになるのは、現在の食産業が健康被害を生み出しているというだけでなく、「健康格差」を広げていく方向にあるというところにあります。
「マクドナルドを選ばなければいいんだ」「自己責任だ」というのは、あらゆる面で強者の論理です。高くても安全なものを選ぶことのできる経済的に豊かな人、健康に対する意識が高く健康によいものを判断できる教養のある人、食材を調理することのできる生活能力のある人。こういった人々は、マクドナルドの害から逃れることができます。ですが経済的に貧しい人、健康に対する意識の低い人(教養レベルと相関があると思います)、調理をするという能力が低い人、などは安くて便利なマクドナルドなどのファーストフードに頼って生活せざるを得ないのです。そういった人たちに安くて便利な食を提供できるという点においてはファーストフードが果たしてきた役割は大きいのですが、それによって健康被害を出すというのはもってのほかです。ですがこの先、ファーストフードは弱者の消費に支えられて経営されていくでしょうし、食の質を見直すことがなければ弱者の健康被害を拡大させていくことでしょう。
私は今職場で健康管理を任されていますが、若い人たちの中に「生活習慣病予備軍」の多いことといったら・・・ですが病気や障害で経済力も、調理の能力もない人たちに「高くても安全なものを」とも「自分で作れ」とも言えません。安く、健康によい食生活の実践のために、何ができるか考えているところです。その活路が「永田野菜づくり」にならないかなぁ、と私の妄想が膨らんでいます。
「supersize me(スーパーサイズミー)」という映画をご存知ですか?アメリカの映画監督が、30日間に渡って毎日マクドナルド製品を食べ続けるという実験をした、ドキュメンタリー映画です。一日三食全てマクドナルド製品を食べ続けた結果、被験者である映画監督の健康状態は危機に瀕しました。血中のコレステロールの値がぐんと上がることくらいは簡単に予想が出来ますが、─看護師の方々、驚かないでください─、肝機能を示すトランス(アミラーゼ)のデータが正常値から一気に100を超えてしまったのです。つまり、たった30日マクドナルド製品を食べ続けただけで、肝臓の組織がどんどんと壊されていってしまったことが分かります。もちろんそれだけではなく、7キロを越す体重増加や、胸痛、気分が落ち込むなどの精神症状まで出てきていました。
「恐ろしい」この一言に尽きますが、「もう私はマクドナルド製品を食べない」という結論に至るだけでは終わらない問題です。私が暗澹たる気持ちになるのは、現在の食産業が健康被害を生み出しているというだけでなく、「健康格差」を広げていく方向にあるというところにあります。
「マクドナルドを選ばなければいいんだ」「自己責任だ」というのは、あらゆる面で強者の論理です。高くても安全なものを選ぶことのできる経済的に豊かな人、健康に対する意識が高く健康によいものを判断できる教養のある人、食材を調理することのできる生活能力のある人。こういった人々は、マクドナルドの害から逃れることができます。ですが経済的に貧しい人、健康に対する意識の低い人(教養レベルと相関があると思います)、調理をするという能力が低い人、などは安くて便利なマクドナルドなどのファーストフードに頼って生活せざるを得ないのです。そういった人たちに安くて便利な食を提供できるという点においてはファーストフードが果たしてきた役割は大きいのですが、それによって健康被害を出すというのはもってのほかです。ですがこの先、ファーストフードは弱者の消費に支えられて経営されていくでしょうし、食の質を見直すことがなければ弱者の健康被害を拡大させていくことでしょう。
私は今職場で健康管理を任されていますが、若い人たちの中に「生活習慣病予備軍」の多いことといったら・・・ですが病気や障害で経済力も、調理の能力もない人たちに「高くても安全なものを」とも「自分で作れ」とも言えません。安く、健康によい食生活の実践のために、何ができるか考えているところです。その活路が「永田野菜づくり」にならないかなぁ、と私の妄想が膨らんでいます。