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京都生活手帖

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スリングに入る、本気を要求するひと

2007-07-17 23:11:33 | 育つの軌跡


スリングに機嫌よくおさまっている、こ初々さん。
まだ首が座らない頃、横抱きでスリングに入れるとものすごく嫌がって泣いていましたが、縦抱きができるようになるとスリングに入ることを嫌がらなくなりました。「横抱きが嫌いな赤ちゃんもいる」とは聞いていましたが、そうだったんですねぇ。スリングの他にも友人から抱っこ紐を借りているのですが、やはりスリングに比べると肩や首への負担が大きく、使用後には頭痛までしてくるほど・・・なので「スリングが嫌いな子だったらどうしよう」と危惧していたのですが、ご機嫌にスリングに入ってくれるようになってほっとしています。スリングからにょきっと出ている足が何ともいえず可愛いですよね。よく見知らぬおばさまたちに、「触らせて~」と勝手に触られてしまうムニムニの足です。

ところでこ初々さん、先日生後5ヶ月を迎えました。おっぱいマッサージの助産師さんにも「やんちゃ」と言われるほど、元気いっぱい活発です。最近はとにかくひたすら「構って!かまって!」という感じで、ちょっとこちらの気がそれると「ふにふに」と文句を言い始めます。ですからこちらもかなりの集中力、かつ本気でこ初々さんをかまうのですが、これがまた長続きしないんですねぇ。もちろん、こちらがです。そうそう本気で遊べないものなんです。本気でおもちゃを使って笑わせ、本気で歌を歌って喜ばせ、本気で語りかけているとやっぱり疲れてくる・・・しかしその疲れ(というより疲れて途切れた集中力か?)はすぐに察知され、「ふにふに」の文句が聞こえてきます。「えぇ!?まだですか!」と言いたいところですが(時々言う)、それでもまだ頑張り続け、そうして頑張りすらきかなくなると・・・「間がもたん!」ということで、外へ(主に行きつけのカフェcalmeへ)逃げ出して行くのであります。本気を要求する小さいひとも、外へ出ると気がそれるのか、あるいは彼女の好奇心を満たすものがたくさんあるのか、こちらへの要求がずいぶん少なくなるようです。

しかしこの「本気(かどうか)を察知する」というのは、裏を返せば「本気(かどうか)は伝わる」ということでもあるように私は思っています。確か小児科医の毛利子来先生も、赤ちゃんが泣いていても手が離せないとき、「(赤ちゃんに)本気でお願いすれば、情緒は大丈夫でしょう」と著書に書いておられたように記憶していますが、「そうだろうな」と赤ちゃんと接していて自然と思います。そしてそれは赤ちゃんだけではなく、絶対的に支援を必要としていた患者さんたちも同じでした。おそらく生きていくために他者のサポートを必要とする人たちは、運命をともにする人々(つまり支援者)の「本気」をはかる能力を持つことが生存戦略上必要ということなのでしょう。

そう思うと余計本気勝負をしたくなるのは・・・母だからなのか、精神科のナースだからなのか、はたまたそういう性格なのか・・・
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元気にしています

2007-07-13 16:06:29 | 育つの軌跡
たくさんの方々にご心配をおかけしましたが、こ初々さん今では何事もなかったかのように元気です。病院では便秘とゆるい便を指摘され、ラックビーという整腸剤を処方されましたが、毎日排便があり便の性状もいつも通りだったためお薬は飲ませずに様子をみています。それでもお腹はやわらかく、毎日うんちが出て、吐くこともありません。やれやれ、何だったのやら。あの時風邪っぴきだった私の(おそらく)細菌だらけの息を強制的に吹き込まれても感染することなく、ひょうひょうとしているこ初々さん。赤ちゃんにはかなさだけではなく、逞しさも感じている母初々でございます。

