
スリングに機嫌よくおさまっている、こ初々さん。
まだ首が座らない頃、横抱きでスリングに入れるとものすごく嫌がって泣いていましたが、縦抱きができるようになるとスリングに入ることを嫌がらなくなりました。「横抱きが嫌いな赤ちゃんもいる」とは聞いていましたが、そうだったんですねぇ。スリングの他にも友人から抱っこ紐を借りているのですが、やはりスリングに比べると肩や首への負担が大きく、使用後には頭痛までしてくるほど・・・なので「スリングが嫌いな子だったらどうしよう」と危惧していたのですが、ご機嫌にスリングに入ってくれるようになってほっとしています。スリングからにょきっと出ている足が何ともいえず可愛いですよね。よく見知らぬおばさまたちに、「触らせて~」と勝手に触られてしまうムニムニの足です。
ところでこ初々さん、先日生後5ヶ月を迎えました。おっぱいマッサージの助産師さんにも「やんちゃ」と言われるほど、元気いっぱい活発です。最近はとにかくひたすら「構って!かまって!」という感じで、ちょっとこちらの気がそれると「ふにふに」と文句を言い始めます。ですからこちらもかなりの集中力、かつ本気でこ初々さんをかまうのですが、これがまた長続きしないんですねぇ。もちろん、こちらがです。そうそう本気で遊べないものなんです。本気でおもちゃを使って笑わせ、本気で歌を歌って喜ばせ、本気で語りかけているとやっぱり疲れてくる・・・しかしその疲れ(というより疲れて途切れた集中力か?)はすぐに察知され、「ふにふに」の文句が聞こえてきます。「えぇ!?まだですか!」と言いたいところですが(時々言う)、それでもまだ頑張り続け、そうして頑張りすらきかなくなると・・・「間がもたん!」ということで、外へ(主に行きつけのカフェcalmeへ)逃げ出して行くのであります。本気を要求する小さいひとも、外へ出ると気がそれるのか、あるいは彼女の好奇心を満たすものがたくさんあるのか、こちらへの要求がずいぶん少なくなるようです。
しかしこの「本気(かどうか)を察知する」というのは、裏を返せば「本気(かどうか)は伝わる」ということでもあるように私は思っています。確か小児科医の毛利子来先生も、赤ちゃんが泣いていても手が離せないとき、「(赤ちゃんに)本気でお願いすれば、情緒は大丈夫でしょう」と著書に書いておられたように記憶していますが、「そうだろうな」と赤ちゃんと接していて自然と思います。そしてそれは赤ちゃんだけではなく、絶対的に支援を必要としていた患者さんたちも同じでした。おそらく生きていくために他者のサポートを必要とする人たちは、運命をともにする人々(つまり支援者)の「本気」をはかる能力を持つことが生存戦略上必要ということなのでしょう。
そう思うと余計本気勝負をしたくなるのは・・・母だからなのか、精神科のナースだからなのか、はたまたそういう性格なのか・・・