それでも、こ初々さんが授乳時にむせたりすると、あの時の恐怖心が蘇ります。またちょっとぐずったり、不機嫌そうにしていると、それがいつも通りのことであっても、「どこか悪いんじゃないか」とヒヤヒヤしてしまう・・・今回のことを機に勉強し直したり、備えたりしていても、「これで何があっても大丈夫」とはなかなかいかないものです。また思い返せば返すほど、自分の至らなさやふがいなさを思って落ち込んだり・・・そんな折りに義弟のお嫁さん(3人の女の子のお母さんで、看護師さんでもある)がお電話を下さって、私が感じた恐怖心に共感を寄せ「仕事とは違いますから・・・一人のお母さんになります」と励ましてくれました。また同僚のナースに「こんな怖いことがあった・・・看護師として穴があったら入りたいような対応しかできなかった。色々教えて欲しい」とメールをしたところ、すぐに電話をかけてきてくれ、その時のことを一緒に振り返って意見やアドバイスをくれました。そして小児救急に詳しい人に連絡をとってくれるとのことで、その後「一緒にポイントを押さえよう」とまで言ってもらい、本当に心強かった。今回のことでも、実に多くの人たちに支えられています。

受けたご恩は直接お返しすることができませんが・・・今回の経験で得たり学んだりした事柄をブログを通して伝えていくことで、ご恩返しをしていけたらと思っています。私なりに分かりやすくまとめたいと思いますが、まずは一般的な対応をこちらを参考にしてみてください。

乳児の一次救命(心肺蘇生法):東京女子医科大学NICUホームページ
子どもの事故への対応:日本赤十字社ホームページ

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こ初々さん、救急車で運ばれる 続き

2007-07-10 22:39:33 | 育つの軌跡
救急車が到着する頃になると、こ初々さんはうっすらと開眼することが多くなりました。そしてのんびりした様子の救急隊員たちがやってきて、こ初々さんを車内へ連れていきます。この時お隣の奥さんがとても冷静でいてくれて、急いで救急車に乗り込もうとする私に「鞄はこれ?鍵は?」と声をかけてくれたので、私も少し落ち着きを取り戻し、お財布やら母子手帳やら必要なものを鞄に押し込んで出ることができました。ストレッチャーに乗せられたこ初々さんはやや意識がはっきりとし始めている様子。それでも呼吸は苦しそうで、「うー、うー」と言いながら一生懸命お腹を膨らませて息をしています。この時救急隊員がサチュレーション(酸素飽和度)を測定すると、96%。しかしもう一人の救急隊員が「(小さいのに)よく測れたなぁ」とのんびりと感心しているので、「む。ちゃんと測れているのか!?」と不安になります。とにかく早く病院へ!と思っている私とはうらはらに、救急隊員たちは実に悠長に構えており、「まぁ一応お母さんの安心のために、病院へ行っておきましょう。どこへ行きますか?」などと言われてしまう感じ。その態度には、明らかに「こんなことくらいで救急車を呼ばないで欲しいんだよね」という思いが見え隠れしていました。私も救急車の同乗訓練をしたことがあるので分かっているのですが、本当に緊急ではないのに救急車を呼ぶ人、救急車をタクシー代わりのように使う人、酔っぱらいなどなど・・・「迷惑な利用者」が多いのも事実。ですがこちらは本当に「赤ちゃんが死んでしまうかもしれない!」と不安でいっぱい、救急隊に迷惑をかけたいなど思ってもいないのに・・・そう思うと、とても歯がゆかった。後から思うと、だいたい不安でパニックを起こしている人を安心させるのも仕事のうちだろう、プロならば!と怒りすら涌いてきましたが、もうその時は私もすがるような思いでいたので言われるがまま。そして受診をしたこともないのに「バプテスト病院へ行ってください」とお願いしました。

救急車に揺られていると、こ初々さんは泣き始めました。このとき、どれだけほっとしたことでしょう。泣いているということは意識もあって、何かを必死に伝えようとする意思と力が残っているということ。泣き始めたこ初々さんを見て私が安心する一方、救急隊員の方はちょっと迷惑そうに「お母さん、抱っこしますか?」。そうして再び私の胸の中へ戻ってきたこ初々さんの顔がすっかり「この世のひと」だったので、胸が震えるほど嬉しかった。あぁよかった、死なないで本当によかった!いつもより、ぎゅうっと胸の中で抱きしめました。

病院に到着すると、若い女性の医師が「医師の○○です。」と名乗りながら出迎えてくれました。そしてこれまでの様子を私に聞きながら、「息、苦しそうだね」と診察を始めます。気道に異物がないこと、呼吸音も正常であることを確認したうえで、「うーん、もしかしてきばってるのかなぁ?」とお腹の触診。「ちょっとお腹固いかなぁ。お母さんが見てない間にコインなどを飲み込んでいないかなどを含めて、胸とお腹のレントゲンをとりますね」ということで、レントゲン室へ移動。その間もこ初々さんのこれまでの経過を詳しく聞きながら、予想される事柄を丁寧に説明してくれます。レントゲンの結果、胸部は特に異常なし、しかし腸には多量にガスがたまっていることが分かりました。

「便秘ですね」
ということで、浣腸の指示が出て、こ初々さん生まれて初めてGE(グリセリン浣腸)をかけられ、うんちが出て治療終了。これだけ大騒ぎして、便秘の診断・・・「すみません」と言う私に、その若い女性医師ははっきりと言いました。「こういうことがあると、また何かあった時に来づらいなぁと思われるかもしれませんが、ちょっとでもおかしいなと思ったらすぐに来てください。」そして元気になって笑顔を見せるようになったこ初々さんを見て、「かわいい~。みてみて、かわいい~。」と研修医と言い合っているその医師の人間味のある様子に、何だか救われたのでした。いい医師に出逢えてよかったと思っています。

しかし今から振り返って考えてみても、あの時何故こ初々さんが何の反応もしなくなったのか分かりません。本当に呼吸が止まっていたのかどうかも分からないのです。おっぱいマッサージの助産師さんにこの話をしたところ、「吐いたものがつまって、一時的に息が止まってしまったのかなぁ」とのこと。医療者としてあるまじき行動ー正確な観察を行わなかったことーをとってしまったがために、真相は闇の中です。この経験を通して、「パニックになるというのは、こういうことなんだ」ということが分かったと同時に、「それでは、大切なひとの命を守ることができない。そしてそのことを一生悔いることになるだろう。」ということを痛烈に感じました。また、「こんな思い、二度としたくない。こんな思い、他のお母さんたちにもしてもらいたくない。」とも。そこで、もう一度様々なシチュエーションを想定し、適切な行動をとれるように勉強し直し、学んだことは公開していきたいと思っています。

それにしても赤ちゃんというのは大人と違い、「すぐにいってしまいそう」なはかない感じが非常に恐ろしかった。その恐怖心がナース失格な行動に結びついたとはいえ、帰宅してから「うちにはステート(聴診器)だってあったじゃないか!無理して脈とるより、心拍聞いたほうが早かった・・・」と気づいたときにはガックリしました。あぁ恥ずかしい・・本当はこっそりとしておきたい出来事ですらありますが、私だけでなく、これを読んで下さっている方々が、それぞれの大切な人の命を守ることができるように・・・思い切って恥をさらすことにしました。よし、一から出直すぞ。・・・って最近、一から出直すこと多いなぁ。
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こ初々さん、救急車で運ばれる

2007-07-10 12:32:01 | 育つの軌跡
どぴゅう。ごぼごぼ。

むずかるこ初々さんにお乳を含ませようと抱っこをすると、こ初々さんはびっくりするぐらいの勢いでおっぱいを吐きはじめました。「どぴゅう。どぴゅう。どぴゅう。」と続けて吐き、うえーーーん!と泣くこ初々さん。まぁこの程度の大量吐きは何度か経験しているので、慌てず騒がずこ初々さんを横向きにさせ、「大丈夫、大丈夫」と言いながらこ初々さんをあやしていました。そうしながら、大量に浴びてしまった吐物で汚れた自分のズポンを脱いで、こ初々さんの更衣をしようとお洋服を脱がせたのですが・・・普段と違うのはここからです。こ初々さんは泣きながら、口の中で「ごぼっ」、ちょっと泣いては、「ごぼっ」を繰り返し続けます。「もしかして・・・吐物がつまった!?」慌てて背中をたたきますが、こ初々さんの「ごぼっ」は止まりません。本人もびっくりして止められないのかもしれないと思い、少し落ち着かせるために抱っこをしてあやしてみても「ごぼっ」。なんでなんで・・・と気持ちは焦る一方なのに、こ初々さんの表情はどんどんと苦しげになっていきます。「これは、あぶないかも」そう判断してから私が初めにとった行動は、ー今から振り返ってもおかしいのですがー自分のズボンをはくこと。まぁ下着で外へ飛び出すわけにもいかないのでそうせざるを得なかったのですが、妙なところは冷静だったようです。

その後もこ初々さんは「ごぼっ」を繰り返し、私の腕の中でどんどんと苦しそうな呼吸になっていきます。そして「ごぼっ」が止まったときには・・・こ初々さんは目を閉じて、ぐったりとしてしまいました。「こ初々ちゃん!」名前を呼んでも、いっこうに目を開いてくれません。「こ初々ちゃん!なんで!!こ初々ちゃん!!」ほとんど叫び声になりながら、こ初々さんの背中やら胸やらを叩いて呼びかけても、こ初々さんは何の反応もしてくれなかったのです。もうパニックでした。この時すでに、自分がナースであることなど完全に吹っ飛び、冷静に観察することもしないで「意識もない。呼吸もとまった!」と血の気がうせていきました。どうしよう、どうしよう・・・考える間もなく電話をひっつかみ、119番。住所を言うのももどかしく、救急隊員に「早く!!とにかく、早く来て!」と叫ぶ私。もちろんあちらはお仕事ですから冷静で、「お隣は誰ですか?」などと悠長に聞いてこられるのですが、そんなことも頭にきてしまうような私の焦りぶり・・・もう!こんな人たち待っていられない!!そんな思いで、電話をしながら外へ飛び出し、近所の小児科へかけこもうとしたのですが、「いや、救急車を待つほうがいいだろう」と思い直し、もう一度家の中へ戻りました。その間こ初々さんの反応ゼロ。目をすっかり閉じて、こころなしか青くなっているようだ!どうしよう、どうしよう・・・うろたえながらも、玄関のフローリングにタオルをしいてこ初々さんを横たえ、必死に呼びかけます。「こ初々ちゃん!目を開けて!!なんで!!早く、目を開けて!」胸をたたいて呼びかけても、うんともすんとも言ってくれないのです。そんな私の絶叫を聞きつけて、お隣の奥さんが「どうしたの!?」と駆けつけてきてくれました。そしてお隣の奥さんに促されるままに、人工呼吸開始。風船を膨らませるような感触があり、なんとか息を吹き込むことには成功していそう。その間にまたご近所の方も来てくれて、何故か心臓マッサージまで開始。いやちょっと待って、脈をみてから・・・とこちらは思うのですが、みんなそれぞれ慌てているので、私が人工呼吸を止めると「早く、してあげて!」と促されてしまいます。それでもめげずに震える手で頸動脈を探しますが、何も触れません。こ初々さんの首が肉厚だから触れないのか、本当に脈が止まってしまっているのかも分からず、「分からない、分からない・・・」と焦れば焦るほど、不安は増す一方・・・手も震えているし、動転しているし、正確な触知ができるとは思えず、「もう、こうなったら、しないよりはしてた方がいいだろう」と医療者とは思えぬ判断で、心マ継続。そうこうするうちに、こ初々さんはうっすらと目を開けることもあったのですがすぐにまた反応がなくなるということを繰り返し、一喜一憂しながら救急車を待ちました。

次回に続きます。
ちなみに、こ初々さんは今ではとっても元気にしているので、どうぞご安心を!
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余裕でうつぶせ

2007-07-07 22:18:28 | 育つの軌跡


うつぶせ状態も余裕がでてきた、最近のこ初々さん。置くとじっとしておらず、ちょっと目を離して振り返ると既に寝返りをしています。寝返りをしてご機嫌でいてくれればいいのですが、しばらく放っておくとごにょごにょ動きながら、うえんうえんと泣き始めるので大変です。泣くなら何故寝返りをうつ?と言いたいところですが(たまに言う)、もうじーっとしていられないのでしょう。寝ている間もものすごくよく動き、最近はうつぶせのまま寝ていることが多いです。こちらとしては「窒息しないだろうか」と心配になるのですが、本人はいたって平気ですーすー寝ています。一応助産師さんに相談したところ、「大丈夫」と太鼓判を押されたので、それを信じることにしていますが・・・

さて乳腺炎のその後ですが、3回ほど続けてマッサージに通ってよくなりました。つまった左のおっぱいは、珍しくマッサージをされるとわずかに痛みを感じたのですが、それは打ち身をしているからだとのこと。確かに振り返ってみると、縦抱きをするようになってから、こ初々さんの頭がごんごんとおっぱいに当たって、痛い!と言っていることが多いような気がします。うーむ、そんなこともおっぱいの状態を見て分かるのかと思わず唸ってしまいました。さすが何百というおっぱいをみてきた人ですよね。
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